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「大人になれないこの国の子供たち」町沢静夫  PHP 1999年 ⑦ /「社名の由来」本間之英 講談社プラスα文庫 2007年【再々掲載 2011.5】 [読書記録 教育]

今回は、7月21日に続いて、町沢静夫さんの
「大人になれないこの国の子供たち」7回目の紹介です。




出版社の案内には


「本書は、精神科医の視点から、今の子どもたちがいかに成熟を拒否し、
 大人になる責任から逃れようとしているかを論じたものである。そも
 そも大人になるとはどのようなことか。著者は4つのポイントをあげ
 ている。まず、自己の内面や感情のコントロールができること。第二
 に、独立心の獲得。第三に、人生の目標や計画を主体的に形成できる
 こと。第四に、他人への思いやりや共感があることである。このよう
 な点から見れば、現代の子ども(青年)たちがいかに幼稚であるかが
 わかるだろう。そして数々の症例をもとに解説している。不登校の原
 因、普通の子どもによる凶悪犯罪、行きすぎた潔癖主義、ボーダーラ
 インと閉じこもり、拒食症と強迫神経症等々。 著者の考えでは、こ
 れらの根本問題は『母子密着』をどう解決するかであると指摘する。
 母性社会ニッポンのゆがんだ構造がみえてくるだろう。豊かな国の寂
 しい子どもたちの心の危機がリアルに伝わってくる好著である。」


とあります。


今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「先生はどこを見て教育に当たっているか」


・「クラスの問題を公にする『相談部会』の提案」
「メンバーは、精神科医+養護教諭+α先生」


・「大人の世界こそいじめの温床
  → いじめられる側の弱さの是正を!」


・「大人は精魂込めて改善に取り組む業務を!」




もう一つ、再掲載となりますが、本間之英さんの
「社名の由来」を載せます。
おもしろく読みました。
読み直すと、要約しすぎて分からないものがあります。
ぜひ本で確認してください。




<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト






ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。






☆「大人になれないこの国の子供たち」町沢静夫  PHP 1999年 ⑦

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◇子どもの成熟を拒む日本的システム

□形式と儀礼にこだわる校長先生

 校長先生の問題点
校長クラスの人々の形式的で儀礼的な言葉にはほとほとあきれる

   俺は偉いぞという言葉を含ませつつ形式的な言葉をワンパターン
  に繰り返す ~ ヒラの方が素直な実感

校長だからこそ,人の意見を聞きそれに基づいて考えるべき

   文部省 教育委員会に対する批判
封建体制の維持にしかならない
→ しかし実は柔軟性がある


 謙虚で熱心な校長先生もいる
先生はどこを見て教育に当たっているか
公立の校長
    - 上を見ている 
      教育委員会・文部省を見ている

サラリーマン的で自分をどうしたら教育委員会に認められるかに
  四苦八苦
   ↑
 子どもを主体とすることが大切
本音で理解すべき



□日本人が抜け出せない権威主義
 忠君愛国の好きな日本人
  クラスの問題を公にする「相談部会」の提案
流れの逆流を!


 学校は一種の聖域
   ~ 子どもの天国だった
世俗的権威から距離を取れる聖域だった

教えている先生が民主主義を実施しているか
◎一人で悩む先生がいないか?  
◎一人で汗をかいている先生がいないか?

みんなで議論するのが民主主義
  ↓
  「相談部会」
     精神科医 + 養護教諭 + α先生



□平等主義が子どもに与える悪影響
平等主義と画一主義をはき違えるな
能力は不平等
     ~ 各自がユニークであることが本当の平等
◎人間はそれぞれが二度とない固有の人生を生きているという基
    本的人権のレベルに置いて平等

↑↓

 意味のない平等論 
   PTA主義 = 画一主義
成績の順位付けをしない偽善性
「PTAがなんと言おうと教師の考えを堂々と述べるべき」
大人の世界こそいじめの温床
     ◎ いじめられる側の弱さの是正を!


