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「日航123便墜落 圧力隔壁説をくつがえす」 青山透子 河出書房新社 2020年 ② /「現代教育直語」八ツ塚実 光雲社 1998年 ③【再掲載 2012.12】 [読書記録 一般]

今回は、5月30日に続いて、青山透子さんの
「日航123便墜落 圧力隔壁説をくつがえす」2回目の紹介です。


出版社の案内には、

「外務省公文書に記された決定的な新事実! さらに『異常外力』とは
 何を意味するのか?あの日、日航123便に何が起きたのか、何が隠蔽
 されたのか? 真相を根底から明らかにする決定版。」

とあります。



青山さんの粘り強い努力を感じる一冊だと感じました。



今回紹介分より強く印象に残った言葉は‥

・「運輸省が圧力隔壁説を擁護 - 大島航空局技術部長
  官僚たちは墜落原因が『事件』によるものと分かっていた
  森友問題と同様、省庁間で口裏合わせがあったのではないか。」
 
「運輸省航空機検査官田島さんも赤木さんの場合と同様?」

      
・「中曽根首相は『事件を事故として偽ることのできる人』なのか。
  他人を犠牲にして構わないけれど自己愛が強く自分の地位を守りたか
った。首相であり続けたかった。」 
   

・「10月2日(水)日航と共に握力隔壁説を否定し続けていたボーイング
  社がミスを突然認めた。翌年、ボーイング社は過去最高の売り上げ
  となった。ボーイング社の航空機大量購入を指示(日航、全日空、防
  衛庁)したからではないか。     
どこに大きな修理ミスを犯した会社の製品を大量に引き続き買う
会社があるだろうか?ミスを認めることと引き換えなのではないか?」


・「自衛隊と米軍は何をしたのか  ~P63
  墜落は防衛庁の威信を賭けた国産ミサイル開発中であった。
前日の8月11日付読売新聞トップには、『国産ミサイル本格推進
  -防衛庁方針』との記事が掲載されていた。」




もう一つ、再掲載となりますが、八ツ塚実さんの
「現代教育直語」③を載せます。
半世紀前に出版された本ですが、
生き生きとした言葉がわたしの心に刺さります。





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浜松にもオリーブ園ができました。
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☆「日航123便墜落 圧力隔壁説をくつがえす」 青山透子 河出書房新社 2020年 ②

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◇事件の真相 時空の闇(2)

□8月16日(金) 
   最初の隠ぺい工作 - スクープ記事
     
   毎日新聞 
     「圧力隔壁」のスクープ  ← 15年後に否定
     
   リークは米国側 
     = NTSBによる策略
     
   ボイスレコーダーとフライトレコーダーの分析
  

□8月17日(土)
   ボイスレコーダー公開と日航側の反論
     
   午後 
     圧力隔壁を日航で検証
        
   翌日圧力隔壁破壊説に対して日航側が反論
  

□8月19日(月)
   日航側後部隔壁修理ミス説を全面否定
     
   河野宏明整備部長
    「突風など何か外からの力で尾翼が折れ、それに伴い隔壁に傷
     がついたと推測できる」  
  

□8月20日(火)
   運輸省が圧力隔壁説を擁護
     
   大島航空局技術部長
     
   ※ 官僚たちは墜落原因が「事件」によるものと分かっていた
     = 省庁間の口裏合わせ 
     ~ 森友問題と同様
     
   高木社長
① 中曽根首相から詳細は聞かれずに米軍にやられたという説
     を強調され、政府が外交で片を付けるまで、社長の胸の奥に
     留めておくように強く言われた。

    ② このとき半官半民で主導権は政府―中曽根首相の言いなり 
     社員に政府関係の子弟が多くトップダウンできる

    ③ まさかこの時点で自分たちにぬれぎぬを着せられるなどと思
     ってもみなかった。
     
   ◎ 運輸省航空機検査官田島さんも赤木さんの場合と同様
            |
※ 世論が右往左往する中、重要証拠物の後部圧力隔壁は13日の段
    階で自衛隊員により電動のこぎりで放射線状に沿って切り刻まれ
    てしまった
         |
    ◎ 誘導的発言
      ※日航とボーイング社はそれを否定し続けていた
   

□8月22日(木)
   中曽根首相在職千日祝い
     中曽根首相
      ― 事件を事故として偽ることのできる人の心根
     
   ◎ 他人を犠牲にして構わないけれど自己愛が強く自分の地位を守り
    たかった
      = 首相であり続けたかった 
   

□8月23日(金) 
   事故調査委員会による圧力隔壁説否定
   

□8月27日(火) 
   第1回中間報告 
      圧力隔壁説はまだ未定
   

□9月6日(金)
   米「ニューヨークタイムズ」紙で圧力隔壁説強調
   

□9月14日(土) 
   第2回中間報告 
     日航が圧力隔壁説否定


□10月2日(水) 
   ボーイング社がミスを突然認めた
       
   ボーイング社 
     過去最高の売り上げ
     ボーイング社の航空機大量購入を指示(日航、全日空、防衛庁)
      
   ◎ どこに大きな修理ミスを犯した会社の製品を大量に引き続き買う
    会社があるだろうか?
      
