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キーワード 読書について29-「あの本にもう一度」吉原敦子 文藝春秋 1996年(3) /「図説 ふるさとの歴史シリーズ 浜松浜名湖周辺」上巻 郷土出版社 1992年 ③【再掲載 2015.1】 [読書記録 一般]

今回は、5月11日に続いて、キーワード「読書について」の紹介29回目、
吉原敦子さんの「あの本にもう一度」3回目の紹介です。



出版社の案内には、


「昭和22年から昭和53年の間に出されたベストセラーの作者(山口瞳、渡辺
 淳一、五木寛之、城山三郎、堀江謙一、小野田寛郎、住井すゑ等々23名)
 にインタビューし、その作品誕生の秘話を探りつつ、吉原氏の巧みな観察力
 と筆致で『時代の本』とその著者の肖像を描いた作品です。『諸君!」で2年
 間近く連載されたものですが、ベストセラーを通じて、『戦後史』の歩みを
 綴ったユニークな読書論&時代史となっています。」


とあります。




今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「国民は戦争の犠牲者だと言うけれど,18歳まで僕が見た日本の国民は違
う。怖いのは隣のおばさんでしたよ。ちょっと長い袖の着物を着た娘さん
がいると,贅沢は敵だってその袖を切っちゃうんですからね。そんな風に
  国民が戦争をやっていたんですよ。」


・「とことん取材して捨てる」


・「自分というものは時間がたてば他人と同じだということを忘れてはならな
い」


・「私は長年学校には通ったけれど,先生たちは学問の内容を教えるばかりで,
勉強の仕方という点では意外に秘密主義であったように思う。」





もう一つ、再掲載になりますが、
「図説 ふるさとの歴史シリーズ 浜松浜名湖周辺」上巻③を載せます。
歴史の本を読むときには「図」や「写真」などの資料が理解の太助になります。





<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
2.jpg






<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。






☆キーワード 読書について29-「あの本にもう一度」吉原敦子 文藝春秋 1996年(3)

1.jpg

◇多胡輝  『頭の体操』 昭和41年 700万部(シリーズ)
発想が問われる  
     ~ 遊び心

   東大心理学
     - 楽しみながら生きなくちゃ

   東工大助手に
     ~ 助教授 清家清

千葉大教育学部

 
◇吉村昭  『戦艦武蔵』 昭和41年 77万部
津村節子夫人『日本人の集団自殺の物語』

「国民は戦争の犠牲者だと言うけれど,18歳まで僕が見た日本の国
     民は違う。怖いのは隣のおばさんでしたよ。ちょっと長い袖の着物
     を着た娘さんがいると,贅沢は敵だってその袖を切っちゃうんです
     からね。そんな風に国民が戦争をやっていたんですよ。」

   昭和40年
     津村節子『玩具』芥川賞

◎ とことん取材して捨てる

 
◇五木寛之 『風に吹かれて』 昭和43年 400万部
親子三代の読者も

   ルポライター,放送作家,CMソングライター
 
 
◇梅棹忠夫 『知的生産の技術』  昭和44年 126万部
「私は長年学校には通ったけれど,先生たちは学問の内容を教えるばかり
    で,勉強の仕方という点では意外に秘密主義であったように思う。」
   9年前 突然失明
<自分というものは時間がたてば他人と同じだということを忘れ
       てはならない>

   フィールドノート手帳

   昆虫採集から

 
◇石牟呂道子『苦海浄土』 昭和44年 400万部
   昭和33年 サークル村に参加 谷川雁とともに
→ 水俣病

   共産党入党
     - 離党   取り戻せない人生の苛酷さ
 






☆「図説 ふるさとの歴史シリーズ 浜松浜名湖周辺」上巻 郷土出版社 1992年 ③【再掲載 2015.1】


<古墳時代-1>

◇古墳が造られた時代
□浜北市内野・赤門上古墳
   1954年 内野地区分布調査 
         山下・通称赤門寺の竜泉院にちなむ

1961年発掘 
       木棺、三角縁神獣鏡、大刀、管玉、銅鏃、鉄鏃、鎌,
       槍鉋、刀子
全長56m



◇ムラのすがた
□集落 
   浜松市西鴨江町・中平遺跡(4世紀)
     竪穴165,掘立4

   入野町・大平遺跡  
     有力な村

  → 伊勢・尾張の影響
   文化的には伊勢湾沿岸地方の東端
       尾張の影響力強大(S字状口縁台付甕)



