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「語彙力アップおもしろ言葉がいっぱい(1)こそあど言葉・回文ほか」 ながたみかこ 汐文社 2006年 /『新版 静岡県伝説昔話集』(上巻)静岡県女子師範学校郷土研究会編 1994年 ⑦【再掲載 2018.2】 [読書記録 教育]

今回は、ながたみかこさんの
「語彙力アップおもしろ言葉がいっぱい(1)こそあど言葉・回文ほか」を紹介します。


大変楽しく読むことができました。
言葉遊びのヒントになります。
言葉に興味をもつ きっかけづくりになるかもしれません。


要約では理解しづらいと思いますが…。




もう一つ、再掲載となりますが、
『新版 静岡県伝説昔話集』(上巻)⑦を載せます。
約束を守ることは大切だと再確認できるおはなしです。





<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。






☆「語彙力アップおもしろ言葉がいっぱい(1)こそあど言葉・回文ほか」ながたみかこ 汐文社 2006年

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◇こそあど言葉
 これ(近称) それ(中称) あれ(遠称) どれ(不定称)
 近 →    →  →  →  遠

 この   その   あの   どの

 これ   それ   あれ   どれ

 こうする そうする ああする どうする

 こいつ  そいつ  あいつ  どいつ

 こっち  そっち  あっち  どっち   



◇てにをは(助詞)



◇早口言葉
隣の客はよく柿食う客だ

 生麦生米生卵

 青巻紙赤巻紙黄巻紙



◇オノマトペ  

擬声語 - 物事の音や人・動物の声を表す  
       ニャーン さわさわ

 擬態語 - 物事の様子を音にして表す    
       うろうろ てきぱき



◇あいうえお作文
あ さおきたら    か 

い いきもちで き

う んちをしたら く

え がおになって け

お はようさん こ



◇かいだん言葉
 一文字ずつ増える
ほ   あ   し

ほん あし しか

ほんね あしか しかい

ほんねん あしかせ しかいし



◇一文字で遊ぼう
「あ」 あいつは           いたちの

あした いっちゃん

あめの中 いたずらこぞう

あるいていくよ いちごをつぶして

あっちまで いけない子



◇いろは歌
いろは歌   天地の歌(あめつちのうた)  - 平安初期  

大為爾(たいに)- 平安初期  

 雨降歌(あめふれうた) 鳴啼歌(とりなくうた)



