「100%人に好かれる聞く力」齋藤孝 大和書房 2007年 ② /「笑いでつくろう健康長寿のイキイキ人生」元気で長生き研究所所長・医師 昇 幹夫 月刊誌『致知』より ①(前半)【再掲載 2014.5】 [読書記録 一般]
今日は7月30日、火曜日です。
今回は7月27日に続いて、齋藤孝さんの
「100%人に好かれる聞く力」の紹介 2回目です。
100%人に好かれることはありませんが、
読んでみようという気にさせてくれます。
出版社の案内には、
「好感度を上げ、よりよい人間関係を築き、クリエイティブな関係を作
る『聞く力』を上げる方法を具体的に解説。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「『添いつつずらす』が構えの基本。文脈力がある方が対話を蔭でリー
ドする」
・「人間関係はそこら中に地雷がある。相手のコンプレックス品目にス
イッチがある」
・「気心が知れるとは、お互いに文脈を共有し合っていること」
・「日記を書くことは自分のことを自分で聞き取り文字にする作業」
もう一つ、再掲載になりますが、昇幹夫さんの
「笑いでつくろう健康長寿のイキイキ人生」①を載せます。
☆「100%人に好かれる聞く力」齋藤孝 大和書房 2007年 ②
◇聴く構えをつくる
1 相手との間合いをはかる
「添いつつずらす」が基本
-「添いつつずらす」が構えの基本
文脈力がある方が対話を蔭でリードする
「わたしたちはどういう関係なのか」
人間関係の空気を読む
相手のコンプレックスを見極める
心理的なこだわり
- 人間関係はそこら中に地雷がある
相手のコンプレックス品目にスイッチがある
気心が知れる
- お互いに文脈を共有し合っている
2 相手との共感をつくる
価値観に寄り添う
子どもには可塑性がある - しかし50,60人には無理
重要度で見極める
相手の中核に気を配る
コンプレックス - 仮想敵国
共通のライバルを持ち出す
「気付いた」というプレゼントを贈る
- 強弱を付けた反応
◇聞く力を鍛えるトレーニング
1 聞く技術 - 4つの基本
① 机の真ん中に白い紙を置く
◎ できる人は他人の言うことを聞いてそこから刺激を受けて
返せる
会話する二人の真中に白い紙を置く ~ 聞く力基本型
「マップ・コミュニケーション」
○ 90度 紙にキーワードを書き込んでいく
□ □○ = 関係性を図化
② ヒット&アウェイの練習
優秀なバーテンダーの会話の仕方
人生に関わりのない当たり障りのない話題から入る
③ 一般論禁止
優秀な販売員
- パーソナルに聞きパーソナルに返す
④ ビジュアル化するクセを作る
2「読む・書く・見る」を使ってトレーニング
優れた小説を読む
- 本を読むことで,文字から,ある状況をリアルに映像化する練習
読み聞かせのすすめ
ワールド感覚
大人に効果があるCDブック
映画は続編から見る
英文和訳の練習をする
正確に意味を把握する丹念な練習
日記を書く
自分のことを自分で聞き取り文字にする作業
☆「笑いでつくろう健康長寿のイキイキ人生」元気で長生き研究所所長・医師 昇 幹夫 月刊誌『致知』より ①(前半)【再掲載 2014.5】
◇心と体の密接な関係
人間の体内では、毎日五千個ものがん細胞ができているということを
ご存じでしょうか。
私たちの体は、毎日変化しています。
細胞分裂を繰り返しては、古い細胞に新しい細胞が取って代わってい
るのです。時には何らかの刺激で出来損ないの不良品、がん細胞が生ま
れます。
その数が、体内の各所で一日五千個できるといわれているのです。
にもかかわらず、私たちが健康でいられるのは、がん細胞や体外から
入ってきた細菌などの異物を毎日処理してくれる免疫というシステムが
体内にあるからです。
そのシステムを担当するのは白血球の一つ、リンパ球で、その一割を
占めるのが天然の殺し屋、ナチュラル・キラー(NK)細胞と呼ばれる
頼もしい細胞です。
NK細胞が活発に働いている人は、免疫力が高くて病気にかかりにく
く、健康で若々しい毎日を送ることができます。そして、このNK細胞
