「適応障害のことがよく分かる本」貝谷久宣 講談社 2018年 ③ /「本当の学力は作文で伸びる」芦永奈雄 大和出版 2004年 ①【再掲載 2017.3】 [読書記録 一般]
今日は5月16日、木曜日です。
今回は、5月13日に続いて貝谷久宣さんの
「適応障害のことがよくわかる本」の紹介 3回目です。
出版社の案内には、
「適応障害はストレスに適応できずに起こる、こころの病気のひとつ。環
境の変化に適応できず、心身にさまざまな症状が現れます。抑うつと不
安が主症状で、原因となるストレスが除かれれば、症状がなくなります。
また、うつ病や不安症などの精神疾患というほどではない状態につけら
れる病名という側面も。本書は、症例も多く紹介しながら原因、診断、
治療法を徹底解説。誤解されやすい、こころの病の理解を深めるために
役立つ一冊です」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「ストレス → 適応障害に → 鬱病に → 不登校・退職に」
・「気分の浮き沈みは鬱によるものだけではない」
・「もはやどうでもよくなっている気持ちから法に触れるような行動を起
こすこともある」
・「表面上は変わらないので誤解も生まれやすく、単なる怠け者に見えて
しまうこともある」
もう一つ、再掲載になりますが、芦永奈雄さんの
「本当の学力は作文で伸びる」①を載せます。
☆「適応障害のことがよく分かる本」貝谷久宣 講談社 2018年 ③
◇多くの人は抑鬱と不安が主症状に
□抑鬱
~ いつも何となく憂鬱な気分
辛く悲しい出来事が頭から離れない
ストレス → 適応障害に → 鬱病に → 不登校・退職に
□不安・抑鬱
~ 夜になると不安が膨らんでくる
朝 → 昼 → 夜
熟睡できず・過敏 イライラしやすい ミニフラッシュバック・孤独感
□気分不定感
~ 状況によっては普通に過ごせる
気分の浮き沈み
~ 鬱だけではない
ストレスのもとがないと気分が晴れる
□行為の障害
~ 法に触れるような行動を起こすことも
もはやどうでもよくなっている
行為として現れる
破壊、無謀行為、反社会的行為、迷惑行為、家庭内暴力
本人の気持ち
投げやり感、焦燥感、怒り
◎ 自己評価が下がり、感情に向き合わず、心の底に抱え、無意識の
うちに人生を投げてしまっている
□物質依存
~ 物質乱用に至るという深刻な問題も
ストレス解消から依存症、犯罪へ
アルコールと薬物(違法薬物 向精神薬)
□身体愁訴
肩こり・不眠
… 体の変調もある
ストレス
→ 適応障害の身体愁訴 気持ちだけ
心身症 身体に症状有り
<表面上は変わらないので誤解も生まれやすい>
単なる怠け者に見えてしまう
本当は真面目な人が多い
~ コツコツ努力する真面目な人
☆「本当の学力は作文で伸びる」芦永奈雄 大和出版 2004年 ①【再掲載 2017.3】
◇学力向上のカギは「作文」にあった
□ブロイラー受験生の誕生
ニワトリ
後ろの戸を開けても金網の前のエサしか目がいかない。
後ろから出れば食べられるのに
ブロイラー受験生
受験という目先のものにとらわれて遠回りして後ろ戸を開ける
本当の勉強をしない
→「ストーリー作文」
□作文ですべてがアップ
作文は表現
→ 自分を表現する
□小学生でも論文が書ける 小論文=パターン
「作文を書くことで(習慣化)普段から考える力を養う」
= 考える行為
◇国語のできない子どもはすべての科目でつまずく
□国語で泣く人笑う人
「作文を毎週書いてもらう」
□国語はセンスの問題ではない
読解問題を解いても国語力はつかない
※ 試験問題は落とすことを目的に作られている
◇作文は頭をよくする特効薬
表現としての作文
- 毎週二三枚の作文を書く
◇「ストーリー作文」でみるみる学力アップ
□大事なのは「書き手の自信」
□「自分を表現する作文」
(例)「学校に行った。」
・歩きか走りか?
・1人か2人か?
・10分か20分か?
・信号は何回止まったか?
・どんな天気か?
・どんな道か?
・どんなことをしゃべったか?
・どんな気持ちだったか?
