「教師力 上」河村茂雄 誠信書房 2003年 / 山本夏彦さんはこんなことを⑥「意地悪は死なず」山本七平・山本夏彦 講談社 1984年【再掲載 2018.2】 [読書記録 教育]
今回は、河村茂雄さんの
「教師力 上」を紹介します。
河村茂雄さんは心理学者であり、早稲田大学教授です。
教員には「学級集団アセスメント QU」で広く知られています。
出版社の案内には、
「教育・学校の荒廃が叫ばれているが、教師という職業にやりがい感や生き
がいを失って退職する先生も増えている。本書では、教師が抱える生きが
いの喪失感や心の痛みにどのように対処していくか、また、教職に喜びと
やりがいをもちながら、一人の人間として生涯にわたって成長していく力
を育むうえでの指針を提唱する。心の健康度自己チェックリスト付。」
とあります。
今回紹介分より強く印象に残った言葉は、
・「教師が心の健康を維持するためのポイントは
(1)学校ストレスを低下させることと
(2)教職のやりがい感を実感すること」
・「教師の心の健康を悪化させるパターンは
『やる気の喪失』と『燃え尽き』」
・「中年期の発達課題は、今までの自分の生き方を省みて,自分が本当にや
りたいこと,本来の自分らしい姿を見いだし,今までの道のりにこれら
の新たな視点を取り入れ,後半の人生に向かう生活・生き方と自分が納
得できるように修正すること」
もう一つ、再掲載となりますが、
「山本夏彦さんはこんなことを⑥」を載せます。
要約を読み直すとしゃきっとします。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。

<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「教師力 上」河村茂雄 誠信書房 2003年

◇教師の心の健康を悪化させるもの
1 学校ストレスの増加
① 難しい児童への対応
② 同僚との関わり
③ 管理職との関わり
④ 主要な教育実践の不振
⑤ 気が進まない仕事への取り組み
⑥ 日常のルーティングワーク
2 教師のやりがい力の低下
① 子どもの関わりと職場環境の満足感
② 対外的な評価への満足感
③ 働く内容への満足感
④ 労働待遇への満足感
教師が心の健康を維持するためのポイント
(1)学校ストレスを低下させる
まぎらわす・かわす・問題に向き合う
(2)教職のやりがい感を実感する
① 仲間との一体感
② 周囲から認められている
③ 自分なりにやれてることを確認する
④ 自分の関心の視野を広げる
教師の心の健康を悪化させるパターン
(1)やりがい感低下と無気力
やる気の喪失
(2)やりがい感を実感しようとして燃え尽きる
燃え尽き
教師の心の健康の悪化は指導力を低下させる
◇中堅・ベテラン教師が直面する発達の危機
生涯発達の視点とは
中堅・ベテラン教師の危機とは
中年期の発達課題
今までの自分の生き方を省みて,自分が本当にやりたいこと,本来の
自分らしい姿を見いだし,今までの道のりにこれらの新たな視点を取り
入れ,後半の人生に向かう生活・生き方と自分が納得できるように修正
すること
学校で見られる中堅・ベテラン教師の代表的なタイプ
(1)権力的な教師
① 管理職出世思考
② 子どもたちに強く権力的な対応・頑固・常識的
③ 対外的な評価を強く求める教師
(2)ひたすらこつこつがんばる教師
若い教師達と一緒に地道に頑張るタイプ 燃え尽きそう
(3)割り切っている教師 本人はいいが周りは…
(4)マイベストで教職に取り組んでいる教師
自分にとって意味あること,子どもにとって必要なことに取
り組み充実感
発達課題への向き合い方と教師のタイプとの関係
1衰えを認めず,今までの自分のペース,価値観を貫き通そうとする
(1)の権力的な教師がこのタイプ
→ 子どもを心から受容するのが苦手
(2)ひたすらこつこつタイプも
「なぜ」頑張るのか→「なぜ」
2新たな価値観を取り入れ,トータルな価値観を形成できている
(4)マイベスト型
今までの価値観を否定し,さりとて内面的な価値観に意味を見出せず,虚無的になっ
ている
発達課題への向き合い方は,教職への向き合い方に繋がる
子どもの生き方のモデル
~ 自分にとって意味のある生き方を
教師も共依存に陥る危険性がある