の活性度と深く関係しているのが、心の持ち方なのです。
同窓会などに出ると、若々しく元気な人もいれば、病気ばかりして老
け込んでいる人もおり、老化にかなり個人差があることに気づかれるで
しょう。
あるデータによれば、45歳で5年、55歳で6年、65歳では前後7年
の見かけと本当の年齢との開きが出るといわれます。
65歳の人を集めると、ある人は50代後半に、別の人は70過ぎに見
えるということです。
若々しく元気な人は、ネアカで前向き、プラス思考の極楽トンボ、好
奇心旺盛でいつも未知のことに興味を持ち続けています。
彼らは例外なく、笑いの絶えない楽しい毎日を送っており、体内では
NK細胞が非常に活発に働いているのです。
◇笑いが体にいい医学的根拠
笑うと免疫力が高まり健康になる。最近は、このことを裏付ける様々
な医学データが発表されるようになりました。
いまから十年前、吉本興業が大阪ミナミの本拠地「なんばグランド花
月」で実験を行いました。がんや心臓病の人を含む男女19人(20歳か
ら62歳)から開演前後に採血し、3時間の笑いの効果を調べたのです。
NK活性(NK細胞の元気度)は、笑う前に数値が低すぎた人は、す
べて正常範囲までアップし、高すぎた人の多くも正常範囲近くの数値に
戻りました。
免疫力のバランスを示す比も好ましい方向に変化しました。つまり、
大笑いすることは単に心理的な効果だけでなく、免疫系を正常化させる
生理学的効果もあることがわかったのです。
日本医科大学リウマチ科の吉野槇一教授の研究グループは、大学に落
語家の林家木久蔵師匠を招き、リウマチ患者26名に落語を聴かせてそ
の前後で血液検査をしました。
すると、リウマチと関係が深いインターロイキン6という物質と、ス
トレスホルモンと呼ばれるコルチゾールがいずれも減少しました。
実際、患者の大半は痛みが軽くなって鎮痛剤の使用量が減り、中には
その後三週間、鎮痛剤が必要なくなった人までいたのです。
こうした実験データは枚挙にいとまがなく、笑いが健康の増進、病気
や老化の予防、ひいては長生きにも役立つことは、現在では医学的にも
認められているのです。
◇いい顔はつくられる
人間の免疫システムの働きは年齢とともに低下していきます。二十代
をピークとすれば、四十代では半分、六十代ではさらにその半分です。
年齢が倍になるとがんの発生率は16倍になるといいます。ですから
私たちは、日頃から積極的に笑い、免疫力を高めることを心がける必要
があるのです。
ところが、笑いの習慣を失ってしまった人にはこれが案外難しいので
す。
人の体は使えば発達し、使わなければ退化します。いつも難しい顔を
していると、その表情筋だけが発達し、その顔つきのまま固まってしま
います。
これでは、いざ笑おうと思っても、顔が引きつって醜くゆがみ、相手
がギョッとしてしまいます。NK細胞も活性化されません。
逆に、いつもにこやかな顔をしていると、優しく魅力的な顔になりま
す。笑顔をつくる表情筋が発達し、人に出会っても自然に徹笑むことが
できます。
まず、笑顔づくりから始めましょう。
顔はその人の生活、健康、人生を映す鏡です。そして笑顔はその人の
魅力をアップさせます。人の顔は生まれたままではありません。
いい顔はつくられるものです。
明るい笑顔づくりには、まず鏡に向かってニッコリすること。これを
毎朝の習慣にするのです。続けているうちに必ずニッコリできるように
なります。
ニッコリを積み重ねていると、その明るい雰囲気に惹かれて、たくさ
んの人があなたの周りに集まってくるようになるでしょう。
これからの時代は、自分で別荘を持つよりも、別荘を持つ人を友人に
持つこと。つまり人財産を殖やすことが大切になります。そのためには、
人から好かれる人間、あの人が来ると楽しいと思われる人間でなければ
なりません。
いい顔づくりを心がけてください。
明るい顔は周りを明るくし、暗い顔は周りを暗くします。
仏教に、無財の七施という教えがあります。地位や財産がなくても、
他人にしてあげられる善行があり、その一つが和顔施、すなわち笑顔だ