◇井伊谷の古墳群
神宮寺川 
     井伊谷の盆地
北岡大塚古墳 
     - 前方後円墳
   馬場平古墳
     - 粘土廓 大きな首長 5世紀前半
   馬場平3号墳
   陣座ヶ谷古墳
     - 井伊谷を離れ都田川本流の平野に 
       最後の大型古墳 



◇大型円墳と中期古墳
□古墳造営規制 
   5世紀 畿内 全長400mの巨大古墳
       鉄製武器類・農工具類~武力背景 
↑↓
   地方は前方後円墳減少(規制による) 
   

□大型は円墳に
   → 千人塚古墳 三方原学園内 1965発掘 直径49m
       伝・三方原合戦戦死者1000人を葬ったところとされる
  大量の武器類,農工具類

   三方原学園内に9基の古墳が存在する
  瓢箪塚古墳,2号墳 1世紀に渡る首長墓

   谷津古墳 入野古墳



◇内野積石塚と渡来人
□積石塚 
   川原石を積む 
     谷間斜面部に存在
   5世紀後半~6世紀初頭の中小古墳と同じ副葬品
内野周辺・谷部に存在
     → 渡来系民族?
   積石塚
     ① 浜北市内野 
     ② 南伊豆 
     ③ 東三河  
     ※ 偏在 
        ~ 特定の氏族 
   秦氏との関係 
     - (浜松市)豊町の服織神社
     ~ 渡来系か? 
   和名抄「麁玉郡に覇多郷」
     浜北市内野か浜松市半田
秦氏 
    - 豊町の服織神社


□横穴式木室(木芯粘土室)-渡来系?
カマド塚
伊勢と遠江



◇すえづくりの工人  
5世紀中頃から日本で須恵器の生産が始まる
   
   須恵器
    = 窖窯で焼かれたネズミ色の硬質土器
        土師器は主に煮炊き用、須恵器は貯蔵用・供膳用
        朝鮮半島から
          5世紀中頃から日本でも生産  
   日本最初・大阪南部
          陶邑(すえむら)
           = 5世紀代唯一の生産地

   県内 
     5世紀末 湖西市・明通り古窯
  磐田市京貝塚古墳の埴輪
6世紀初 湖西市・峠端古窯
     浜松市・有玉古窯
      
   窯 
    丘陵斜面 
      … 粘土で半地下式のトンネル
          全長10m前後 最大幅1.5m程 = 窖窯   
  10000℃以上 還元炎(酸素不足)→灰色・硬質

  ◎ 本格化は6世紀後半から8世紀前半
            湖西古窯群 群集墳向けに  
    → 8世紀中葉より減少
        古墳が完全に造られなくなった
        須恵器の比重(日常)が下がり土師器多用
6世紀前半までは埴輪も
     
   須恵器窯
     坏蓋 高坏 壺類 瓶類 坩類 甕


   埴輪 → 古墳
    4世紀 松林山古墳 壺型埴輪 円筒埴輪
        中期  
          器財埴輪 鶏型埴輪
         磐田市・堂山古墳 皆揃っている
      6世紀中頃埴輪は姿を消す

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扶侶夢

多胡輝の『頭の体操』は流行りましたね。本当に面白かった。
'70年代は五木寛之が超売れっ子で、『さらばモスクワ愚連隊』をもう一度読みたくて書店を探しましたが絶版となっていて在庫もありませんでした。私が初めて五木寛之を読んだのは直木賞を取った『蒼ざめた馬をみよ』でした。
by 扶侶夢 (2023-05-17 21:25) 

ハマコウ

扶侶夢さん ありがとうございます。
「頭の体操」のラジオを時々聴いていたことを思い出しました。楽しく感じていました。
五木さんの本を読むようになったのはこのごろなのですが、面白いですね。
by ハマコウ (2023-05-17 21:34) 

yokomi

国民が戦争をやっていた....に同感(>_<) プーチンは我が家の近くにもいました(>_<)
勉強の仕方という点では意外に秘密主義であったように思う...と有りますが、現代では緩和?されていたり塾で教えているのでしょうね(^_^;)
須恵器や埴輪の衰退...興味津々、面白そうです。
by yokomi (2023-05-18 22:07) 

ハマコウ

yokomiさん ありがとうございます。
日本、アメリカ、ロシア、中国、それぞれの国の政治は、
その国の多数の国民が望んだものなのですね。

by ハマコウ (2023-05-19 04:09) 

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