中途半端な妥協を嫌う完全主義な面 多くの仕事を引き受けひたむ
きに自分の私生活を犠牲にするくらいに理想主義的な面がある
すべてに自分が主導権をとらないと気が済まない面がある
◇悩みながらも「マイベスト」を尽くす教師たち
対応
① 自分なりの学校ストレスの対処法をとっている
② 自分なりの教職のやりがい感を大事にしている
「学級経営セルフ・ヘルプ・グループ」品田笑子先生
「QUによる学級経営研究会」
「学校ストレス」への対応 紛らわす・かわす・問題に向き合う
① 対処法を自分なりに複数持つ
② 対処法の中に「問題に向き合う」という対処法も意識して入れる
③ 「問題に向き合う」ために援助してくれる相手を確保する
「教職のやりがい感」の実感
① 複数のやりがい感を持つ
② 職場環境の満足感,働く内容への満足感が特に有効
③ 「一体感」「認められる」「自分なりにやれることの確認」
自ら求め感じる
養護教諭は心の専門家
ラインとスタッフ
◇河村茂 都留文科大学文学部教授
15年間公立校教諭→東京農工大学講師→岩手大助教授→現職
☆山本夏彦さんはこんなことを⑥「意地悪は死なず」山本七平・山本夏彦 講談社 1984年【再掲載 2018.2】

◇「意地悪は死なず」山本七平・山本夏彦 講談社 1984年
□流行
遅ればせながら従えばよい
- 流行に飛びつく人は一種のタレント
多様化は困る
= 頭を使わなくてはならない
はやりものはすたりもの
人間の考えは諸子百家につきる
手短に言う(家で学校で言う練習を)
恥を知らない男性たち
馬鹿だから立派
立派だから恥知らずじゃない
∥
ころころ変わるのは女の腐ったの
ある日突然存在する
新聞は善玉・悪玉に区別して書く
= 読者への迎合・束縛
□何よりもゼロがいい
□三日三月三年
詩人は銀行員にならない
派閥解消はできない相談
ジャーナリズムはついにタイトル
贈り物が集まるのは徳ある証拠
= 徳があればいい・禁裏様
陛下は抑制の対象
天皇は自己抑制の対象(ペン・アミ・シロニ ヘブライ大学)
内閣批判はOK
自分が選んだと思っていない
□何よりも正義を愛す
一切署名には応じない
人間はお金より正義を愛す
正義の方が始末が悪い
隣組の正義
「署名と責任」
「署名は発表する責任がない」
民の声は天の声か?
核がなければ平和はなかった(矛盾)
∥
核がなかったらもっと気安く戦争していた
死ななきゃ治らない
小室直樹「戦争は文明的な手段で野蛮とは違う」
- 日本は下克上
怒ろうと待ちかまえている庶民
騒ぐのなら末永く騒ぐがよい
流通在庫に怒る主婦連-人を攻撃する時の言葉「恥を知れ」
↓
真面目な人には気をつけろ → 真面目な人は怒る
「聞く耳持たぬ」=正義が好き
身体は売っても正義は売らぬ
旧約聖書
「人間の正義は汚れた下着である」
正義を口にするとその人間は汚れる
永井荷風
「新聞記者だけにはなりたくない。正義地人道を売り物にする人間に
はなりたくない。」
∥
正義だけは売ってはいけない
何をされるか分からない
嫉妬は常に正義を装う
「嫉妬はいつも正義に変装して出てくる」
∥
正義と聞いたら眉につば
万朝報 黒岩涙香
正義の名を借りない
内藤湖南,森田思軒,幸徳秋水,堺利彦,内村鑑三,斉藤緑雨
「正邪美醜 双方かねて初めて人」
◇テレビ人間と活字人間
テレビもラジオもオウム返し
教育テレビは情報の宝庫
一週間たってから笑う
興味のないことは分からない
知りたいことだけ知る
反核という名のお念仏
社説は一種のお念仏である
□意地悪は死なず
おごる者は久しくない
満つれば欠ける
デパート 新聞
味方に後ろから撃たれる
意地悪は正義と結託する
心の中には魔物が潜んでいる
意地悪は天に通じる
□助平を論じてエロスに及ぶ
五を低い方から始める
六つ以上あとは「たくさん」
「教師力 上」を紹介します。
河村茂雄さんは心理学者であり、早稲田大学教授です。
教員には「学級集団アセスメント QU」で広く知られています。
出版社の案内には、
「教育・学校の荒廃が叫ばれているが、教師という職業にやりがい感や生き
がいを失って退職する先生も増えている。本書では、教師が抱える生きが
いの喪失感や心の痛みにどのように対処していくか、また、教職に喜びと
やりがいをもちながら、一人の人間として生涯にわたって成長していく力