   ◎ ミスを認めることと引き換えなのではないか?     
   

□10月9日(水)
   事故調査委員会委員長、他の委員も数名辞任
   
   武田竣後任委員長
     引き上げよと詰め寄った遺族11名に対して、思わず、
     「引き上げて余計なものが見つかったら困る」
     と答えた。
      
   ◎「後部圧力隔壁修理ミスによる墜落事故」
     - これが政権の創り上げた陰謀   

   1985.12.27付け日経
     ボーイング社受注 2兆⑷千百万円
     日航株 年末に史上最高値

 
□反省なき政府の大罪
   雫石事件
    - 自衛隊側の民間軽視
        ∥
   ◎ 雫石に学んだことは「完璧な隠蔽の仕方」     

   嘘の正当化
     - そのプロセス
 
   自衛隊と米軍は何をしたのか
     ~P63

   ◎防衛庁の威信を賭けた国産ミサイル開発中
8月11日付読売新聞トップ
     「国産ミサイル本格推進-防衛庁方針」
      ◎中曽根首相とは?








☆「現代教育直語」八ツ塚実 光雲社 1998年 ③【再掲載 2012.12】

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11.子どもたちは「死の美学」を先取りしてしまった
「村葬」戦死者 
どんな演出の死後の儀式を見るかで子どもの死生観が決まる

昨今テレビがやってくれる
いじめ自殺報道 → 「自分もあんな扱いを受けてみたい」
        ∥
◎ 「死の美学」の先取り


12.「人間科教材資料館」へようこそ
  人間科 
    「ひと」「もの」「こと」の三大教材群
「とき」「ところ」教材

◎ 常に「いのちの尊厳」に至る

  教材効果
     現物 - 実物   
     現地 - 実地

  アルバム仕立てに  
     写真,スライド,図,ビデオ,模型,標本
→ アルバム教材


14.教育の世界に「厳選素材主義」を持ち込んではならない
  「激辛教育」
   - 一点集中の馬車馬教育 「激辛受験教育」
※ 美味は甘味・酸味・苦味・辛味の全てのハーモニー
   
   学校をレストランに例えると
    - 提供する料理は「授業」と「教室」 

   他のどんな仕事でも欠陥商品は必ず回収され廃棄される

教育界は欠陥商品をはっきりと確認して廃棄しているだろうか?

   こだわり
     ①素材  できる子,できない子 - 素材主義
②技術  人間主義 - 「何かできる子」

   ◎学校で働く者の合い言葉
 「君は,君のまだ知らない自分に出会うために学校に来ているん
    だよ。わたしたちはそれを助けるために待っているからね。」


15.ヤッつぁんの教育用語集
  ○ドッと笑い(差別笑い)とアッと笑い(感動笑い)

  ○心温と体温

  ○指導 
     疑似指導行為(指導類似行為)

  ○一人学び 仲間学び

  ○自叱 他叱

  ○青春酩酊 幼児少年

  ○若者病
     サボル・スネル・グズル

  ○まけない いけない


17.教育界の五大不思議(※一部省略します ハマコウ)
  不思議その1 
    自然集団と選抜集団
 
  私学-選抜 
    ~ 必ず卒業させなければならない
= 宣伝通りの成果を収めてこその私学

  教育には二つの立場
① 条件を備えた子だけに手厚い教育を行う
② どんな条件の子にも全力を尽くして取り組む
       ← 教育的力量必要

◎ 公立軽視は教育論が間違っているから


  不思議その3 
    現場と非現場 
  ・子どもと直接ふれあい,指導活動を行う現場
  ・その現場の尊い仕事をより充実させ仕事をしやすくする影
      の仕事 
      = 非現場

◎ 二つに上下関係はないはず
  非現場主義 = 官僚主義


  不思議その5 
    子ども問題・大人問題 

    子ども問題は鮮やかに大人問題
   子どもは大人もやらないようなことは決してやらない
       常に見よう見まねだから

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青い森のヨッチン

日航機事故の書籍は興味を持ったので図書館から借りる本のリストに登録しました。
by 青い森のヨッチン (2022-06-03 09:18) 

ハマコウ

青い森のヨッチンさん ありがとうございます。
数年前、広告に気を引かれて読んだのが、 青山さんの本でした。
当時、新聞等の報道から圧力隔壁説を信じ込んでいましたが、
丁寧な取材、説得力のある文章により、
それを疑わしく思うようになりました。
公文書の扱いについても大きな疑問を感じるようになっています。
日航機墜落しのことが話題にならないことを不思議に思っています。
by ハマコウ (2022-06-03 14:30) 

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