「アメリカの教室に入ってみた」赤木和重 ひとなる書房 2017年 ② /「三日でわかる古典文学」 大橋敦夫・西山秀人 ダイヤモンド社 2000年 ②【再掲載 2015.3】 [読書記録 教育]
今回は、10月7日に続いて赤木和重さんの
「アメリカの教室に入ってみた」2回目の紹介です。
出版社の案内には、
「こんなにも進んでいて、こんなにも遅れている教育の国、アメリカ-発
達心理学者が教室に入り込んで体験した、貧困地区の公教育の実態、さ
らには小さな私立学校で行われる『超インクルーシブ教育』とは。アメ
リカ教育の光と影を通して、日本の教育の新しいかたちを考える。
「アメリカの教育は裕福な地域だけ見てもわからない。感性豊かな発達心
理学者が、極貧の地域から裕福な地域の学校にまで深く入り込み、『イ
ンクルーシブ教育とは何か』を問う稀有な一冊」
― 鈴木 大裕『崩壊するアメリカの公教育 日本への警告』(岩波書店)
著者 推薦!」
とあります。
今回紹介分より強く印象に残った言葉は‥
・「『タイムアウト」とは問題行動を起こしたとき、別室に連れて行かれ、
なぜ連れて行かれたのかを子どもに説明する指導」
・「『自分で気持ちや体をコントロールする際、他者との対話が重要な役
割を果たす』 ヴィゴッキー」
・「貧困地区で生まれたときの親が2人そろっている家庭は1~2割。
驚愕の跳躍力、ダンス、リズム感があるが、なわとびができない、
長縄ができない」
「自分の体で協調させる体験の不足、他人と協調する経験の不足によ
るものか」
・「『自由に競争し、明確な評価を行い、それを広く公開すれば皆が頑張る
ようになって○○がよくなる。評価が悪ければ、自己責任として処罰を
受けて仕方がないという主張は、しんどい環境にある子どもや人びとを
よりしんどくすることにつながる。得をするのはごく一部の者だけで、
公共の破壊が待ち受けている」
もう一つ、再掲載になりますが、大橋敦夫さん 西山秀人さんの
「三日でわかる古典文学」②を載せます。
ずっと前に学習した古典文学の整理ができます。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「アメリカの教室に入ってみた」赤木和重 ひとなる書房 2017年 ②
◇コラム タイムアウト
□タイムアウト
… 問題行動を起こしたとき、別室に連れて行かれ、なぜ連れて行かれた
のかを子どもに説明する指導
→ 家庭でもタイムアウト用の椅子
◎「1歳で1分、2歳で2分、3歳で3分」
□その衝撃と長所
◎(よさ)
○ 先生が感情的にならずにすむ
○ 他の子が気にしないですむ
□タイムアウトへの違和感
① どのように反省しているのかが分からない
② タイムアウトの指導には対話が欠けている
(ヴィゴッキー「自分で気持ちや体をコントロールする際、他者と
の対話が重要な役割を果たす」)
◎ 日本では、対話を通して自己コントロールが育つやりとり
◇貧困地区の子どもの体
□貧困地区
… 生まれたときの親が2人そろっている家庭は1~2割
驚愕の跳躍力、ダンス、リズム感
□なわとびができない、長縄ができない
理由
① 協調させる力
② 他人との協調 - 続かない
◎ 跳べる子なのに縄跳びができない
□自分の体で協調させる体験の不足、他人と協調する経験の不足
① 体作りそのもの
② 息を合わせられない
□協調なんていらないのかも知れない。でも…
◎ 社会の中で生き抜く協調性こそ大切
◇貧困地区で暮らす子どもの言葉と志向
□言葉の偏り
① 言葉の偏り
乱暴な言葉と態度で感情を言葉にする
② 自分の感情を言葉にする力が弱い
感情と行動との間に言葉が入らない
□協調性の弱さ
「わたしを見て!」
- 個々バラバラ
③ 考えることの難しさ
・考えることの耐性のなさ
・分からないことについて頭をひねって
□「協調性のなさ」は低学力以上に深刻なもの
学力の根っこにあるものの未発達
~ 幼児教育にあそびがない
◇あそびが消える幼児教育
□信じがたい現実
① 遊びの時間が少ない
40分のみ
② 学習の成果を評価し公表している
□教育をおかしくする構造
評価 - 短絡的、直線的な教育
「自由に競争し、明確な評価を行い、それを広く公開すれば皆が頑張る
ようになって○○がよくなる。(そして評価が悪ければ、自己責任と
して処罰を受けて仕方がない)」という主張が勢いをもっている
↓
しんどい環境にある子どもや人びとをよりしんどくすることにつながる
↓
◎ 得をするのはごく一部の者だけ
∥
◎ 待っているのは公共の破壊です
☆「三日でわかる古典文学」 大橋敦夫・西山秀人 ダイヤモンド社 2000年 ②【再掲載 2015.3】
◇日本書紀
◎ 日本国と天皇を外国に紹介する日本初の公式歴史書
□「日本」という国名の始まりは?