といいます。
明るい顔づくり、いい笑顔づくりは一生の修行なのです。
今回は7月27日に続いて、齋藤孝さんの
「100%人に好かれる聞く力」の紹介 2回目です。
100%人に好かれることはありませんが、
読んでみようという気にさせてくれます。
出版社の案内には、
「好感度を上げ、よりよい人間関係を築き、クリエイティブな関係を作
る『聞く力』を上げる方法を具体的に解説。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「『添いつつずらす』が構えの基本。文脈力がある方が対話を蔭でリー
ドする」
・「人間関係はそこら中に地雷がある。相手のコンプレックス品目にス
イッチがある」
・「気心が知れるとは、お互いに文脈を共有し合っていること」
・「日記を書くことは自分のことを自分で聞き取り文字にする作業」
もう一つ、再掲載になりますが、昇幹夫さんの
「笑いでつくろう健康長寿のイキイキ人生」①を載せます。
☆「100%人に好かれる聞く力」齋藤孝 大和書房 2007年 ②
◇聴く構えをつくる
1 相手との間合いをはかる
「添いつつずらす」が基本
-「添いつつずらす」が構えの基本
文脈力がある方が対話を蔭でリードする
「わたしたちはどういう関係なのか」
人間関係の空気を読む
相手のコンプレックスを見極める
心理的なこだわり
- 人間関係はそこら中に地雷がある
相手のコンプレックス品目にスイッチがある
気心が知れる
- お互いに文脈を共有し合っている
2 相手との共感をつくる
価値観に寄り添う
子どもには可塑性がある - しかし50,60人には無理
重要度で見極める
相手の中核に気を配る
コンプレックス - 仮想敵国
共通のライバルを持ち出す
「気付いた」というプレゼントを贈る
- 強弱を付けた反応
◇聞く力を鍛えるトレーニング
1 聞く技術 - 4つの基本
① 机の真ん中に白い紙を置く
◎ できる人は他人の言うことを聞いてそこから刺激を受けて
返せる
会話する二人の真中に白い紙を置く ~ 聞く力基本型
「マップ・コミュニケーション」
○ 90度 紙にキーワードを書き込んでいく
□ □○ = 関係性を図化
② ヒット&アウェイの練習
優秀なバーテンダーの会話の仕方
人生に関わりのない当たり障りのない話題から入る
③ 一般論禁止
優秀な販売員
- パーソナルに聞きパーソナルに返す
④ ビジュアル化するクセを作る
2「読む・書く・見る」を使ってトレーニング
優れた小説を読む
- 本を読むことで,文字から,ある状況をリアルに映像化する練習
読み聞かせのすすめ
ワールド感覚
大人に効果があるCDブック
映画は続編から見る
英文和訳の練習をする
正確に意味を把握する丹念な練習
日記を書く
自分のことを自分で聞き取り文字にする作業
☆「笑いでつくろう健康長寿のイキイキ人生」元気で長生き研究所所長・医師 昇 幹夫 月刊誌『致知』より ①(前半)【再掲載 2014.5】
◇心と体の密接な関係
人間の体内では、毎日五千個ものがん細胞ができているということを
ご存じでしょうか。
私たちの体は、毎日変化しています。
細胞分裂を繰り返しては、古い細胞に新しい細胞が取って代わってい
るのです。時には何らかの刺激で出来損ないの不良品、がん細胞が生ま
れます。
その数が、体内の各所で一日五千個できるといわれているのです。
にもかかわらず、私たちが健康でいられるのは、がん細胞や体外から
入ってきた細菌などの異物を毎日処理してくれる免疫というシステムが
体内にあるからです。
そのシステムを担当するのは白血球の一つ、リンパ球で、その一割を
占めるのが天然の殺し屋、ナチュラル・キラー(NK)細胞と呼ばれる
頼もしい細胞です。
NK細胞が活発に働いている人は、免疫力が高くて病気にかかりにく
く、健康で若々しい毎日を送ることができます。そして、このNK細胞
の活性度と深く関係しているのが、心の持ち方なのです。
同窓会などに出ると、若々しく元気な人もいれば、病気ばかりして老
け込んでいる人もおり、老化にかなり個人差があることに気づかれるで
