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「致知」2002年12月号 ①(前半) /「哀しみを語りつぐ日本人」齋藤孝・山折哲雄 PHP 2003年 ④【再掲載 2013.7】 [読書記録 一般]

今回は、月刊誌「致知」2002年12月号の紹介1回目(前半)です。


いろいろな人へのインタビュー記事が載せられた雑誌です。
幅広い「生き方」を知ることができます。
なるほどと感心することが多いのですが、
わたしが不勉強なためでしょう、よく理解できないものも…



もう一つ、再掲載になりますが、齋藤孝さん、山折哲雄さんの
「哀しみを語りつぐ日本人」④を載せます。



<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。







☆「致知」2002年12月号 ①(前半)

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◇牛尾治朗
老子
  「子の驕気 多欲 態色 淫志 いずれも子の身に益することなし」
= 自惚れたり何にでもすぐ手を出したり、もったいぶった態度をとっ
    たり偏った思考をもつことをやめなさい

掌中の珠は最後には一つになる
 「自分に最もふさわしい珠を見つけること」



◇特集:なぜ哲学が必要なのか

 エピクトテス
  若い頃奴隷 
   → 解放されギリシャで学校
弟子の一人が「語録」
  哲学の核心
「自分の意志で自由になる範囲と成らない範囲を厳密に認識」

 福沢諭吉「学問のすすめ」
新鮮 
  明治4~9年 
  17編 - 各編20万部 → 総計400万部

◇「食の堕落は日本の堕落につながる」
         小泉武夫(東農大教授)中條高徳(アサヒビール特別顧問)
 食文化の急変  
   クローン病発症 
   キレル

 戦勝国の論理に今でも支配されている国・日本
銅・亜鉛不足
    → 闘争心が強くなる
クローン症  
    → ファストフードのつながり

 伝承されてきた食は民族をいちばん強くする
農林省と文部省の責任大
下ごしらえの大切さ
   「五思」
     ① 与えてくれた人に感謝 
     ② 農民に感謝
     ③ 今食べていることに感謝
     ④ おいしさに感謝 
     ⑤ 保存の仕方を考えてくれた人に感謝
        ∥    
感謝することの大切さ

 その国の若者を見れば20年後が分かる
  
 悲しい予測
   中立主義は食糧100%から  

 大切な食の伝承
   うんこ製造機ではない

 O157をも負かす納豆菌の威力 
   納豆とひじき

 国力は農の力 
   農は国の基なり 
   岐阜県 梶原知事 農業活性化案


◇すべてはお客様の喜びのために 青木定雄(MKグループオーナー)

日本経済は今が最高
   原点(質素と勤勉)にかえれ!
   = 耐える気持ちを社会全体が 

 サービス向上のため従業員に家を提供
高賃金高能率

 タクシーの団地営業所誕生

 十年目にして返ってきた「おはようございます」

 毎日が苦しかったからそれが当たり前になった

 経営者は現場を離れるな
お客さんに喜ばれたら絶対につぶれない

 まず経営者の人格モラルが大事
「親よりも早く寝るな。親よりも遅く起きるな。親の資産を引き継ぐので
   はなく親が流した汗と脂を引き継げ」


◇田村一村 孤高の哲学を貫いた人生  湯原かの子(淑徳大学教授)

 絵の中の魂
   一村記念館 2001.10奄美大島

 千葉時代  
   旅への誘い  
   奄美での生活  
  
 画業の完成「飢駆我」
   一村絵画の美的境地 静かな死


◇人生になぜ哲学は必要か 芳村思風 思風哲学研究所

理想 
  ① 理想に燃えて人生を生きるため 
  ② 理性の能力をもつため
③ 幸福欲実現のため 
  ④ 意味を問うため 
  ⑤ 選択力を増すため

 事実を探究する科学 意味を探究する哲学  
   もっと知りたい(認識欲) もっと幸せになりたい(幸福欲)
現実   
     現 = 時間  
     実 = 空間

 科学は発見し哲学は創造する
理論と論理
     理論 … 「真理は一つ」
論理 … 理論を超えた力

 理性の支配を脱却し感性の本質に立つ


◇95歳剣一筋のわが人生 井上正孝(明治40年福岡生)

