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「教え方ガイドブック」志水廣 明治図書 2006年 ⑫ /「知っていますか男の偏差値」草柳大蔵 大和書房 1988年 ①【再掲載 2012.6】 [読書記録 教育]

今回は、10月29日に続いて、志水廣さんの
「算数力がつく教え方ガイドブック」12回目の紹介です。




出版社の案内には、

「子どもの内なる知を引き出す算数授業ガイドブック決定版。         
 志水流算数・数学の授業論はつとに知れ渡っているが、この指導法の柱、
 ○つけ法も、復唱法も、自ら学ぶ問題解決型授業に迫るためのもの。こ
 れら、子どもの内なる知を引き出し構成する授業のノウハウを、基礎基
 本から高度なテクまで、実例をいれていただきながら示す。」

とあります。



今回紹介分で強く印象に残った言葉は…

・「評価の意義 今後の指導に生かす」


・「ペーパーテストの多様な方法」


・「評価の手順 ①だれが評価するのか ②何を評価するのか ③いつ評価す
るのか-授業前・授業中・授業後の3場面 ④どのような方法で評価するの
 か-ペーパーテスト,発言,ノート ⑤なぜ評価するのか ⑥どのような基 
 準で評価するのか」


・「切り返しの方法 - 切り返しとは ①正確には子どもの反応を受け止め
  ることができること ②その反応について肯定的に反応し,③教師の意図
する方向へ持って行くこと」





もう一つ、再掲載になりますが、草柳大蔵さんの
「知っていますか男の偏差値」①を載せます。
出版された時代が想像されるタイトルですが、
おもしろく読むことができる本でした。
民俗学者 宮本常一さんのお父上の「首途の言葉」は
何度読んでも心に響きます。
身にしみている教養を感じます。






<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。







☆「教え方ガイドブック」志水廣 明治図書 2006年 ⑫

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57 評価についての考え方

 1 評価の意義 
     今後の指導に生かす


 2 目標準拠の変化について
集団に準拠する評価(相対評価)と目標に準拠する評価(絶対評価)


