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「官僚崩壊どう立て直すのか」寺脇研 前川喜平 扶桑社 2021年 ③ /「教職論」宮崎和夫 ミネルヴァ書房 2000年【再掲載 2014.4】 [読書記録 一般]

今回は、4月3日に続いて、寺脇研さん 前川喜平さんの
「官僚崩壊どう立て直すのか」の紹介 3回目です。



出版社の案内には、


「日本にはかつてエリート官僚たちが政策立案をリードする時代があった。
 しかし『政治主導』によって『政』と『官』の関係は一変。官僚たちは権
 力を私物化した安倍・菅政権の『私兵』となってしまった。しかし、本来
 の『政治主導』とは、国民から選挙で選ばれた政治家が政策立案を主導し、
 縦割り行政の弊害を打破していくためのものだったのではないのか―。文
 部科学省で事務次官を勤め上げた前川喜平、ゆとり教育を主導した寺脇研
 らが、かつての民主党政権と官僚の関係、政と官の関係が変質した原因、
 あるべき官僚の姿について徹底討論。日本再生の鍵は『官僚=国家の安全
 装置』にあった。」


とあります。



今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「寺脇氏への他省庁の元大物官僚名指し批判したことに大島大臣が
  大臣名で反論した」


・「安倍政権 = 新自由主義 + 縁故資本主義」


・「最近、役人になることは将来キャリアアップするための材料として考
え始めている傾向も感じられ、役所で定年まで働くのが少数派になっ
たようだ。公務員まで新自由主義的人材になってしまった」


・「所得の多い人が居住地の税金を免れ代わりに返礼品を受け取ることは
地方税の隊形を乱している」


・「『どうして日本のメディアは佐川さんを追い詰めないんだろう』
  毎日マイクを突きつければいいのに。メディアが機能していない」     




もう一つ、再掲載となりますが、宮崎和夫さんの
『教職論』を載せます。
「師範タイプ」を見ると自分が恥ずかしくなりました。



昨日は入学式。
一年生が輝いて見えました。
式がもうすぐ閉じようとするとき、地震があり驚きました。
皆落ち着いており安心しましたが、
「地震が発生したら何をすべきか」を
常に頭の隅においておくことの大切さに改めて気付きました。



<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
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☆「官僚崩壊どう立て直すのか」寺脇研 前川喜平 扶桑社 2021年 ③

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◇深遠を極めた20年 失敗の源泉 寺脇研 前川喜平対談 司会:吉田照美(3)

□政治家と官僚のかつての距離感
   
 ◎ 鳩山大臣、森山真由美大臣との関係は、殿様と家来といったものでは
  なかった
  
   ↓政治主導というキャッチフレーズを国民が支持した = 役人悪者論
   
◎ 与謝野文科大臣  
     阪神大震災時、東京商船大学の船に支援物資を運ばせた
 


□危機に向かい陣頭指揮をとった政治家は?

 オウム真理教
   宗教法人格を取り消す ← 1996年 与謝野大臣
   
 寺脇への他省庁の元大物官僚名指し批判
    → 大島大臣が大臣名で反論
   
 安倍政権 = 新自由主義 + 縁故資本主義



□将来の展望が開けない若手の官僚のリアル
   
 今は転職市場がある
  ~ 人間が市場価値化されている
   
 ※ 最近、役人になることは将来キャリアアップするための材料として
  考え始めている傾向も感じられる
     
 ※「役所で定年まで働く」役人が少数派になったようだ

          |
     
 ◎ 公務員まで新自由主義的人材になってしまった
   
   官僚のモラール(士気、労働意欲)が下がっているのではないでしょ
  うか。
   モラールが下がるのでモラル(道徳倫理)も下がるわけです。  
 


□霞ヶ関の悪しき前例「ふるさと納税」
   
 ◎ ふるさと納税に対して自治官僚は全員「まともな政策じゃない」
  と思っています。
   しかし、それを口にしたら飛ばされますから誰も言いません。
      平島彰英さん
     
 ▲所得の多い人が居住地の税金を免れ代わりに返礼品
  = 地方税の隊形を乱している
 


□政治主導が実は官邸主導になっている
  
 ◎ 官邸で制作を決めてしまい各省が官邸の下請け機関になっている
 
        |
     
 制度の私物化 - 加計学園      
権力を握っている政治家が自分たちのお友達の為に権力を私物化し
  乱用しているわけです。そんな仕事を役人が実行させられると、もう
  仕事をする気力を失う。

   |

 ◎ 地方の財務局では何があっても国民の税金を無駄遣いしないことを
  使命だと思っているノンキャリアの人たちが職員をしている。
   ノンキャリアの方々からすれば、8億円もの値引きは信じられない
  事態
 


□森友事件の悲劇を生んだ歪んだ構造

 多分○○の指示
  24日 ○○が
  「決裁文書を見ればほんとのことはわかる」
       ∥
    安倍昭恵の名前を消すことを知っていた
   
 「どうして日本のメディアは佐川さんを追い詰めないんだろう」
    毎日マイクを突きつければいい = メディアが機能していない     



□以前なら財務大臣も責任を取って辞職するできごと
    
 おとがめなしはなぜ?
 










☆「教職論」宮崎和夫 ミネルヴァ書房 2000年【再掲載 2014.4】

<出版社の案内>
教員志望者、必携の一冊。教職と教職をめぐる組織・制度・環境をわかり
やすく解説。
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◇はしがき
□教育職員免許法
 1949(昭和24)制定

1988(昭和63) 改正
  「特活」「生徒指導」新設 → 単位増加

 1998(平成10) 大改正
 「教職論」新設「教育相談」新設
  「教育実習」教科指導法の単位増

教科に関する科目が半減
教職科目の重視 - 生徒指導力向上と使命感高揚に力点



◇教職の意義と教員の使命・資質
1.教師の歴史
「教師」 
     他人に知識や技術を教えること

「教員」
     近代学校を職場として社会からそこでの教育を委託され,そこ
    に専門的に従事している職業人

  「教師」 
     その人格が児童・生徒に肯定的な教育作用を及ぼすと考えられ
    る場合に用いられることが多い

「教員」
     行政的側面


近代
     教育が立身出世のラダー(階梯)
それまでの私塾や寺子屋の師匠にかわって職業集団としての大
    量の教員の出現

  

2.教員養成の始まり
□古典的教職観と聖職者論
1872(明治5) 
   学制 東京に師範学校

1881(明治14)
    布達第19号「小学校教員心得」

 基本は剛毅,忍耐,威重,懇誠,勉励等ノ諸徳
「最も善良の性行を有せざるべからず」

 
□皇民教育と聖職者論
1886(明治19) 
   師範学校令 
    「順良信愛威重ノ気質」

   森文相 
    「順良,信愛,威重」
兵式体操の導入

服従の精神と規律ある行動
             

□師範タイプ 
  良:まじめ 

  悪:本音と建て前、表裏仮面の聖人性
カミに対する卑屈性
    

□日本教職員組合と労働者論 

 「義務」→「権利」   

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