= ◎ 自分が経験していることは自分にしか分からない
(1)「ストーリー性」
作文にはストーリー性を持たせること
(例)楽しみにしている昼の時間
・弁当をあける
・友だちの弁当にはコーヒーゼリーが入っていた
・自分の弁当にはデザートさえない
・自分もほしい
・その日はお母さんに頼んでコーヒーゼリー
・さて蓋を開けてみると…
まずストーリー性を使って長く書くことから
→ ◎ ストーリー性とは事実を起こった順に書いていく
(2)「結論は書かない」
(例)「学校に行きました」 = 結果のみ
しかし,作文でおもしろいのは結果よりも過程
実はすべての勉強も過程が大切。結果はさいごに。
◎「考える力を付けて頭をよくする。そのためにおもしろい作文
を書く。」
(例) ×人気のアトラクションに行って三回目でやっと乗れた。
・人気のアトラクションに行った。
・一回目はダメだった。
・時間をおき,二回目行ってみる。またダメだった。
・また時間をおく。三回目行ってみた。まだ,いや,入
れた。
三度目の正直だ。
前を見て進まなければならない。
◎文章は細かく、「。」を多く,分けて書く。
(例)× 3試合目はぼくが点を入れて1対0で勝ちました。
○ ・3試合目。0対0の状態が続いている。
・永田君からボールがパスされた。
・ゴール前まで行きシュート。直前でキーパーに防がれた。
・今度は永田君がシュートを決めようとした。
・ボールが弾かれ防がれたと思っていたら,突然、ボールがぼく
の方へ転がってきた。
・あわてて蹴った。決まった。
□ここで圧倒的に差がつく文章力
見違える文章を書くには「動作の言葉」を変えるだけ
(3)「現在形と過去形を交互に書く」
(例)急いで家を出た。
走る。
汗が出てきた。
走る。
角を曲がった。
公園だ。
どんどん近づく。
いない。
誰もいない。
友だちはもういなくなっていた。
→ ◎ 交互書きができるようになったら自分の文章に合わせてパ
ターンを崩す。
すると,文章のリズムが生まれる。
◎ 気持ちや感想を書こうとするとみんな躓く。書く上で事実に勝るも
のはない。
◎ 事実ならいくらでも書ける。
(4)「書き出しをセリフから始めること」
会話の途中のセリフから
→ 読み手に想像させる
(例)「ちょっとそれどういうこと」
◎伸びた子は密かにこれほど力を付けている!
説明問題は「考える力」「書く力」「表現する力」をつけてから!
→ まとめ
① まず,書き出しをセリフから始める。
② そして,事実を起こった順に書いていく。
③ その間に感想や気持ちはできるだけ書かない。
今回は、5月13日に続いて貝谷久宣さんの
「適応障害のことがよくわかる本」の紹介 3回目です。
出版社の案内には、
「適応障害はストレスに適応できずに起こる、こころの病気のひとつ。環
境の変化に適応できず、心身にさまざまな症状が現れます。抑うつと不
安が主症状で、原因となるストレスが除かれれば、症状がなくなります。
また、うつ病や不安症などの精神疾患というほどではない状態につけら
れる病名という側面も。本書は、症例も多く紹介しながら原因、診断、
治療法を徹底解説。誤解されやすい、こころの病の理解を深めるために
役立つ一冊です」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「ストレス → 適応障害に → 鬱病に → 不登校・退職に」
・「気分の浮き沈みは鬱によるものだけではない」
・「もはやどうでもよくなっている気持ちから法に触れるような行動を起
こすこともある」
・「表面上は変わらないので誤解も生まれやすく、単なる怠け者に見えて
しまうこともある」
もう一つ、再掲載になりますが、芦永奈雄さんの
「本当の学力は作文で伸びる」①を載せます。
☆「適応障害のことがよく分かる本」貝谷久宣 講談社 2018年 ③
◇多くの人は抑鬱と不安が主症状に
□抑鬱
~ いつも何となく憂鬱な気分
辛く悲しい出来事が頭から離れない
ストレス → 適応障害に → 鬱病に → 不登校・退職に
□不安・抑鬱
~ 夜になると不安が膨らんでくる
朝 → 昼 → 夜
熟睡できず・過敏 イライラしやすい ミニフラッシュバック・孤独感
□気分不定感
~ 状況によっては普通に過ごせる
気分の浮き沈み
~ 鬱だけではない
ストレスのもとがないと気分が晴れる
□行為の障害
~ 法に触れるような行動を起こすことも
もはやどうでもよくなっている
行為として現れる
破壊、無謀行為、反社会的行為、迷惑行為、家庭内暴力
本人の気持ち
投げやり感、焦燥感、怒り