 心掛け次第

剣の理は天の理にして人倫の大本なり
「打って反省 打たれて感謝」
「試合は神さまに対する掛かり稽古」


◇遊び心で何でもやってみる 
         菅原勇継 昭和41年茨城県生 玉子屋社長
 一日平均五万食
   企業向け仕出し弁当 

 銀行員から飲食業に

 事業に失敗するコツ12か条


◇21世紀癒しの国のアリス  高柳和江(日本医大教授)

 医者と患者のあり方  
   病院こそ理念が必要  
   人間の尊厳

 死を受容し行き場を決める
死ぬ瞬間
    - 脳からエンドルフィン、エンケファリン「えもいわれぬ心地よさ」
死んだあと
- どこへ行くか自分で決めてしまえばよい

 「わたし お父さんの胸の中に行く」
生きる目的をもて








☆「哀しみを語りつぐ日本人」齋藤孝・山折哲雄 PHP 2003年 ④【再掲載 2013.7】

[出版社の案内]
長崎での少年による殺人事件を見るまでもなく、ここ10年ほど、子どもたち
による「感情の感じられない」犯罪が目立って報道されるようになってきた。
少年だけではない。大人も、すぐにキレ、人から注意されたらすぐに殴る事
件が多発している。▼本書は、日本的感情とでも呼ぶべきものがいまどのよ
うに衰退しているか、そしてそれを取り戻すためにはどうすればいいのかに
ついて考えた対論である。▼齋藤氏は、「喜怒哀楽」に替わる新たな感情の
分類方法として、「感情の三原色」(哀しみ・憧れ・張り)という考え方を提
唱する。また、山折氏は、さまざまな文学作品や歌などから、ことに日本的
と考えられる「哀しみ」に焦点を当て、そうした感情は文化のなかで模倣し、
学習されていくものであることを明らかにしている。▼「日本的感情のふる
さと」を訪ねる作業を通じて、いま私たちが意識的に語りつぎ、受け継ぐべ
きことは何かが浮かび上がってくる一冊である。

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5 感情のふるさとは「身体感覚」にあり
 
 「感情の力」が必要のない社会になってきた

  子どもを抱けない母親

  身体的接触の苦手な日本人

  哀しみの前提は「心が一つになる」感覚にある

  ヘレンケラーの運命を決めたもの
岡潔 赤ちゃんは生後18か月目に自然に運動を始める
       = 1の発見      
       ~ 全体の発見へ

     ヘレンケラーは生後19か月目に失った

◎ ヘレンケラーは岡理論を適用すると「1」を彼女が体得していたこ
    とになる。だから、その後も人間的な成長が可能となったのではない
    かと考えられる。

        ◎ 観念と身体運動の関連

  子どもは全能感をいつ感じるのか

  「自己」と「他者」の区別が始まるのはいつからか

  仏精神分析学者 ジャック・ラカン
鏡像段階
      生後6か月から18か月にあたる

◎ 自我意識の芽生え

  全能感と凶悪犯罪
   幼児の全能感
      ~ 宇宙全体を相手にしたもの

◎ 全能感は一度失われなければならない
         |
      自分の力に限りがあることを知る
    ※ 父母が「過度の全能感は絶対いけない」ことを教えなければなら
     ない    

    ◎「羊たちの沈黙」
       歪んだ全能感によって引き起こされる犯罪

 テレビゲームの罠
  オウム 松本智津夫の歪んだ全能感

◎ バーチャルの世界に生きている全能感

  「ドラゴンボール」的末期症状
  強いヤツが次々に現れる

  ◎日本人の心からリアリティが失われつつある

  腹を抱える・たたく
   - 笑いの身体感覚

  微笑だけで通じ合った釈迦と弟子の心

  「腹で考える」ことをやめた日本人 
    内臓感覚の鈍り

  呼吸が作る「心の構え」
  日本は「呼吸を大切にする文化」
    「3秒吸って2秒止め15秒はく」呼吸法の型  

  声を絞り出せない若者たち
    重量感と存在感

  饒舌の勝海舟と溜の西郷隆盛

  視聴覚教育によって教師は教師でなくなった
   ◎  生徒に何も見せなくても文学や芸術そして歴史の話をできると
      いうのが大切
      = 「語り」の技術

  絞り上げられた歌声の復活
    元ちとせ
雑巾すら絞れない子どもが多い

  顔を洗うのは素手かタオル?

  タオルの出番は減ってしまった

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