を育むうえでの指針を提唱する。心の健康度自己チェックリスト付。」
とあります。
今回紹介分より強く印象に残った言葉は、
・「教師が心の健康を維持するためのポイントは
(1)学校ストレスを低下させることと
(2)教職のやりがい感を実感すること」
・「教師の心の健康を悪化させるパターンは
『やる気の喪失』と『燃え尽き』」
・「中年期の発達課題は、今までの自分の生き方を省みて,自分が本当にや
りたいこと,本来の自分らしい姿を見いだし,今までの道のりにこれら
の新たな視点を取り入れ,後半の人生に向かう生活・生き方と自分が納
得できるように修正すること」
もう一つ、再掲載となりますが、
「山本夏彦さんはこんなことを⑥」を載せます。
要約を読み直すとしゃきっとします。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。

<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「教師力 上」河村茂雄 誠信書房 2003年

◇教師の心の健康を悪化させるもの
1 学校ストレスの増加
① 難しい児童への対応
② 同僚との関わり
③ 管理職との関わり
④ 主要な教育実践の不振
⑤ 気が進まない仕事への取り組み
⑥ 日常のルーティングワーク
2 教師のやりがい力の低下
① 子どもの関わりと職場環境の満足感
② 対外的な評価への満足感
③ 働く内容への満足感
④ 労働待遇への満足感
教師が心の健康を維持するためのポイント
(1)学校ストレスを低下させる
まぎらわす・かわす・問題に向き合う
(2)教職のやりがい感を実感する
① 仲間との一体感
② 周囲から認められている
③ 自分なりにやれてることを確認する
④ 自分の関心の視野を広げる
教師の心の健康を悪化させるパターン
(1)やりがい感低下と無気力
やる気の喪失
(2)やりがい感を実感しようとして燃え尽きる
燃え尽き
教師の心の健康の悪化は指導力を低下させる
◇中堅・ベテラン教師が直面する発達の危機
生涯発達の視点とは
中堅・ベテラン教師の危機とは
中年期の発達課題
今までの自分の生き方を省みて,自分が本当にやりたいこと,本来の
自分らしい姿を見いだし,今までの道のりにこれらの新たな視点を取り
入れ,後半の人生に向かう生活・生き方と自分が納得できるように修正
すること
学校で見られる中堅・ベテラン教師の代表的なタイプ
(1)権力的な教師
① 管理職出世思考
② 子どもたちに強く権力的な対応・頑固・常識的
③ 対外的な評価を強く求める教師
(2)ひたすらこつこつがんばる教師
若い教師達と一緒に地道に頑張るタイプ 燃え尽きそう
(3)割り切っている教師 本人はいいが周りは…
(4)マイベストで教職に取り組んでいる教師
自分にとって意味あること,子どもにとって必要なことに取
り組み充実感
発達課題への向き合い方と教師のタイプとの関係
1衰えを認めず,今までの自分のペース,価値観を貫き通そうとする
(1)の権力的な教師がこのタイプ
→ 子どもを心から受容するのが苦手
(2)ひたすらこつこつタイプも
「なぜ」頑張るのか→「なぜ」
2新たな価値観を取り入れ,トータルな価値観を形成できている
(4)マイベスト型
今までの価値観を否定し,さりとて内面的な価値観に意味を見出せず,虚無的になっ
ている
発達課題への向き合い方は,教職への向き合い方に繋がる
子どもの生き方のモデル
~ 自分にとって意味のある生き方を
教師も共依存に陥る危険性がある
中途半端な妥協を嫌う完全主義な面 多くの仕事を引き受けひたむ
きに自分の私生活を犠牲にするくらいに理想主義的な面がある
すべてに自分が主導権をとらないと気が済まない面がある
◇悩みながらも「マイベスト」を尽くす教師たち
対応
① 自分なりの学校ストレスの対処法をとっている
② 自分なりの教職のやりがい感を大事にしている
「学級経営セルフ・ヘルプ・グループ」品田笑子先生
「QUによる学級経営研究会」
「学校ストレス」への対応 紛らわす・かわす・問題に向き合う
① 対処法を自分なりに複数持つ
② 対処法の中に「問題に向き合う」という対処法も意識して入れる
③ 「問題に向き合う」ために援助してくれる相手を確保する
