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「井沢元彦の学校では教えてくれない日本史の授業」井沢元彦 PHPエディターズ・グルーフ 2011年 /「基礎学力をつける22のテクニックと5つの柱」 杉田久信・久保斎 清風堂書店 2004年 ①【再掲載 2014.10】 [読書記録 一般]

今日は7月10日、水曜日です。


今回は、井沢元彦さんの
「井沢元彦の学校では教えてくれない日本史の授業」を紹介します。



出版社の案内には、

「本書を読めば、学校の授業や教科書では、まったく歴史を理解できな
 かった人や歴史アレルギーの人でも、目からウロコが落ちるように
 『本当の日本史』がわかってきます。『国譲り神話の裏側』『武士誕生
 の秘密』『徳川幕府滅亡の原因』『大本営発表の心理』など、学校で
 は教えてくれない日本史を井沢元彦が懇切丁寧に解説。日本史理解の
 ためのキーポイントを教えます。『生類憐みの令』は世の中を平和に
 した,幕府の『卑劣』な外交がペリーを呼んだ、大仏と奈良仏教は捨
 てられた、琵琶法師が日本の識字率を上げた、『明日は、雨になる』
 と言ってはいけない、など、井沢元彦ならではの視点で日本の歴史を
 もういちど学び直す本。歴史がわかるだけでなく、『歴史の面白さ』
 が味わえる一冊。」

とあります。



今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「雲太・和二・京三  
   出雲大社は話し合い、東大寺大仏殿は仏教、大極殿は天皇」


・「遷都の繰り返しは怨霊信仰のあらわれ。身分の高い怨霊ほど守る力
が強い」


・「『源氏物語』は嵯峨源氏の怨霊鎮魂の書。『平家物語』は慈円による
平氏の鎮魂の書』



もう一つ、再掲載になりますが、杉田久信さんと久保斎さんによる
「基礎学力をつける22のテクニックと5つの柱」①を載せます。
ここに示されているような、
一斉学習で皆が学び合う授業が、
「個の学習を」の声の陰で失われつつあるように感じます。






☆「井沢元彦の学校では教えてくれない日本史の授業」井沢元彦 PHPエディターズ・グルーフ 2011年

1.jpg

◇なぜ
 徳川幕府は滅亡したのか?
  貴穀賤金と鎖国から脱却できなかったトップリーダー
  江戸の三大改革は改革ではない!
  田沼の重商主義
  なぜ黒船がそんなにショック?
  スピードの追求をやめた江戸時代
  佐賀藩の「科学力」が勝敗を決めた


◇大和朝廷と和の精神の謎
 17条の話し合い絶対主義  
   綱吉の天才性                               
  国譲り神話があかす日本人らしさの原点                        
    雲太・和二・京三  
      出雲大社   … 話し合い 
      東大寺大仏殿 … 仏教 
      大極殿    … 天皇 
                                        

◇桓武天皇は、藤原氏は怨霊を恐れていた
  遷都の繰り返し  
    怨霊信仰
     - 身分の高い怨霊ほど守る力が強い                  
  「源氏物語」は怨霊鎮魂の書  
    - 嵯峨源氏                           
    「古今和歌集」
      - 紀氏  藤原氏と対立
  琵琶法師と平家物語  
    慈円による平氏の鎮魂


◇武士が天皇家を滅ぼせなかった本当の理由                      
  武士は穢れ思想から生まれた
  天皇家はなぜ農耕儀礼                             
           
◇なぜ日本人は無謀な戦争に反対できなかったのか   
  言霊信仰が太平洋戦争へと導いた
  朝鮮戦争の報道が間違えられて伝えられたわけ

◇平家物語  
    慈円による平氏の鎮魂







☆「基礎学力をつける22のテクニックと5つの柱」 杉田久信・久保斎 清風堂書店 2004年 ①【再掲載 2014.10】

1.jpg

◇学力調査の結果を100%生かして保護者の信頼感を高める
  子どもと親と自分自身に確約する 
数値目標には悪しき訓練主義に陥る危険が潜む


◇毎朝15分100日間の「さかのぼり指導」で学力を回復する
  「分かった」「できた」を繰り返して習熟する 
できる子もみんな1年生の課題からやり直す
できる子に自己肯定感を,少しはげ落ちている子には学び直しを
  「さかのぼり指導」3つのメリット  
    ① できる子の自己肯定感を高める
         → 隣の子に優しく教える
 ② 少しはげ落ちている子
         学び直しができる
 ③ できない子を傷つけない
クラス全員で
   無理そうな子には秘密練習(次のテストの練習)をして,でき
    そうになってからテスト
  100マス計算も全員が5分を切る時に…


◇「できる子」に習熟してから「分かる」に取り組む
  「できる」優先
 □同じ問題に3回取り組む <P30>
  練習問題  
    3問やったら先生にチェックを受ける
→ 正解したら残りの問題をやる(できなかったらやり直し)
  → 全部終わった子は1問に2人ずつ黒板に解答を書く
  → 3問書いたら初めの問題から書いた子どもに手順の説明
      をさせる
     → 2度子どもの説明の後,教師が解説
→ テスト 
        2問コース(2問で100点)と5問コース(5問で100点)
 □国語 音読・視写・暗唱・漢字 <P32>
手順 
   ○ 音読(暗唱)
  ○ 一字読解(1年生はここまで)
       だれでも答えられる平易な問題
   ○ 中心発問(高学年)
教師  … 黒板に発問を書く
子ども … ノートに写し、自分の考えを書く
      → 何人かの子どもが黒板に答えを書く
◎分からない子は真似をする
   → 子どもが説明して意見交換をする
→ 教師が解説
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コメント 4

yokomi

1冊目は面白そう(^_^)v 読んでみます。
by yokomi (2024-07-10 21:20) 

ハマコウ

yokomiさん ありがとうございます。励みになります。
別の視点から見る歴史もおもしろく感じます。
by ハマコウ (2024-07-10 22:41) 

老年蛇銘多親父(HM-Oyaji)

井沢元彦さんの、歴史の見方の原点は、梅澤猛先生の著書にあると聞いています。

私も梅澤猛先生の著書から大きな影響を受けた一人(超々々々、末席ですけど)なので、これを読むと同時に梅澤先生の著書にも目を通して欲しいなと思っています。


by 老年蛇銘多親父(HM-Oyaji) (2024-07-12 21:27) 

ハマコウ

老年蛇銘多親父(HM-Oyaji)さん ありがとうございます。
歴史学専門ではない方の歴史の見方を知ることは大切だと思います。
「怨霊」についての見方、考え方にわたしも刺激されました。
by ハマコウ (2024-07-12 21:42) 

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