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「家庭崩壊・学級崩壊・学校崩壊」松井和 エイデル研究所 1999年 ⑩ /「現代の世相⑥ 談合と贈与」 宮田登 小学館 1997年 ②(後半) 【再掲載 2012.2】 [読書記録 教育]

今回は、10月25日に続いて松井和さんの
「家庭崩壊・学級崩壊・学校崩壊」の紹介 10回目です。




出版社の案内には、

「親たちは、『子育て』を幸福の基盤に、人間らしさを身につけて来ました。
 その機会を組織的に奪うと、社会からモラルや秩序、忍耐力が消えてい
 きます。親の役割りを、教育機関や福祉がしようとする時、家庭崩壊が
 始まります。三人に一人が未婚の母から産まれる欧米社会に、私たちは
 何を学ぶのか。『自然』という言葉の意味するものは何なのか。奇跡的
 にまだ家庭が崩壊していない日本で、教育界・保育界、そして親たちの
 意識改革が同時に行われれば、ひょっとして間に合うかもしれません。
 先進国に共通する家庭崩壊・学校崩壊の流れを、非論理的なアニミズム
 文化に根強く依存している日本人がくい止めることが出来れば、後に続
 く発展途上国の親子の幸せに無限に貢献することになりはしないか。今、
 地球環境の破壊が叫ばれるなか、日本人の役割は、家庭崩壊・学校崩壊
 に対応する方策を見つけ出すことにあるのかもしれません。『誰の責任
 か』を模索するのではなく、『誰が責任を感じる社会か』を決めてしま
 うことが鍵です。これは、言葉に縛られはじめた人間達への、地球から
 のメッセージです。」

とあります。



今回紹介分より強く印象に残った言葉は‥

・「マスコミの影響で人権に過度に萎縮するようになったのではないか。
『マスコミは影響力の大きさを真剣に自覚し,身の引き締まるような
   思いで生きてほしい』」


・「本当の文化は音楽を聞きに行ったり劇を見に行ったりすることではな
く我慢することではないだろう。どうしても我慢できないなら後ろめ
たさを思いながら姑さんに嫌々頭を下げ子供を預かってもらえばいい」


・「居住地の定まった日本人の生活には社会的労働や慈善活動が隠されて
いる」


・「日本の教育現場が如何に人格教育・子育てに重きを置いているか」



このごろの「責任感」について考えました。




もう一つ、再掲載になりますが、宮田登さんの
「現代の世相⑥ 談合と贈与」②を載せます。
「談合坂」は各地にあるようですが、いわれの一つに納得しました。


<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。





☆「家庭崩壊・学級崩壊・学校崩壊」松井和 エイデル研究所 1999年 ⑩

1.jpg

◇人権 

□家庭と社会との境界線(2)


□マスコミの影響
人権に萎縮
「マスコミは影響力の大きさを真剣に自覚し,身の引き締まるような
   思いで生きてほしい」


□「父親なんかいらない?」  
  番組タイトル


□文化を知らない文化人
浅利慶太 
~ 贋文化人の勝手な発言
「なぜ子供が負担なのか?」

   「確かに負担だが嫌な負担ではない。親たちが幸福になり親らしく
    もなり忍耐強くなる良い負担。取り除くべき負担ではない。」

※「本当の文化は音楽を聞きに行ったり劇を見に行ったりすること
     ではない」
→ <我慢すること>
「どうしても我慢できないなら後ろめたさを思いながら姑さ
んに嫌々頭を下げ子供を預かってもらう」

浅利慶太氏は「儲け主義」

※ 砂場で30分も遊べる日本の母親たちのなんと美しいことか!
◎◎ <幸福は必ず美を伴う> ◎◎


□「学者」対「保育者」
 上野千鶴子 
    保育者の敵
人権屋,コンプレックスの塊
言葉の積み重ねで成り立つ者が見えない学者
女性学?-なめている

    「学者は社会で通用しない人が職業として選ぶもので,社会に
     通用しない人同士で権力闘争,パワーゲームをする変な集団」

 ◎言葉を理論的に積み上げることでますます武装し頑なに なっていく
               
 <学者=言葉遊びのプロ>
上野 
   「不幸の原因をシステムのせいにして,それと闘うことに生き甲斐
    や幸福を見つめようとする」

◎「子供の美,父親の美,母親の美を感ぜずに女性学も何もあったも
    のではない!」


□「市長さん」対「市民グループ」
市長 
   「子供はなるべく親が育てるものだ」

◎市民グループの批判
日本はもともと助け合う社会
ボランティア 醤油の貸し借り,祝儀不祝儀,
公園の草取り、ゴミ集積所の当番

   ◎ 居住地の定まった日本人の生活には社会的労働や慈善活動が隠
    されている


□連帯責任
  アメリカでも連帯責任をとるようにすると…
    アメリカ高校大学の運動部は9割が出場停止に
 アメリカのスポーツは機能しなくなる

 ◎ 日本の教育現場が如何に人格教育・子育てに重きを置いているか
アメリカ
    プロスポーツはセカンドチャンス
「有罪にさえならなければ何をしても良い」

◎ 社会の倫理観は親の責任感から出発する
 












☆「現代の世相⑥ 談合と贈与」 宮田登 小学館 1997年 ②(後半) 【再掲載 2012.2】

1.jpg

◇談合の意味 
□熊本県宇土郡西
 「談合島」


□団子 
  ハレの食物 


□坂迎え
  遠方に出掛けた村人を迎える儀礼
村の内の世間に帰る時空間が坂 = 境

その場所で宴会
    共同飲食をする点が重要
神供として団子 - 団子坂 - 談合坂


□川崎市丸子の民俗
一日・半日休んで寄合をする際、一日正月とか半日正月と呼んだ
                      ( = 盆、正月)

    ◎談合の時間
           神霊との交流

□「オゴル」
   = 本来は共同飲食をする意味にもとづいていた

※ 長者伝説の特徴 = 長者が必ず没落する
◎ 長者が没落するのは大勢の奉公人にオゴル事から
オゴル長者とモラウ奉公人

    
□共食 = 無主の原理
神と人が一緒に飲食することが基本
 食べることにより神の力が人間に与えられると言う信仰

 
□オゴルとモラウは対の表現
  モラウことは霊力を付加されることで、積極的にもらうことが必要
  だったし、オゴル事も神霊の代行者を一時的につとめようという長者
  の美点の一つ

  田主(たろうじ) = 共同体のリーダー
皆に絶えず分配
       → 日本には大金持ちが少ない


□長者譚
  - ひとたび私有財化すると没落してしまうからである
◎ 人々に分かち与える限りでは尊敬される




◇贈答の慣習 

□供物を皆で分け合って食べる共同飲食が重要

  ◎直会(なおらい)
     贈答は祭りで直会に参加することと同じ

のし 熨斗鮑 最も貴重な贈答品


□非日常の民俗
   病気見舞い・留守見舞い

葬儀に限っては金品授受公然と
◎葬儀出席 = 義理を果たす
◎義理堅い人がはじめて「世間」の交際も成り立つ

しかし、この義理は世俗性の枠組みに入ってしまった

香典が金銭化したことがその要因 
     → 政治文化の悪習




◇日本的慣習としての談合と贈与  
※ P30(途中)までの要約
       (そうだっのかと納得することがたくさん=ハマコウ註)


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