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「京都御所西一松町物語」杉山正明 日本経済新聞出版社 2011年 ③ /「一生に一度の学び」八ツ塚実 光雲社 1997年 ③(最終)【再掲載 2012.4】 [読書記録 一般]

今回は10月18日に続いて、杉山正明さんの
「京都御所西一松町物語」3回目の紹介です。


京都御苑に行きたくなります。


出版社の案内には、

「京都御所の西にある小さな街区「一松町」から定点観測すれば、京都1200
 年の出来事が鮮やかによみがえる。この町の住人でもある歴史家が、ロー
 カル&グローバルな視点で語る、まったく新しい京都歴史読本。」

とあります。




今回紹介分より強く印象に残った言葉は‥

・「葵祭の主人公は伊勢神宮や賀茂神社に奉仕する斎正(いちきのみこ)」


・「一条通(一条大路)の道幅はなんと10丈(12丈)30~36m。『源氏物語』が
  語る世界があった。しかし、南北朝以後、御所が転々とし東洞院・土御
門の地に移ってからは現在のようになった。それにより一条通は無関係に
  なった」


・「応仁の乱より京の公家の多くが戦乱を逃れて各地に避難した。それにより
地方に都の文化が普及することとなった」


・「一条小川の一帯はエネルギースポット。一条小川半径500mの範囲は旧寺
町といえる」
- 小川こども広場の東、武者小路通沿いに長男が下宿しており、しばしば
 小川を付近を歩きましたが、ここに書かれていることは知りませんでした。



もう一つ、再掲載になりますが、八ツ塚実さんの
「一生に一度の学び」③を載せます。
八ツ塚さんの本を読むと、自分が恥ずかしくなりますが、元気になります。
お勧めの本です。




昨日はエアフェスタ浜松2022が浜松基地で行われました。
会場は遠州灘近くのわが家からだいぶ離れていますが、
ブルーインパルスも上空を何度となく飛行しました。
にぎやかな空でした。





<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。






☆「京都御所西一松町物語」杉山正明 日本経済新聞出版社 2011年 ③

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Ⅳ 葵祭の光と影  源氏物語が語る情景

1.千年前へのタイプスリップ
 
  賀茂祭と葵祭へ 
正式には9世紀


  一条通を葵祭の行列が通ったところ
葵祭の主人公・斎正(いちきのみこ)伊勢神宮や賀茂神社に奉仕する
   未婚の内視正

    陰暦4月賀茂の地に赴いて身を清めるその日(月の中の酉の日)

    内裏
     - 一条通真っ直ぐ東
     - 鴨川で北上 
         下賀茂・上賀茂神社に参拝


  一条通(一条大路)道幅なんと10丈(12丈)30~36m
  「源氏物語」が語る世界

    「源氏物語」殆ど実写か
  光源氏のモデル
         ~ 藤原道長? 

     辻辻に桟敷や観覧見物席

 ※ 南北朝以後、御所が転々とし、東洞院・土御門の地に移ってからは現在の
  ように
   … (一条通は無関係に)



2.一条大路のもつ意味

  一条通と一条大路の違い 
    通りの南側ライン基準に8mで設立?(秀吉の大改修後)


  絶好の観覧場所


  再び葵祭と一条大路のこと
紫野 
    … 大内裏の東側の南北通りである今の大宮通を北に上がり鞍馬口通り
     に斎院

 
  二日間にわたった一連の儀式



3.様々な桟敷と賑わい

  半端でなかった一条大路の桟敷と賑わい
町小路(新町通)室町小路(室町通)




Ⅴ 次なる京都への助走  実はささやかな「花の御所」

1.京に乗り込んできた「洛中洛外図は語る」

  現在の御所は悲劇の光源天皇から
    土御門邸を「里内裏」として定めた
    土御門邸が禁裏御所として固定した
      土御門東洞院殿    


  シンボルとしての「花の御所」が語るもの
義満
     「花の御所」
       - 室町通の東側  
         一町四方のブロックを縦に2つ
  洛外


