山折哲雄さんはこんなことを ⑫ /「教師の現在 教職の未来」油布佐和子 教育出版 1999年 ⑤【再掲載 2014.9】 [読書記録 宗教]
今日は8月1日、木曜日です。
今回は、7月26日に続き、
山折哲雄さんはこんなことをの紹介12回目です。
「教育をどうする」岩波書店 1997年
「異界が覗く市街図」青弓社 1988年
「死をめぐる三つの話」大法輪閣 1996年
以上3冊(山折哲雄さんの部分)の要約です。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「学生は教師の目をごまかすことができるが,教師の方は学生の前で
学生の目をごまかすことはできない。無防備であるからこそ教師」
・「人間の怨念を鎮魂する様々な装置(鎮魂の技術)として、陰陽道 密教
神道 宿曜道など」
・「葬儀と告別式は、もう一つの世界へ行くための出発点」
・「優れた仏像は半眼。この世とあの世の両方を見ている」
・「看取りの三原則は ①止める-『患者の痛みを止めてやりたい』
②さする-『身体をさする』~ さすると気持ちが穏やかになる
③褒める-『その人を褒めること』 京都四条病院長 中野進先生」
もう一つ、再掲載になりますが、油布佐和子さんの
「教師の現在 教職の未来」⑤を載せます。
教職の明るい未来をと望みます。
☆山折哲雄さんはこんなことを ⑫
◇「教育をどうする」岩波書店 1997年 山折哲雄さんの箇所
□学校は塾でなければならぬ
<学校>
・ 教師というものは一度は必ず子どもに裏切られる
・ 学生は教師の目をごまかすことができるが,教師の方は学生
の前で学生の目をごまかすことはできない
= 無防備であるからこそ教師
<塾>
・ 自ら裏切られることに耐え完全に無防備であり続ける者がその
中心になっている
◇「異界が覗く市街図」青弓社 1988年 山折哲雄さんの箇所
□現代都市のデーモン
○マリア降臨の奇蹟
秋田市郊外湯沢台 1973.6.12スティグマ
○ルルドの奇蹟
年間五百万人集まる聖地に
カウンセリングルームや近代的病院も
○リスボンの奇蹟(ポルトガル)
1917.5 ファティマ
○骨を噛む人々
山口組報復
~ 北九州 「骨こぶり」「骨噛み」
= 葬式の手伝い
遺骨崇拝 12 13世紀
○地霊の反乱
平将門
○鎮魂の技術
陰陽道 密教 神道 宿曜道
→ 人間の怨念を鎮魂する様々な装置
◇「死をめぐる三つの話」大法輪閣 1996年 山折哲雄さんの箇
□死の看取りと死の作法
○アルツハイマー
「老人性痴呆」 = ぼけ 大和言葉でいい
「ぼけ」人間を全体として捉えている ぼけ封じ・ぽっくり寺詣で
○告知と告白
お告げ・ご託宣
日本はキリスト教のように論理的にきっちり決まっていない
気配の心理学
告知・告発 ~ ヨーロッパ産の言葉
○告別でなく出発
葬儀と告別式
~ もう一つの世界へ行くための出発点(山折)
※ 葬式は告別式ではない
告別式は岸本英夫さんが発明した考え方
まっぴらごめん(山折)
○半眼で背中を見る
涅槃図 目パッチリ (タイ・スリランカ)生々しい
目閉じ 遠くへ行ってしまった
よく分からない(半眼) 微妙
→ 半眼・背中が見える
優れた仏像は半眼 = この世とあの世の両方を見ている
○浄土へ導く阿弥陀来迎図
最期の場面の視覚と聴覚
日本は山中浄土
○御詠歌で逝く
ヨーロッパ「人間は一人で生きて一人で死んでいけ」
モーツァルトのレクイエム ショパンの葬送の曲
○日本人の死と西洋人の死
哲学的な死と叙情的な死
戦没若者
○宗教的な最期の迎え方
日本
◎ 自分で自分の最期を予感・自覚し,自分の意志で死に方
を決めて死んでいく
= 木喰・断食
日常的に断食の経験(5日~7日)
○死の作法
短歌的叙情 念仏
○看取りの三原則
- 京都四条病院長 中野進先生
「患者の痛みを止めてやりたい」 止める
「身体をさする」 さする
「その人を褒めること」 褒める
→ さすると気持ちが穏やかになる
☆「教師の現在 教職の未来」油布佐和子 教育出版 1999年 ⑤【再掲載 2014.9】
[出版社の案内]
変化しつつある社会の中で、教育の現状と意義を考察する。5では制度
的な制約のなかで多様な役割を求められる現代の教師の現実を検証し、
未来の教師像はいかにあるべきかを様々な視点から模索する。
◇マルタ教育システム
シシリー南100㎞
◇教師は多文化時代に対応できるか 恒吉僚子(東京大学)