しょう。
あるデータによれば、45歳で5年、55歳で6年、65歳では前後7年
の見かけと本当の年齢との開きが出るといわれます。
65歳の人を集めると、ある人は50代後半に、別の人は70過ぎに見
えるということです。
若々しく元気な人は、ネアカで前向き、プラス思考の極楽トンボ、好
奇心旺盛でいつも未知のことに興味を持ち続けています。
彼らは例外なく、笑いの絶えない楽しい毎日を送っており、体内では
NK細胞が非常に活発に働いているのです。
◇笑いが体にいい医学的根拠
笑うと免疫力が高まり健康になる。最近は、このことを裏付ける様々
な医学データが発表されるようになりました。
いまから十年前、吉本興業が大阪ミナミの本拠地「なんばグランド花
月」で実験を行いました。がんや心臓病の人を含む男女19人(20歳か
ら62歳)から開演前後に採血し、3時間の笑いの効果を調べたのです。
NK活性(NK細胞の元気度)は、笑う前に数値が低すぎた人は、す
べて正常範囲までアップし、高すぎた人の多くも正常範囲近くの数値に
戻りました。
免疫力のバランスを示す比も好ましい方向に変化しました。つまり、
大笑いすることは単に心理的な効果だけでなく、免疫系を正常化させる
生理学的効果もあることがわかったのです。
日本医科大学リウマチ科の吉野槇一教授の研究グループは、大学に落
語家の林家木久蔵師匠を招き、リウマチ患者26名に落語を聴かせてそ
の前後で血液検査をしました。
すると、リウマチと関係が深いインターロイキン6という物質と、ス
トレスホルモンと呼ばれるコルチゾールがいずれも減少しました。
実際、患者の大半は痛みが軽くなって鎮痛剤の使用量が減り、中には
その後三週間、鎮痛剤が必要なくなった人までいたのです。
こうした実験データは枚挙にいとまがなく、笑いが健康の増進、病気
や老化の予防、ひいては長生きにも役立つことは、現在では医学的にも
認められているのです。
◇いい顔はつくられる
人間の免疫システムの働きは年齢とともに低下していきます。二十代
をピークとすれば、四十代では半分、六十代ではさらにその半分です。
年齢が倍になるとがんの発生率は16倍になるといいます。ですから
私たちは、日頃から積極的に笑い、免疫力を高めることを心がける必要
があるのです。
ところが、笑いの習慣を失ってしまった人にはこれが案外難しいので
す。
人の体は使えば発達し、使わなければ退化します。いつも難しい顔を
していると、その表情筋だけが発達し、その顔つきのまま固まってしま
います。
これでは、いざ笑おうと思っても、顔が引きつって醜くゆがみ、相手
がギョッとしてしまいます。NK細胞も活性化されません。
逆に、いつもにこやかな顔をしていると、優しく魅力的な顔になりま
す。笑顔をつくる表情筋が発達し、人に出会っても自然に徹笑むことが
できます。
まず、笑顔づくりから始めましょう。
顔はその人の生活、健康、人生を映す鏡です。そして笑顔はその人の
魅力をアップさせます。人の顔は生まれたままではありません。
いい顔はつくられるものです。
明るい笑顔づくりには、まず鏡に向かってニッコリすること。これを
毎朝の習慣にするのです。続けているうちに必ずニッコリできるように
なります。
ニッコリを積み重ねていると、その明るい雰囲気に惹かれて、たくさ
んの人があなたの周りに集まってくるようになるでしょう。
これからの時代は、自分で別荘を持つよりも、別荘を持つ人を友人に
持つこと。つまり人財産を殖やすことが大切になります。そのためには、
人から好かれる人間、あの人が来ると楽しいと思われる人間でなければ
なりません。
いい顔づくりを心がけてください。
明るい顔は周りを明るくし、暗い顔は周りを暗くします。
仏教に、無財の七施という教えがあります。地位や財産がなくても、
他人にしてあげられる善行があり、その一つが和顔施、すなわち笑顔だ
といいます。
明るい顔づくり、いい笑顔づくりは一生の修行なのです。
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