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小浜逸郎さんはこんなことを27-「学校縮小論と教師役割 : これからの教師像を共有するために」-『教師の現在・教職の未来 : あすの教師像を模索する』油布佐和子編 教育出版 1999年 より (3) <最終> / 読書ノート「遠藤周作さんはこんなことを」 ⑤『遠藤周作 人生には何一つ無駄なものがない』 鈴木秀子監修 海竜社 1998年 2【再掲載 2014.6】 [読書記録 教育]

今回は、3月6日に続いて、
「小浜逸郎さんはこんなことを」27回目、
『教師の現在・教職の未来 : あすの教師像を模索する』より
「学校縮小論と教師役割」3回目の紹介 最終です。



いよいよ最終となりました。



『教師の現在・教職の未来 : あすの教師像を模索する』の出版社の案内には


「変化しつつある社会の中で、教育の現状と意義を考察する。5では制度的な制約のなか
 で多様な役割を求められる現代の教師の現実を検証し、未来の教師像はいかにあるべき
 かを様々な視点から模索する。」

とあります。





今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「教師は自己のアイデンティティを!
- よく訓練された指導テクニックによって知識・情報・技能を効果的
   に提供する明るく精力的なインストラクター的存在」


・「対象や内容や力量の限界を自分に向かっても相手に向かってもはっきりさ
 せられるような教師,教育機関,指導法が望ましい」

・「重んじられるべきものは,空虚なヒューマニズム的教育恩恵思想であるよ
りも,個々の教師の専門的技量であるだろう。」




もう一つ、再掲載となりますが、
読書ノート「遠藤周作さんはこんなことを」⑤を載せます。
ものすごく真面目なときと、ものすごく不真面目なときの差の大きい遠藤さん。
納得できる言葉がたくさん選ばれ、載せられています。




<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。






☆小浜逸郎さんはこんなことを27-「学校縮小論と教師役割 : これからの教師像を共有するために」-『教師の現在・教職の未来 : あすの教師像を模索する』油布佐和子編 教育出版 1999年 より (3) <最終>

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◇親の自主性を育てるシステムを

□ 親としての私たちが主体的に考え,主体的に選択すべき問題

  ∥

 教育機関
   あくまでそうした親の主体的な教育(養育)方針に対して様々な選択手
  段と援助とを提供する性格のものでしかない。また,そのようになってい
  くべきである。


□ 親も大きな精神的コストを負うべきだ



   ◎ 教育環境を用意すること


□ 来るべき教師 

 ◎ 教師は自己のアイデンティティを
「よく訓練された指導テクニックによって知識・情報・技能を効果的
     に提供する明るく精力的なインストラクター的存在」

      ∥

  ◎ 人格的にとびきり優れている必要はないが,市民的義務と責任の意識
   をしっかり自覚し,自分の専門的技能に関しては自信と誇りを持った存在。                             
  = 医者と患者の関係に近づいていく

     教育は医療に比べて曖昧性が許されてしまうサービスであると言え
    る。しかし,市民社会的な個別契約の側面が比重を増してくるこれら     
    の教育サービスは,やはり医療サービスに要求される具体性になるべ     
    く近い性格のものをイメージとして思い描くべき。



  ◎ 対象や内容や力量の限界を自分に向かっても相手に向かってもはっき
   りさせられるような教師,教育機関,指導法が望ましいということ

    サービスの輪郭を明確に限定づけることが,結局は教師と親,教師と
   生徒の関係をすっきりしたものにしていく



  ◎ 重んじられるべきものは,空虚なヒューマニズム的教育恩恵思想
   であるよりも,個々の教師の専門的技量であるだろう。
    ちょうど信頼を集める医師というものがいつもそういう存在であ
   るように。







☆読書ノート「遠藤周作さんはこんなことを」 ⑤『遠藤周作 人生には何一つ無駄なものがない』 鈴木秀子監修 海竜社 1998年 2【再掲載 2014.6】

<出版社の案内>
人生のどんな嫌な出来事や思い出すらも、ひとつとして無駄なものなどありは
しない。愛・罪・死・縁・心・仕事…。遠藤周作の著作の中から様々なテーマ
に沿って言葉を選び出し、編集。人生に必要なことが全て詰まった一冊。
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◇人生
  
□善も限界を超えれば悪になる

 
 ◎ 善も限界を過ぎれば悪になり、愛も限界を過ぎれば人を苦しめる



 何事にもただ一つ絶対なものだと執着するな = こだわるな


 民主主義は正しい考えかもしれぬ。しかし、それを絶対化しすぎると民主主
義ならざる国には原爆を落とすような悪を生む。封建主義を絶対的な悪とみな
すのは間違い。
 
 = 善悪不二


 正不正 善悪    
   区別が大切か
   → 善魔
  


□人は弱さを紛らわすために罪を犯す

 原罪 

 - 善意でやろうとしても相手を傷つけ罪を犯す問題 

自分ではどうにも処理できないような肉体・生理に関する問題

    
 知らずに罪を犯すこと
  


□罪とは再生への密かな願いである
   
 罪と悪とは違う  
   罪 →  再生     
   悪 →  自己破壊衝動


 執着があるから相手を憎む


 戦争で殺された人々の苦悩は償われぬ
  


□正しいことが絶対ではない

 偽善的道徳観
独り善がりの正義感・独善主義の暗さと不幸



◎善魔 
   ① 自分以外の世界を認めない

② 自分以外の人間の哀しみや辛さが分からない

③ 他人を裁く



   他人から支持される善き人でなく、他人を傷つけ時には不幸にさえす
  る善魔になっていく

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