□多文化時代
子供や保護者の変容
- 多文化化
□ニューカマーのいる教室から
国際教室担任の一日
→ 全人教育が日本の教育の特徴
担任の模索
□浮き彫りにされる課題
日本の学校の仕組み
・「できない子」に注目
・同じべきものは何なのか
・「同じものはすべての子供」に
→ 崩壊
再び国際教室へ
- セルフエスティームへの配慮
違い-遅れ
日本的活動の強さと弱さ
欧米と比べて特別活動や躾領域に関わる指導の多さ
→ 教科以外でプラス評価
□結語
課題
- 制度的・社会的支援体制の脆弱さ
頑張り主義と競争の潜在化
→ 問題解決型の姿勢
◇「指導の文化」と教育改革の行方-教師の役割観 - 酒井朗(お茶の水女子大学)
□学校改革論の陥穽
〈 略 〉
□分析枠組みとデータ
□指導の文化における教師の役割
「指導」と言う概念
日本
- カミングスの言う「全人教育」知育徳育体育
◎ 教師の関わりの全てが指導
←→ 米国 教科指導面に限定
指導方法に見られる日本の特質
日本 「まず信頼関係を」
※日本の教師の役割期待の多さ
① 教科指導,生徒指導を含め極めて多様な内容を考えること
② すべてがひとくくり,等しく位置づけ
③ 指導の基礎は生徒や保護者との信頼関係の構築にあると考え
られておりそれを相互に期待し合う
□「指導の文化」の孕む病理
〈 略 〉
□「指導の文化」における教育改革の行方
過熱化する生徒指導問題
関心が低下しかねない教科指導
・日本は教科指導以外にも大きな力がいる
・「厳選」が教科教育への教師の関心低下に
□暫定的な提言-極めて現実的な処方箋
① 生徒指導と教科指導のバランスを是正せよ
経済同友会の「合校論」 小浜逸郎「学校機能縮小論」
→ どれほどのインパクトがあるか想像が付かない
→ 大学教員養成 → 教科指導 教師の育成
② 教師を支えるシステム作りの必要性
日本では生徒の問題行動は担任教師の指導に委ねられる
米国では 管理部門(アドミニストレーション)
今回は、7月26日に続き、
山折哲雄さんはこんなことをの紹介12回目です。
「教育をどうする」岩波書店 1997年
「異界が覗く市街図」青弓社 1988年
「死をめぐる三つの話」大法輪閣 1996年
以上3冊(山折哲雄さんの部分)の要約です。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「学生は教師の目をごまかすことができるが,教師の方は学生の前で
学生の目をごまかすことはできない。無防備であるからこそ教師」
・「人間の怨念を鎮魂する様々な装置(鎮魂の技術)として、陰陽道 密教
神道 宿曜道など」
・「葬儀と告別式は、もう一つの世界へ行くための出発点」
・「優れた仏像は半眼。この世とあの世の両方を見ている」
・「看取りの三原則は ①止める-『患者の痛みを止めてやりたい』
②さする-『身体をさする』~ さすると気持ちが穏やかになる
③褒める-『その人を褒めること』 京都四条病院長 中野進先生」
もう一つ、再掲載になりますが、油布佐和子さんの
「教師の現在 教職の未来」⑤を載せます。
教職の明るい未来をと望みます。
☆山折哲雄さんはこんなことを ⑫
◇「教育をどうする」岩波書店 1997年 山折哲雄さんの箇所
□学校は塾でなければならぬ
<学校>
・ 教師というものは一度は必ず子どもに裏切られる
・ 学生は教師の目をごまかすことができるが,教師の方は学生
の前で学生の目をごまかすことはできない
= 無防備であるからこそ教師
<塾>
・ 自ら裏切られることに耐え完全に無防備であり続ける者がその
中心になっている
◇「異界が覗く市街図」青弓社 1988年 山折哲雄さんの箇所
□現代都市のデーモン
○マリア降臨の奇蹟
秋田市郊外湯沢台 1973.6.12スティグマ
○ルルドの奇蹟
年間五百万人集まる聖地に
カウンセリングルームや近代的病院も
○リスボンの奇蹟(ポルトガル)
1917.5 ファティマ
○骨を噛む人々
山口組報復
~ 北九州 「骨こぶり」「骨噛み」
= 葬式の手伝い
遺骨崇拝 12 13世紀
○地霊の反乱
平将門
○鎮魂の技術
陰陽道 密教 神道 宿曜道
→ 人間の怨念を鎮魂する様々な装置
◇「死をめぐる三つの話」大法輪閣 1996年 山折哲雄さんの箇
□死の看取りと死の作法
○アルツハイマー
「老人性痴呆」 = ぼけ 大和言葉でいい
「ぼけ」人間を全体として捉えている ぼけ封じ・ぽっくり寺詣で