◇連想言葉遊び
 さよなら三角また来て四角

 四角は箱

 箱は軽い 

軽いは紙…

※みんなで遊ぼう、思いつかなければ負け



◇比喩
髪の毛のように細い千切りキャベツ

 ガラス細工のような心の持ち主



◇「小」をつけると
小一時間  小首をかしげる  小膝を打つ  小ずるい  小憎い

 小粋  小ざっぱり  小役人



◇重ね言葉



◇たたみ言葉



◇似たもの言葉



◇解読しろ数字言葉
 5963   18497   2625   4649   1974 
 103   234510



◇アナグラム
アナグラム → グアムなら

かめだ-めだか   わかいリス-スイカわり  ドナルドダック-どなるどくつだ

からしれんこん-かれらしんこん  まつたけごはん-たまごはっけん

 ひまわりさいた-さわりたいヒマ 



◇一文字入れ替え
 会いたいです  聞いてないよ  これ、さげる  つまったね
↓ ↓ ↓ ↓
買いたいです 敷いてないよ これ、はげる こまったね

食いたいです まいてないよ これ、にげる とまったね

やいてないよ これ、あげる



◇読点どこに打つ
浅い眠り  胃が痛いです  折れにくい矢です  

朝居眠り 意外タイです 俺肉嫌です



◇かえる言葉



◇回文で遊ぼう
猿でもでるさ   シメジ飯  カブトガニが飛ぶか  いなり食べたりない

 イカ食べたかい  長いかな  あなたに似たなあ  熊をまく  ヘビ来る首へ

 つまんねえ年末  すでにカニです  たいこたたいたタコいた  

 飼い慣らした豚知らないか


 <回文を作ろう> 
逆から読むと意味の変わる言葉 + と に か を の な

   イタチの地帯  北に滝  傘の坂  わしの皺  うかつに使う

   鹿の菓子  ワニの庭  元の友  イルカは軽い  タイがいた  砂のナス



◇万葉仮名 





☆『新版 静岡県伝説昔話集』(上巻)静岡県女子師範学校郷土研究会編 1994年 ⑦【再掲載 2018.2】

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2 池、淵、泉・井戸などの話 続き

(9)竜宮に行った神主様  (磐田郡二俣町・現天竜市)

 ある日の事、椎ケ脇神社の神主様は、神社の裏へ大鉈を持って柴刈りに
行きました。


 ところが、ふとしたことで、大鉈を大蛇が住んでいるという椎ケ脇の淵
へ落としてしまいました。


 淵をのぞいて見ますと、幾千丈(千丈は約三千m)とも知れない淵に落
ちた大鉈が、すぐ手が届きそうに水の上に浮いて見えます。


 そこで神主様は、崖から下りて行ってその鉈を拾おうとしましたが、そ
のはずみに神主様の体は、深い深い淵に引き込まれてしまいました。


 そして、ふと目がさめて見ますと、そこは美しい竜宮でありました。


 乙姫は

「私は、鉄が嫌いですから、鉈を持って早くお帰りなさい。これからは
 決して、この椎ケ脇の淵に鉄などを入れないようにして下さい。また
 こうして竜宮が椎ケ淵にあるなどとは、決して誰にも言ってはなりま
 せん。この事を守って下されば、お前の欲しいと思うものは入用の時、
 何でも貸して上げますから、この淵ぎわに来てお言いなさい」

と言いました。
 

 そこで神主様は喜んで帰りました。


 二、三日たつと、神主様の家に、その国の殿様が40人の家来を連
れて泊まりにおいでになりました。


 珍客の事ですから、神主様は、たくさんのごちそうをして上げよう
と思いましたが、大切なお膳やおわんがないので困りました。


 神主様は、さっそく淵へ行って

「竜宮の乙姫様、なるべく上等のお膳とおわんを40人分貸して下さ
 い」

と頼みました。


 そしてしばらくして行って見ますと、目のさめるようなきれいなお
膳とおわんが、40人前並べてありました。


 その食器でごちそうを食べた殿様は、非常に満足され、お帰りの時
には、神主様に、おほめの言葉やたくさんのごほうびを下さいました。


 その後も、神主様は、絹の美しい夜具や、ある時は臼と杵、または
重箱等も借りたことがありました。


 でも、こうした喜ばしいことは人に知らせたいものですが、残念な
事に口止めされていましたから、いろいろ考えた未に、


「言うなという事は、口に出して言うなということであるから、文字
 で知らせることは差しつかえなかろう」


と、ついに友達を家に呼んでこのことを知らせてしまいした。


 友達は、この不思議なことを聞いて非常に喜びました。しかし、約
束を破った神主様はその後、何にも借りる事が出来ず、その上に筆を
使って人に知らせたため、文字を書くことが誰よりも下手になったと
いいます。


 それで今でもこの淵を、お碗かせの淵といっているのです。 
                       (鈴木とし子)


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hide-m

図書館で、回文の書籍があることを知りました。相当長い文章も紹介してあり、よくぞ考えたものだと感心しました。
by hide-m (2022-08-16 22:35) 

ハマコウ

hide-mさん ありがとうございます。
ラジオで回文の言葉遊びが紹介されており、おもしろく感じました。
図書館の本を検索したら、この本にたどり着いたのですが、楽しく読めました。
長い文章の回文もあるのですね。どうやって作るのだろうと思ってしまいます。
by ハマコウ (2022-08-17 08:45) 

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