  新旧2つの権力が並ぶユニークな発想
南北に2つ



2.応仁の乱という境目

  地方の時代と京洛の変身
日本史上で最初の「地方の時代」
      京の公家の多くが各地に(戦乱を逃れる)
       ~ 文化普及  


  ふたつの要塞都市 - 上京と下京
「市民」たちの自治都市
惣構 ~ 要塞
    「おかわ」と「こかわ」  



3.上杉本「洛中洛外図」は語る

  小川(こかわ)の風呂
「小川」の賑わい
1964年まで 
       「小川」は小川通の西に存在 
        小川も(幅3.5m 深さ2m)

 ※ 武者小路通を西に向かうと名残「小川こども広場」



4.町名が歴史を記憶する

 「元」がつく地名の偏り
    一条小川の一帯
    エネルギースポット「小川(こかわ)」     


  新旧2つの寺町
元がつく町名の半分は一条小川半径500mの範囲 = 旧寺町
    「元寺町」ともいうべきこと  









☆「一生に一度の学び」八ツ塚実 光雲社 1997年 ③(最終)【再掲載 2012.4】

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◇教育の目的

□大人はもっと真剣に考えなくてはならない

 「何のために勉強するのか」

 「家庭は学びの場だ」


□教育の目的 = 「いのちの尊厳」を学ぶこと

  あらゆる角度から広く深く解釈し身に付けて自分の生き方の根座にすべく
 学ぶ。これが教育というものだ。

 ◎ どこでも、どんな内容の時でも「いのち」の香りが漂わなかったら教育
  ではない。



◇草取り

□「草取りに対するねばり強さ」

 ◎「上農は草を見ずして草を取り、中農は草を見て草を取り、下農は草を見
   て草を取らない

→ 心の雑草も同じ事 
     「教師よ上農たれ!」


□「事なき事を大切にしよう」
  ・ 事が起こった後はすべて敗戦処理にしか過ぎない。
  - 条件を決めるのみ-教育ではない

 ◎ 普通の生活を豊かに情け熱く感動に満ちたものにすることだ!


  事なき時の営みには喜びがある。
 事あるときの営みには喜びなどない。
 子どもも教師も喜びの中に生きて事が起こらない。
 みんなそれぞれ自分の生き方を身に付けていくからだ。
 教育とはこういう仕事をする仕事だ。



◇老人の教育力

□社会で開いた生活力 - ツッパリ困らせた生徒
 
  ◎ 教育の営みに於いては絶対に子供を咎めてはいけない。

   「咎める」という行為は、一見教育上の「叱る」という行為に似ている
   けれど、その内実は全く違う。
   「とがめる」だけで、少しも正しく「叱る」ことができない教師や親が
   多い。私もその一人だった。

    若者のツッパリにどう対処するか。このことで大人を生きているもの
   はテストされているのではないだろうか。



◇子供還り

□中嶋誠『二度わらべ』

  非常で残酷
    ボケ老人・痴呆老人・徘徊老人・寝たきり老人

◎言い直しを! 
           「二度わらべになる」と!



◇嫁と姑

□八ツ塚氏の奥様

 「嫁として姑の面倒を見るつもりはない。人間として見てあげたい。」

背景 嫁も姑もギブアンドテイク

 ◎ 人間関係にあってはならないのが「君臨」の関係
= 人間関係には無理が一番いけない



◇子育て

□食べるものと着るもので好き嫌いを絶対口にしてはならない



◇親離れ・子離れ
 
  野生動物・人間、親と子が離れていないことは共通しているが、その離れ
 方は違う。
  人間には精神生活がある。心と心の絆を大切にしながら生きているという
 側面がある。

 ◎ 保護し保護されるという関係の終結ではあっても、家族としての生活は継
  続する。それが人間の生き方。

最近の子育て論 ~ ここらへんに混乱がある
※ 絆なきところに、人間のいかなる生活も存在しない。



◇共に生きる

□教育用語「共に生きる教育」
 老人への最高のポイント
  「確かに自分と共に生きてくれる者がいる」という安心感
 
  無形だが「安心」こそ贈りたい

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