太子のころ国内「やまと」
外交
「倭」=「背の低い人」の意
□689年飛鳥浄御原令でやまと=「日本」に
「日本書紀」撰上 720年 養老4年
|
「日本」 日神・アマテラスのお膝元の大神が守る場所の意
□「古事記」と比較すると面白さ倍増
全30巻
・編年体
・様々な事件が感傷を加えることなく記述
□資料を駆使し歴史的事実を細かに表現
世界は「陰」と「陽」から始まる
中国の世界観の引用から
- 古代史を詳細に
□政治の陰の立て役者が編集総裁
舎人親王 紀清人実務
◇風土記
◎ 徹底したフィールドワークから生まれた官製地誌
□「地方の時代」和銅6(713)年 元明天皇の詔
現存
- 常陸・播磨・出雲・豊後・備前
地名の起源や古代民衆の生活が分かる
□説教話から伺える古代人のライフスタイル
古代から日本人は宴会が好きだった
宴会 = うたげ
◇万葉集
◎ おおらかな愛情表現とドラマチックな編集
629~785年 150年間に4500首
額田王,柿本人麻呂,山部赤人,大伴家持,高市黒人,山上憶良,
高橋虫麻呂
□「古事記」の「古」と万葉集の永遠
万葉が万代か
□和歌のスタイルの基礎をつくった歌集
三部類
① 相聞
② 挽歌
③ 雑歌
□万葉四期
Ⅰ期 額田王と大海人皇子(天武)の恋
Ⅱ期 柿本人麻呂 大きなスケール
Ⅲ期 山上憶良 大伴旅人の下に仕えた
「貧窮問答の歌」
Ⅳ期 大伴家持 因幡守に左遷 758年
□大伴家
政治の敗者が文学の世界で勝利者となった
大伴家は政治の負け組
家持は旅人57歳の時の子供 大伴坂郎女が教育
◎「敗者のアンソロジー」
「アメリカの教室に入ってみた」2回目の紹介です。
出版社の案内には、
「こんなにも進んでいて、こんなにも遅れている教育の国、アメリカ-発
達心理学者が教室に入り込んで体験した、貧困地区の公教育の実態、さ
らには小さな私立学校で行われる『超インクルーシブ教育』とは。アメ
リカ教育の光と影を通して、日本の教育の新しいかたちを考える。
「アメリカの教育は裕福な地域だけ見てもわからない。感性豊かな発達心
理学者が、極貧の地域から裕福な地域の学校にまで深く入り込み、『イ
ンクルーシブ教育とは何か』を問う稀有な一冊」
― 鈴木 大裕『崩壊するアメリカの公教育 日本への警告』(岩波書店)
著者 推薦!」
とあります。
今回紹介分より強く印象に残った言葉は‥
・「『タイムアウト」とは問題行動を起こしたとき、別室に連れて行かれ、
なぜ連れて行かれたのかを子どもに説明する指導」
・「『自分で気持ちや体をコントロールする際、他者との対話が重要な役
割を果たす』 ヴィゴッキー」
・「貧困地区で生まれたときの親が2人そろっている家庭は1~2割。
驚愕の跳躍力、ダンス、リズム感があるが、なわとびができない、
長縄ができない」
「自分の体で協調させる体験の不足、他人と協調する経験の不足によ
るものか」
・「『自由に競争し、明確な評価を行い、それを広く公開すれば皆が頑張る
ようになって○○がよくなる。評価が悪ければ、自己責任として処罰を
受けて仕方がないという主張は、しんどい環境にある子どもや人びとを
よりしんどくすることにつながる。得をするのはごく一部の者だけで、
公共の破壊が待ち受けている」
もう一つ、再掲載になりますが、大橋敦夫さん 西山秀人さんの
「三日でわかる古典文学」②を載せます。
ずっと前に学習した古典文学の整理ができます。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「アメリカの教室に入ってみた」赤木和重 ひとなる書房 2017年 ②
◇コラム タイムアウト
□タイムアウト
… 問題行動を起こしたとき、別室に連れて行かれ、なぜ連れて行かれた
のかを子どもに説明する指導
→ 家庭でもタイムアウト用の椅子
◎「1歳で1分、2歳で2分、3歳で3分」
□その衝撃と長所
◎(よさ)
○ 先生が感情的にならずにすむ
○ 他の子が気にしないですむ
□タイムアウトへの違和感
① どのように反省しているのかが分からない
② タイムアウトの指導には対話が欠けている
(ヴィゴッキー「自分で気持ちや体をコントロールする際、他者と
の対話が重要な役割を果たす」)
◎ 日本では、対話を通して自己コントロールが育つやりとり