◎ 自己評価が下がり、感情に向き合わず、心の底に抱え、無意識の
うちに人生を投げてしまっている
□物質依存
~ 物質乱用に至るという深刻な問題も
ストレス解消から依存症、犯罪へ
アルコールと薬物(違法薬物 向精神薬)
□身体愁訴
肩こり・不眠
… 体の変調もある
ストレス
→ 適応障害の身体愁訴 気持ちだけ
心身症 身体に症状有り
<表面上は変わらないので誤解も生まれやすい>
単なる怠け者に見えてしまう
本当は真面目な人が多い
~ コツコツ努力する真面目な人
☆「本当の学力は作文で伸びる」芦永奈雄 大和出版 2004年 ①【再掲載 2017.3】
◇学力向上のカギは「作文」にあった
□ブロイラー受験生の誕生
ニワトリ
後ろの戸を開けても金網の前のエサしか目がいかない。
後ろから出れば食べられるのに
ブロイラー受験生
受験という目先のものにとらわれて遠回りして後ろ戸を開ける
本当の勉強をしない
→「ストーリー作文」
□作文ですべてがアップ
作文は表現
→ 自分を表現する
□小学生でも論文が書ける 小論文=パターン
「作文を書くことで(習慣化)普段から考える力を養う」
= 考える行為
◇国語のできない子どもはすべての科目でつまずく
□国語で泣く人笑う人
「作文を毎週書いてもらう」
□国語はセンスの問題ではない
読解問題を解いても国語力はつかない
※ 試験問題は落とすことを目的に作られている
◇作文は頭をよくする特効薬
表現としての作文
- 毎週二三枚の作文を書く
◇「ストーリー作文」でみるみる学力アップ
□大事なのは「書き手の自信」
□「自分を表現する作文」
(例)「学校に行った。」
・歩きか走りか?
・1人か2人か?
・10分か20分か?
・信号は何回止まったか?
・どんな天気か?
・どんな道か?
・どんなことをしゃべったか?
・どんな気持ちだったか?
= ◎ 自分が経験していることは自分にしか分からない
(1)「ストーリー性」
作文にはストーリー性を持たせること
(例)楽しみにしている昼の時間
・弁当をあける
・友だちの弁当にはコーヒーゼリーが入っていた
・自分の弁当にはデザートさえない
・自分もほしい
・その日はお母さんに頼んでコーヒーゼリー
・さて蓋を開けてみると…
まずストーリー性を使って長く書くことから
→ ◎ ストーリー性とは事実を起こった順に書いていく
(2)「結論は書かない」
(例)「学校に行きました」 = 結果のみ
しかし,作文でおもしろいのは結果よりも過程
実はすべての勉強も過程が大切。結果はさいごに。
◎「考える力を付けて頭をよくする。そのためにおもしろい作文
を書く。」
(例) ×人気のアトラクションに行って三回目でやっと乗れた。
・人気のアトラクションに行った。
・一回目はダメだった。
・時間をおき,二回目行ってみる。またダメだった。
・また時間をおく。三回目行ってみた。まだ,いや,入
れた。
三度目の正直だ。
前を見て進まなければならない。
◎文章は細かく、「。」を多く,分けて書く。
(例)× 3試合目はぼくが点を入れて1対0で勝ちました。
○ ・3試合目。0対0の状態が続いている。
・永田君からボールがパスされた。
・ゴール前まで行きシュート。直前でキーパーに防がれた。
・今度は永田君がシュートを決めようとした。
・ボールが弾かれ防がれたと思っていたら,突然、ボールがぼく
の方へ転がってきた。
・あわてて蹴った。決まった。
□ここで圧倒的に差がつく文章力
見違える文章を書くには「動作の言葉」を変えるだけ
(3)「現在形と過去形を交互に書く」
(例)急いで家を出た。
走る。
汗が出てきた。
走る。
角を曲がった。
公園だ。
どんどん近づく。
いない。
誰もいない。
友だちはもういなくなっていた。
→ ◎ 交互書きができるようになったら自分の文章に合わせてパ
ターンを崩す。
すると,文章のリズムが生まれる。
◎ 気持ちや感想を書こうとするとみんな躓く。書く上で事実に勝るも
のはない。
◎ 事実ならいくらでも書ける。
(4)「書き出しをセリフから始めること」
会話の途中のセリフから
→ 読み手に想像させる
(例)「ちょっとそれどういうこと」
◎伸びた子は密かにこれほど力を付けている!
説明問題は「考える力」「書く力」「表現する力」をつけてから!
→ まとめ
① まず,書き出しをセリフから始める。
② そして,事実を起こった順に書いていく。
③ その間に感想や気持ちはできるだけ書かない。
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