 3 どんな資料を参考にすればよいか
国立教育政策研究所教育過程センター H12.2作成

  P63~97 算数科の評価規準

 4 評価の手順
① だれが評価するのか 

     ② 何を評価するのか
        - 指導内容の習得状況

③ いつ評価するのか 
         授業前・授業中・授業後の3場面 

④ どのような方法で評価するのか 
         ペーパーテスト,発言,ノート

⑤ なぜ評価するのか

     ⑥ どのような基準で評価するのか
         十分満足  -A 
         おおむね満足-B
努力要   -C
 


58 授業中の評価について

   ① 問題理解の場面で 

   ② 見通しを付ける段階で 

   ③ 自力解決の段階で

   ④ 発表の段階で 

   ⑤ 適用練習の段階で 

   ⑥ まとめの段階で-ノート



59 授業後の評価:ペーパーテストについて

 1 ペーパーテストの多様な方法
① 再生法 

    ② 正誤法 

    ③ 多肢選択法

    ④ 組み合わせ法

    ⑤ 記録法

    ⑥ 完成法

    ⑦ 訂正法

    ⑧ 配列法

    ⑨ 作文法



60 切り返しの方法

 1 切り返しとは 
     ① 正確には子どもの反応を受け止めることができること

  ② その反応について肯定的に反応し,

③ 教師の意図する方向へ持って行くこと


  2 意味づけ復唱法による切り返しの基本パターン
  ① そうだね,なるほどと認める

   ② 子どもの発見のキーワードを拾って復唱してみる

  ③ キーワードについて 
          What と切り返す

  ④ Whereで問い返す 
         「それはどこにあるの」
「どこで分かるの」

⑤ Howで問い返す 
「どうやってやったの」

⑥ Whyで問い返す 
「どうして」
「なぜ」
「どうしてそんなことが言えるのか」









☆「知っていますか男の偏差値」草柳大蔵 大和書房 1988年 ①【再掲載 2012.6】

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◇まえがき

<これまでの男女論。>

□ボーボリール、ミード女史

 「人間は環境によって変わるもので女は生まれながらに女なのではなく、
  後天的な文化環境によって女につくられるのだ」


□皆本二三江(武蔵野女子大)『絵が語る男女の性差』

「性差は生物の生存に有利な方法として生まれたもので、男女は補完し合っ
  て成り立っておりどちらもかけがえのない存在だと考えております」


□男女論に不信
1 個人体験を出発にしているものが多い
     = 憂さ晴らし

2 男と女を対立したものとしてとらえていた
   特に女性の側からする「男女論」
       - 男に対する挑戦状

3 社会の変化により「男」「女」の内容が変わりつつあることに言及し
   ていない
→ 社会的実体の上で語られなければならない
 


<特性をつかむ作業>

□井上靖

「夫婦とは理解の作業の連続である」
   結婚式でのスピーチ
 

□男と女は異質な存在である
絵 
    女 柔らかく牧歌的で赤や黄色の暖色が多く使われる
   男 リアリスティックで紺や黒といった冷暗色が大きく使われる

◎ 異質な存在であるからこそ結婚に意味がある
  一緒に住むことにより調和点 
        ~ 新しい価値
 昔 調和点を求めようとせず妻が夫に合わせることが要求された
   「亭主の好きな赤烏帽子」
          「家風に染まる」

  ◎ 現代では男と女が積極的に一致点を創造しなければならない
  ところが男も女も「男ってこうだろう」「女ってこうだろう」と漠然と
   した解釈をしてしまっている
= 男の気持ち女の気持ちが分からずにいる

 お互いが近距離で育ってきたから自動焦点カメラをうんと近づけるとぼ
   んやりしてしまう

    この本で女性に向かって男性の自然的性格、家庭的性格、社会的性格を
   語った



<評点の高い男たち>

◇涼しい男

□至近距離で育った男と女
「かんたんカメラ」
   →「おまかせカメラ」
      完全自動にも盲点=85㎝以内の焦点がぼやける


  男→女 女→男も…
    わかったつもりだがピントが外れている


「サン」づけで呼ぶ距離 
    若い感性のピントがピシッと

  ◎ 「香気があって口当たりがすっきりしていて少し酔わせるがあとに残ら
     ない」
  = 吟醸酒の特色  
         日本酒の1% ~ そんな男も100人に一人

□自己決定のできる人
 人生はあみだくじ 
    節目 何千回という意志決定の連続
それぞれの段階の意志決定がつながっている
    ラッセル・シュワイカート アポロ9号宇宙飛行士

  自己決定する人間が吟醸酒の性質になっていく

  ◎ 「天職(についている男)(と思って努めている男)」
      -すがすがしい雰囲気

  「志」のある人


<父が子に言い聞かせた言葉>
□宮本常一『家郷の訓』
  父「性根のないやつは所作がねえ」
  「百姓が泥を恐れないようでは一人前とは言えぬ」

 
□出郷の際言い聞かせた言葉「首途の言葉」
① 自分には金が十分にないから思うように勉強させることができぬ。そこ
で30まではお前の意志通りにさせてやる。私も勘当したつもりでいる。
しかし30になったら親のあることを思え。また困ったときや病気の時
はいつでも親の所へ戻ってこい。いつも待っているぞ。

  ② 酒や煙草は30までは飲むな。30過ぎたら好きなようにせよ。

  ③ 金は儲けるのは易い。つかうのが難しいものだ。

  ④ 身をいたわれ、同時に人もいたわれ。

  ⑤ 自分の正しいと思うことを行え。

  ◎「全国の農村を歩いていると、その土地のよき人には皆このような分別が
    あるように思われる。そしてこれは体験による叡智であるだけに尊い。」


□常一の結婚の際に
「親は時代遅れでどういう女が嫁に良いやらわからぬから…」

   子供は子供の時代を生きればよい。
   親は生きていく上での基礎を子供に伝える。



<「キザな男」と「涼しい男」の違い>
□キザな男
   どこか破綻がある。あまりにもできすぎている。
「完全さは退屈に通じる」
     -昔 「銀流し」


□涼しい男
  青っぽいところ、むきになるところがある。
公正でないことを見聞すると一直線に立ち向かって行く。

◎ 涼しい男は男にとってもあこがれのタイプ。

  立原正秋
   「つよさは厳しさに裏打ちされ、厳しさはやさしさに裏打ちされ
    やさしさは正しさに裏打ちされていなければならない」

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