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キーワード 読書について74-「はじめて学ぶ日本児童文学史」鳥越信 ミネルヴァ書房 2001年(8) /『基礎学力はこうしてつける』 杉田久信(富山市立五福小学校長)フォーラムA 2003年 ④【再掲載 2017.5】 [読書記録 教育]

今日は7月1日、月曜日です。


今回は6月21日に続いて、
「キーワード 読書について」74回目、鳥越信さんの
「はじめて学ぶ日本児童文学史」の紹介 8回目です。



出版社の案内には、


「明治維新から昭和期にかけての日本児童文学の歩みを最も初期の時代
(草創期)を起点に、科学読み物・知識読み物の歴史およびキリスト教
児童文学の歴史、外国作品の歴史と幅広い視点から考察する。
【ここがポイント!!】  
  ・日本における児童文学研究の最新成果をとりこむ  
  ・好戦的・侵略的児童文学の解明を試みる  
  ・1868年から約120年間を6部に分ける」

とあります。



今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「1937年シナ事変、米英による中国援助ルートを断つために仏印
(ベトナム)に進駐したが、米国は日本への輸出禁止を行った。
  日本は、終戦か米英へ宣戦布告かの二者択一を迫られた」


・「少ない資源を軍事優先にしたため生産力が低下し配給制度となった。
  日本出版文化協会の承認がなければ用紙割り当てがなくなった」


・「1941年4月小学校が『国民学校」となった。同時に『児童』が『少
国民』という呼称となった。『子ども』ではなく『小さな大人』とし
て、天皇にすべてを捧げる国民の一員として鍛える場となった」


・「銃後の女性たち、産む性として強化される母性政策。多産報国思想」




もう一つ、再掲載になりますが、杉田久信さんの
「基礎学力はこうしてつける」④を載せます。
一斉授業の醍醐味をわたしは感じました。




☆キーワード 読書について74-「はじめて学ぶ日本児童文学史」鳥越信 ミネルヴァ書房 2001年(8)

1.jpg

◇「少国民文学」の時代
日中戦争から太平洋戦争へ
日本 1931~ 日中戦争 
       1937 シナ事変
米英による中国援助ルートを断つために仏印(ベトナム)に進駐
← 米国 日本への輸出禁止
択一 
      ①終戦 か ②米英へ宣戦布告か


  出版状況 
    少ない資源を軍事優先  
    生産力低下 → 配給制度
日本出版文化協会の承認なければ用紙割り当てナシ!


  「少国民」という呼称
1941.4 小学校 → 国民学校
天皇にすべてを捧げる国民の一員として鍛える
児童文化
     - 少国民文化
児童文学
     - 少国民文学


  軍人伝と軍人養成
    9軍神


  現実生活群


  少国民詩の戦意高揚


  中国の子供,亜細亜地域群
   - 日本の戦争肯定


  全体像と戦争責任



◇抵抗の児童文学 銃後の女性像を中心に
出版統制の強化 
    出版機能の停止へ 


  壺井栄の二つの童話
    1944「夕顔の言葉」「海のたましひ」文学抵抗


  銃後の女性たち


  強化される母性政策 
    産む性 
    多産報国思想


  芸術的抵抗と作品の二重性


  抵抗と迎合 
   「風と花びら」平塚竹二   
   「海のたましひ」







☆『基礎学力はこうしてつける』 杉田久信(富山市立五福小学校長)フォーラムA 2003年 ④【再掲載 2017.5】

1.JPG

◇教科書・ノートを大切にして「できる」「わかる」授業

□算数指導マニュアル 
1.どの子にも力がつく授業の進め方
 一時間
     ① 例題の基本型
   → ② 練習問題
   → ③ 例題の意味理解 
   → ④ 計算スキル
   
(1)例題の基本型を指導する
○テンポ良く小刻みに
      ① あいさつなしにいきなり授業
② 前時と同じ問題を一問
         → 解答し答え合わせ
③ 日付 ページ数 
④ 向山式
  
   「簡単数字置き換え法」でシンプルな問題に直して指導する。
 分数・小数・大きな数
       → 簡単な整数に置き換える
= 問題の構造の理解
   ・簡単な数に置き換えた問題を参考にする
・例題の式を解かせる
・線分図で確認する


<10の場面で褒める>
  ① 授業の準備をしていた子を褒める
・まず個人
      「Aさんえらい」
      「Bさんすごい。教科書もノートも出ている」
・次に全体 
      「教科書を開いている人?」 
      「ノートを開いている人?」
    「挙手した子はすばらしい」 同左
② 日付・ページ・題名・問題を書いた子を褒める
 黙って板書 
       「書いた人?」「早い」「えらい」 
         … テンポ良く褒める
 ③ 書いた順に10人だけ褒める
・問題を書いたら「書きました」と手を挙げて言う
④ 問題を指で押さえたら褒める
⑤ 音読で全体を褒める
     個人名をあげて
 ⑥ 問題を解いた順に褒める
3問目ができた人からノートを持ってこさせ,○をつけなが
    ら短く褒める。
   「早いなあ,合ってる」「かしこい」
⑦ 何度間違えてもノートを持ってくる子を褒める
⑧ 赤えんぴつで薄く書いた所をなぞった子を褒める
⑨ ノートをきれいに書いた子を褒める
    「下敷きをしっかりしいているね」
     「空けているね」
⑩ 黒板に書いた子を褒める
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