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「いじめ・不登校から子どもを救う教室コーチ」神谷和宏・上野恭子 明治図書 2007年 /「君が戦争を欲しないならば」高畑勲 岩波ブックレット№942 2015年 ②【再掲載 2017.10】 [読書記録 教育]

今回は、神谷和宏さん、上野恭子さんの
「いじめ・不登校から子どもを救う教室コーチ」を紹介します。




出版社の案内には、


いじめや不登校を生まないためのコーチング活用法 「いじめ・不
登校問題」はどうすればなくなるのか?ズバリ!教室コーチングを
取り入れること。教室での「言葉によるコミュニケーション」を見
直すことで、よい人間関係ができ、いじめや不登校を予防、また早
期解決の糸口になる。コーチングは子どもを救う決め手です。」


とあります。



今回紹介分より強く印象に残った言葉は‥

・「コーチング『言葉によるコミュニケーション』」


・「競争社会をどのように乗り切るか」


・「コーチングとは『指示・命令型』と『質問・引き出し型』」


・「『もう死ぬ』とキレル子どもたちと『対人関係の貧しさ』」




もう一つ、再掲載となりますが、高畑勲さんの
「君が戦争を欲しないならば」②を載せます。
わたしは、子どもの頃より、
身近な人から幾たびも戦争の怖さを聞いてきました。
その言葉をこのごろ思い出します。







<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。




☆「いじめ・不登校から子どもを救う教室コーチ」神谷和宏・上野恭子 明治図書 2007年

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◇いじめ・不登校はコーチングで解決できる
  
□いじめ・不登校はなくなるのか

  競争社会 
     ←→ いじめ・不登校     
集団生活
     ~ いじめ・排斥
コーチング「言葉によるコミュニケーション」


□競争原理をやめる 

  子ども社会は大人の社会への反映 
    資本主義最大の問題点は競争社会

競争社会をどのように乗り切るか


□コーチングとは「指示・命令型」と「質問・引き出し型」

  コーチングの目標
    「自らが本来持っている能力や可能性を最大限に発揮すること」
  コーチングによる言葉のコミュニケーション
信頼関係を築く コミュニケーション力
聴く力 話す力
観察する力


□基本のABC 
 
  教室コーチングマインドの原則
  
  3大原則          
     (1)答えはその人の中にある
(2)人は無限の可能性を持っている
(3)一人より二人の方が答えを見つけやすい
①認める 
        ②信じる 
        ③続ける

  基本のA(Acknowledge)「相手のよい所を認める」

  基本のB(Believe)子どもを信じる「きっとよくなる」

  基本のC(continue)「任せて任せず」振り返り


□保護者のイライラ  

  母親のイライラ 

  父親のイライラ

  保護者がイライラしない
    イライラを自分のところで遮断する

  
□中学生の「いじめ」の心理
    
  いじめられていることを許さない心理

「いじめのサイン」P33~34

  サインに気付いたときの対処


□学級崩壊を起こす子ども

 「いじめられている子がいじめを犯す」

 「もう死ぬ」とキレル子どもたち
   「対人関係の貧しさ」

  一番の薬は家庭での安心感

 「ダメだ」「無理だ」は使わない



◇いじめ・不登校を生まないコーチング・スタイル
  
□自己イメージを高める

  自己イメージ拡大 
    ① 周りの大人が承認(他者承認)