「教職のやりがい感」の実感
① 複数のやりがい感を持つ
② 職場環境の満足感,働く内容への満足感が特に有効
③ 「一体感」「認められる」「自分なりにやれることの確認」
自ら求め感じる
養護教諭は心の専門家
ラインとスタッフ
◇河村茂 都留文科大学文学部教授
15年間公立校教諭→東京農工大学講師→岩手大助教授→現職
☆山本夏彦さんはこんなことを⑥「意地悪は死なず」山本七平・山本夏彦 講談社 1984年【再掲載 2018.2】

◇「意地悪は死なず」山本七平・山本夏彦 講談社 1984年
□流行
遅ればせながら従えばよい
- 流行に飛びつく人は一種のタレント
多様化は困る
= 頭を使わなくてはならない
はやりものはすたりもの
人間の考えは諸子百家につきる
手短に言う(家で学校で言う練習を)
恥を知らない男性たち
馬鹿だから立派
立派だから恥知らずじゃない
∥
ころころ変わるのは女の腐ったの
ある日突然存在する
新聞は善玉・悪玉に区別して書く
= 読者への迎合・束縛
□何よりもゼロがいい
□三日三月三年
詩人は銀行員にならない
派閥解消はできない相談
ジャーナリズムはついにタイトル
贈り物が集まるのは徳ある証拠
= 徳があればいい・禁裏様
陛下は抑制の対象
天皇は自己抑制の対象(ペン・アミ・シロニ ヘブライ大学)
内閣批判はOK
自分が選んだと思っていない
□何よりも正義を愛す
一切署名には応じない
人間はお金より正義を愛す
正義の方が始末が悪い
隣組の正義
「署名と責任」
「署名は発表する責任がない」
民の声は天の声か?
核がなければ平和はなかった(矛盾)
∥
核がなかったらもっと気安く戦争していた
死ななきゃ治らない
小室直樹「戦争は文明的な手段で野蛮とは違う」
- 日本は下克上
怒ろうと待ちかまえている庶民
騒ぐのなら末永く騒ぐがよい
流通在庫に怒る主婦連-人を攻撃する時の言葉「恥を知れ」
↓
真面目な人には気をつけろ → 真面目な人は怒る
「聞く耳持たぬ」=正義が好き
身体は売っても正義は売らぬ
旧約聖書
「人間の正義は汚れた下着である」
正義を口にするとその人間は汚れる
永井荷風
「新聞記者だけにはなりたくない。正義地人道を売り物にする人間に
はなりたくない。」
∥
正義だけは売ってはいけない
何をされるか分からない
嫉妬は常に正義を装う
「嫉妬はいつも正義に変装して出てくる」
∥
正義と聞いたら眉につば
万朝報 黒岩涙香
正義の名を借りない
内藤湖南,森田思軒,幸徳秋水,堺利彦,内村鑑三,斉藤緑雨
「正邪美醜 双方かねて初めて人」
◇テレビ人間と活字人間
テレビもラジオもオウム返し
教育テレビは情報の宝庫
一週間たってから笑う
興味のないことは分からない
知りたいことだけ知る
反核という名のお念仏
社説は一種のお念仏である
□意地悪は死なず
おごる者は久しくない
満つれば欠ける
デパート 新聞
味方に後ろから撃たれる
意地悪は正義と結託する
心の中には魔物が潜んでいる
意地悪は天に通じる
□助平を論じてエロスに及ぶ
五を低い方から始める
六つ以上あとは「たくさん」
ストレス軽減とやりがい実感
双方とても大切なことだと感じております。
日々やりがいを感じながら過ごしていれば
自ずとストレスはなくなるんでしょうが・・・
しかしながら現実(私)はどうも
使命感に苛まれて過ごしてしまう傾向があります。
何が何でも従業員に迷惑を掛けないように
マネジメントしようと
もがけばもがくほど
自身の従業員教育
自問自答している毎日です。
by pigumon (2022-09-15 07:27)
pigumonさん ありがとうございます。
仕事にやりがいはありますが、打ち込みすぎるとほっとする時間を無くしてしまうことがあります。バランスを取るようにと言われても、自分でなかなか難しいことです。定年退職後、昼までのハーフ勤務をしています。夕方まで 自分の時間として過ごしていますが、以前のような何かにせっつかれたような感覚は少なくなりました。持ち帰っての仕事も多いのですが、そう大きなストレスを感じません。予定外の仕事急にが入ってくることがなくなったことが大きいと感じています。完全リタイア後にむけて、自分がやりたいことは何かと確認しながら過ごしています。
by ハマコウ (2022-09-15 13:41)