○告知と告白
お告げ・ご託宣
日本はキリスト教のように論理的にきっちり決まっていない
気配の心理学
告知・告発 ~ ヨーロッパ産の言葉
○告別でなく出発
葬儀と告別式
~ もう一つの世界へ行くための出発点(山折)
※ 葬式は告別式ではない
告別式は岸本英夫さんが発明した考え方
まっぴらごめん(山折)
○半眼で背中を見る
涅槃図 目パッチリ (タイ・スリランカ)生々しい
目閉じ 遠くへ行ってしまった
よく分からない(半眼) 微妙
→ 半眼・背中が見える
優れた仏像は半眼 = この世とあの世の両方を見ている
○浄土へ導く阿弥陀来迎図
最期の場面の視覚と聴覚
日本は山中浄土
○御詠歌で逝く
ヨーロッパ「人間は一人で生きて一人で死んでいけ」
モーツァルトのレクイエム ショパンの葬送の曲
○日本人の死と西洋人の死
哲学的な死と叙情的な死
戦没若者
○宗教的な最期の迎え方
日本
◎ 自分で自分の最期を予感・自覚し,自分の意志で死に方
を決めて死んでいく
= 木喰・断食
日常的に断食の経験(5日~7日)
○死の作法
短歌的叙情 念仏
○看取りの三原則
- 京都四条病院長 中野進先生
「患者の痛みを止めてやりたい」 止める
「身体をさする」 さする
「その人を褒めること」 褒める
→ さすると気持ちが穏やかになる
☆「教師の現在 教職の未来」油布佐和子 教育出版 1999年 ⑤【再掲載 2014.9】
[出版社の案内]
変化しつつある社会の中で、教育の現状と意義を考察する。5では制度
的な制約のなかで多様な役割を求められる現代の教師の現実を検証し、
未来の教師像はいかにあるべきかを様々な視点から模索する。
◇マルタ教育システム
シシリー南100㎞
◇教師は多文化時代に対応できるか 恒吉僚子(東京大学)
□多文化時代
子供や保護者の変容
- 多文化化
□ニューカマーのいる教室から
国際教室担任の一日
→ 全人教育が日本の教育の特徴
担任の模索
□浮き彫りにされる課題
日本の学校の仕組み
・「できない子」に注目
・同じべきものは何なのか
・「同じものはすべての子供」に
→ 崩壊
再び国際教室へ
- セルフエスティームへの配慮
違い-遅れ
日本的活動の強さと弱さ
欧米と比べて特別活動や躾領域に関わる指導の多さ
→ 教科以外でプラス評価
□結語
課題
- 制度的・社会的支援体制の脆弱さ
頑張り主義と競争の潜在化
→ 問題解決型の姿勢
◇「指導の文化」と教育改革の行方-教師の役割観 - 酒井朗(お茶の水女子大学)
□学校改革論の陥穽
〈 略 〉
□分析枠組みとデータ
□指導の文化における教師の役割
「指導」と言う概念
日本
- カミングスの言う「全人教育」知育徳育体育
◎ 教師の関わりの全てが指導
←→ 米国 教科指導面に限定
指導方法に見られる日本の特質
日本 「まず信頼関係を」
※日本の教師の役割期待の多さ
① 教科指導,生徒指導を含め極めて多様な内容を考えること
② すべてがひとくくり,等しく位置づけ
③ 指導の基礎は生徒や保護者との信頼関係の構築にあると考え
られておりそれを相互に期待し合う
□「指導の文化」の孕む病理
〈 略 〉
□「指導の文化」における教育改革の行方
過熱化する生徒指導問題
関心が低下しかねない教科指導
・日本は教科指導以外にも大きな力がいる
・「厳選」が教科教育への教師の関心低下に
□暫定的な提言-極めて現実的な処方箋
① 生徒指導と教科指導のバランスを是正せよ
経済同友会の「合校論」 小浜逸郎「学校機能縮小論」
→ どれほどのインパクトがあるか想像が付かない
→ 大学教員養成 → 教科指導 教師の育成
② 教師を支えるシステム作りの必要性
日本では生徒の問題行動は担任教師の指導に委ねられる
米国では 管理部門(アドミニストレーション)
教師 今は子供だけじゃない 親が出てくるので
倍の悩みの様です
地域に部活を依頼する意向で 部活があるから 教師でいる息子
部活の顧問が出来ないなら・・教師やめる そんな人もいます
教育の場 家の崩壊 学校の崩壊・・・
一生 解けない問題ですね・・・時代の流れだけじゃすまされない
by もーもー (2024-08-01 08:47)
もーもーさん ありがとうございます。
家庭、地域と力を合わせて学校教育の成果が高まります。
学校、家庭、地域社会が今一度それぞれの役割を意識することが大切だと感じます。
by ハマコウ (2024-08-01 14:19)