    ② 自分で自分を承認(自己承認)
できることをする・本を読む・自分の心を見つめる

    ③ 視野を広げる
立場を変える・情報を集める・休暇を取る

    ④ 五感を磨く体験を増やす


□間違った自己イメージがこわい 
  
  
□間違った自己イメージの正体
  
  
□苦手という思いこみ   

  
□競争と自己イメージ 
  正しい競争=比較をやめる

  
□話を聞いてもらう効果

  
□レッテルを貼らない


□感情を聴く
  共感する


□ノン・ハードル・コミュニケーション


□アドバイスする


□自分を好きにする


□質問のタイプ分け
  

□分からないは当たり前


□質問の力 4W1H


□Yes and


□憧れる人を真似る


□サンドイッチで伝える 
   良いことの間に悪いことを挟む


□日頃から感謝の言葉を口に出す


□感動させる

  思いやり・優しさ・愛・人情・悲しみ・喜び


□Must から Wantへ


□子どもを主人公にする


□自尊心を高く持つ


□自分のやりたいことを見つける方法


□承認する
 -やる気を促す


□叱るポイント
 - 叱らないポイント

 叱ってはいけない 
   ① 間違えたとき 
   ② できなかったとき 
   ③ 失敗したとき

 叱ってもよい   
   ① 分かっていながら悪いことをしたとき
② 知っていながら他人に迷惑を掛けたとき


□失敗を乗り越える


□思いこみをリフレーミングする  
  朝ご飯 
  メディアの制限
  

□点の幸せでなく,線の幸せを感じる 


□保護者を責めない


□目標を確認する

  WinWinで生きる


□本当のWinが自分のWin


□本当の競争をするスモールステップ



◇提案

「気持ち円グラフと感情表現リスト」
「自分発見シート」
「褒め褒めシート」
「話し合いシート」



◇神谷和宏 

 愛知教育大学卒 現在・刈谷市立中学校教諭










☆「君が戦争を欲しないならば」高畑勲 岩波ブックレット№942 2015年 ②【再掲載 2017.10】

<出版社の案内>
「ここで負けるわけにはいきません!」絶叫は、オリンピックの
試合でも、戦争中でも、日本にこだまする。一致団結を求める日
本人の同調気質こそ、もっとも恐るべきもの。
この日本気質への最後の歯止めが憲法九条である。今、漫画映画
の世界的カリスマが語る、平和の重さとそのリアリズム。
ナンセンスなことを「ナンセンス」と言うために。
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◇民主主義教育一期生としての戦後体験

 田舎での懐かしい体験 
   大多羅 → 西花尻


 岡山の学校に戻って

 
 復興の風景 - ご巡幸 
 天皇に全国を回らせたらうまくいくとGHQは考えた
   = 焼け跡の片付け みっともないところを見せられない…

   一気に整備  

 
 新しい憲法

 
 ディスカッションする 
  「戸締まり論」

 
 民主主義教育第一期生の時代

 
 岡山が育んだ素地



◇戦争を欲しないならば何をすべきか(1)
 
 沖縄70年間の平和の裏に

 
 「頭で食う人」の時代に
    詩人・芸術家が戦争に協力 

 
 岡山出身詩人 永瀬清子さん 
   詩集「春になればうぐいすと同じに」から
  
    いつのまにか一番近い相手を
 
  よろこばせたいのが日本人です(中略)

  だから何で食うかが大切です(中略)

  頭で食うのはとても危険です

  なぜならもし世の中が変わったら

 自分が自分に頼って云うことがついできず

    云えば食えず

    いつかもすぐれた詩人も言葉で食っていたために  

 政府やまわりをついつい喜ばせ

    それで戦争に組したのです 


 詩人 茨木のり子さん
 「よりかからず」                                  
    もはや                                  
    できあいの思想にはよりかかりたくない                  
     (中略)                                    
    もはや                                 

    できあいの学問によりかかりたくない                   

    もはや                                  
    できあいの権威にはよりかかりたくない                   
    ながく生きて                               
    心底学んだのはそれぐらい                         

    人間はついついよりかかってしまう                         
    今は「頭で食う人」だらけ
   ◎ こんな自由な時代でも有名人はすでに「和気藹々」の
    「いいね!」の世界を壊してはならない


 大事なのは世間様
ある詩人 
   戦争中自分の息子を戦地にやりたくないがために徴兵検査の前
  に雨に息子を当たらせ肺炎にかからせて徴兵のがれ


 空気を読む日本人
  ◎ その時々の「世間様」が大事になる!
  ◎ こんな戦争やってもムダだしダメだし、やるべきではないと
   言っていた人でも、あるいは「負ける」と思っている人でも、
   一旦国が戦争に踏み切った結果それまでの主張は無になる。
   無になって、「もう勝ってもらうしかない」になってしまう。
   私にとってはそれが一番怖いんです。  


 憲法を守るということ
「和をもって貴しとなす」
  ◎ うまく機能するときにはうまく機能する。だけどものすごく
   危険なんです。態勢がこうなっているなら言わない方がいいと…
     ∥
   現首相    
  → 流れに乗っているのが好きな日本人
   

 天皇 2013.12会見
  「日本は平和と民主主義を守るべき大切なものとして日本国憲法を
   つくり、様々な改革を行って今日の日本を築きました」
   → 天皇は明確な護憲派  

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SORI

ハマコウさん おはようございます。
いじめ・不登校は問題になって長く経ちますが、いっこうに亡くならないですね。悲惨な結果もよくニュースに出てきます。今回のような本を活用して、地道な努力が必要なのでしょうね。
by SORI (2022-05-08 08:25) 

ハマコウ

SORIさん ありがとうございます。
いじめはあるものと考えて、困っている状況を早くとらえて対応できるようにアンテナを常に高くしておくことが大切だと思います。
地道な努力を重ねることが重要ですね。辛いことを大人に話すことができる関係づくりも。
by ハマコウ (2022-05-08 16:12) 

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