◇貧困地区の子どもの体
□貧困地区
… 生まれたときの親が2人そろっている家庭は1~2割
驚愕の跳躍力、ダンス、リズム感
□なわとびができない、長縄ができない
理由
① 協調させる力
② 他人との協調 - 続かない
◎ 跳べる子なのに縄跳びができない
□自分の体で協調させる体験の不足、他人と協調する経験の不足
① 体作りそのもの
② 息を合わせられない
□協調なんていらないのかも知れない。でも…
◎ 社会の中で生き抜く協調性こそ大切
◇貧困地区で暮らす子どもの言葉と志向
□言葉の偏り
① 言葉の偏り
乱暴な言葉と態度で感情を言葉にする
② 自分の感情を言葉にする力が弱い
感情と行動との間に言葉が入らない
□協調性の弱さ
「わたしを見て!」
- 個々バラバラ
③ 考えることの難しさ
・考えることの耐性のなさ
・分からないことについて頭をひねって
□「協調性のなさ」は低学力以上に深刻なもの
学力の根っこにあるものの未発達
~ 幼児教育にあそびがない
◇あそびが消える幼児教育
□信じがたい現実
① 遊びの時間が少ない
40分のみ
② 学習の成果を評価し公表している
□教育をおかしくする構造
評価 - 短絡的、直線的な教育
「自由に競争し、明確な評価を行い、それを広く公開すれば皆が頑張る
ようになって○○がよくなる。(そして評価が悪ければ、自己責任と
して処罰を受けて仕方がない)」という主張が勢いをもっている
↓
しんどい環境にある子どもや人びとをよりしんどくすることにつながる
↓
◎ 得をするのはごく一部の者だけ
∥
◎ 待っているのは公共の破壊です
☆「三日でわかる古典文学」 大橋敦夫・西山秀人 ダイヤモンド社 2000年 ②【再掲載 2015.3】
◇日本書紀
◎ 日本国と天皇を外国に紹介する日本初の公式歴史書
□「日本」という国名の始まりは?
太子のころ国内「やまと」
外交
「倭」=「背の低い人」の意
□689年飛鳥浄御原令でやまと=「日本」に
「日本書紀」撰上 720年 養老4年
|
「日本」 日神・アマテラスのお膝元の大神が守る場所の意
□「古事記」と比較すると面白さ倍増
全30巻
・編年体
・様々な事件が感傷を加えることなく記述
□資料を駆使し歴史的事実を細かに表現
世界は「陰」と「陽」から始まる
中国の世界観の引用から
- 古代史を詳細に
□政治の陰の立て役者が編集総裁
舎人親王 紀清人実務
◇風土記
◎ 徹底したフィールドワークから生まれた官製地誌
□「地方の時代」和銅6(713)年 元明天皇の詔
現存
- 常陸・播磨・出雲・豊後・備前
地名の起源や古代民衆の生活が分かる
□説教話から伺える古代人のライフスタイル
古代から日本人は宴会が好きだった
宴会 = うたげ
◇万葉集
◎ おおらかな愛情表現とドラマチックな編集
629~785年 150年間に4500首
額田王,柿本人麻呂,山部赤人,大伴家持,高市黒人,山上憶良,
高橋虫麻呂
□「古事記」の「古」と万葉集の永遠
万葉が万代か
□和歌のスタイルの基礎をつくった歌集
三部類
① 相聞
② 挽歌
③ 雑歌
□万葉四期
Ⅰ期 額田王と大海人皇子(天武)の恋
Ⅱ期 柿本人麻呂 大きなスケール
Ⅲ期 山上憶良 大伴旅人の下に仕えた
「貧窮問答の歌」
Ⅳ期 大伴家持 因幡守に左遷 758年
□大伴家
政治の敗者が文学の世界で勝利者となった
大伴家は政治の負け組
家持は旅人57歳の時の子供 大伴坂郎女が教育
◎「敗者のアンソロジー」
読みたい本は数あれど、目がねぇ、90歳には厳しいです。
昨日は菊池寛の「大衆明治史」を購入。面白そうなので。
by okko (2022-10-10 11:01)
okkoさん ありがとうございます。
わたしも眼のトラブルが重なり眼科に通うようになりました。
先日、図書館でネット予約した本が大活字本でした。
厚い本でしたが、読むのが楽でした。
by ハマコウ (2022-10-10 12:12)
大活字本は助かりますね。
by JUNKO (2022-10-10 14:40)
JUNKOさん ありがとうございます。
確かに助かります。
図書館に言った時には大活字本コーナーに立ち寄るようにしています。
by ハマコウ (2022-10-10 15:38)