 不平等に陥る中高年世代
会社は永遠ではない 
   リストラの不安
終身雇用制・年功序列の崩壊
     - 本当の会社の姿に目覚めた


 何故日本に中高年の自殺が多いのか
他国は年齢が高まると共に自殺率が高くなる
↑↓
◎日本はふたこぶラクダ状態
※ サンドイッチ状態のストレス・景気の低迷-不景気の矢面
※ 中高生の自殺も増えている
昨今の青少年は虚無感が強く将来の夢なく,現実・想像
     の区別つかず刹那主義で大人になることを拒否している

現実と虚構が曖昧に


 大人 
   精魂込めて改善に取り組む業務







☆「社名の由来」本間之英 講談社プラスα文庫 2007年【再々掲載 2011.5】

<出版社の案内>
私達は私達の会社を夢見てきました!
涙と涙を流す有名なドラマ、日本を代表する120社の名前を再発見して
ください。

正規の商品と「知っている」会社が「会社名」にありました。忘れ去ら
れた創業の熱い気持ちです。そして、ITバブル企業にはない人間の信念。
明日、必ずそのリソースを活用する日本を代表する120社、近道で取り
組んでいる方、会社の顔を知っている方、そして上司が一致しているエ
ピソード集。
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□トヨタ自動車 
  デザイナーがトヨダをトヨタにしてしまった 
  「濁点がない方がスマート」


□日産自動車  
  ダットサン
   D田健治郎 A青山禄郎 T竹内明太郎
 DATの子ども
   DAT SON SON(=損 → SUNに)

  
□東芝     
  ① 芝浦製作所 + ②東 京電気 = 合併して東芝に

  
□オムロン   
  仁和寺の別名は「御室」から
  OMURON → OMLON → OMRON 

  
□キャノン   
  昭和9年 KWANON
       = 国産初35㎜カメラ「観音」 
  昭和10年 CANON

  
□ニコン    
  日本光学 → ニコン

  
□オリンパス  
  高千穂製作所
  日本の高千穂は古代ギリシアのオリンパスだ
     

□フマキラー  
  フライ(はえ) マスキート(蚊) + キラー液
  でフマキラー 
  昭和37年


□ダスキン   
  dust + ぞうきん

  
□エーザイ   
  日本衛材 → エーザイ
  昭和30年 衛生材料
   
  
□トクホン   
  永田徳本
    医者の名前-室町後期~江戸初期
どんな薬も「一服18文」の赤ひげ先生

  
□東陶機器   
  大正6年
    日本陶器(ノリタケ)が新たに設立した
    昭和45年~

  
□オルファ  
 「折る刃」
  フランスではオルアになってしまうから
  OLHA → OLFA

  
□プラス    
  同業の親友がプラスαを求めて一つの会社に
今泉進二郎(今泉商店)と鈴木報平(鈴木商店)
昭和23年合併 プラスαを産むから

  
□コクヨ    
  国誉 → 黒田国光堂
  国光,国誉の「国」は富山のこと

  
□サクラクレパス 
  日本生まれの世界の画材 
  大正15年 クレパス

  
□パイロット  
  並木,和田の二人東京高等商船学校の同窓

  
□ゼブラ    
  石川徳松 国産初の銅ペン先
  ゼブラ 堅く結束  
  シマウマ - 文の王様
  シマウマが振りかえっているのは温故知新

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コメント 6

ヤマカゼ

社名の由来なるほどですね。
by ヤマカゼ (2022-07-27 06:28) 

ミケシマ

先日の選挙で、選挙権を持つ若い方のインタビューを見ましたが
自分のことと捉えておらず教育(学校だけでなく家庭での教育も)の難しさを感じました。
by ミケシマ (2022-07-27 11:24) 

ハマコウ

ヤマカゼさん ありがとうございます。
社名の由来を楽しく読みました。
楽しいですね。
by ハマコウ (2022-07-27 13:11) 

ハマコウ

ミケシマさん ありがとうございます。
変におどけたりふざけたりしないで、素直に応対する若者が増えているようにも思います。自分の意見を言わない方がよいのかと自主規制しているようにも感じますが。

by ハマコウ (2022-07-27 13:16) 

yokomi

大人は子供のなれの果て...とか。それでも大人は頑張らねば成りません。「相談部会」とは良い発想ですね。後者の本も見てみたいです。
by yokomi (2022-07-28 00:28) 

ハマコウ

yokomiさん ありがとうございます。
以前と比べると、カウンセラー、ソーシャルワーカー、医療など外部との連携が進められるようになりました。それだけ子どもが、そして社会が変わってきた表れでもありますが。
by ハマコウ (2022-07-28 04:36) 

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