「発達障害児へのライフスキルトレーニング」平岩幹男 合同出版 2015年 ④ /「昭和30年代」 塩田潮 平凡社新書 2007年 ②【再掲載 2014.12】 [読書記録 教育]
今日は8月2日、金曜日です。
今回は、7月21日に続いて、平岩幹男さんの
「発達障害児へのライフスキルトレーニング」の紹介 4回目です。
出版社の案内には、
「発達障害を抱える子どもにとって、現時点で抱えている課題や困難に、
その時々対応することはもちろん必要ですが、今だけではなく、20歳
になったときの『生活の質』をどのように確保するかという視点が
とても重要です。
ライフスキルとは、社会生活を送っていくうえで必要なさまざまな技
術です。コミュニケーションスキルやソーシャルスキルを含んだスキ
ルともいえます。
その場かぎりでない基本的な対応と、どこでも・だれでもできる再現
性のあるトレーニング法をイラストや図を交えてわかりやすく紹介!」
とあります。
「使える!」と思うスキルが例示されています。
もう一つ、再掲載になりますが、塩田潮さんの
「昭和30年代」②を載せます。
- 田畑政治さん 古橋廣之進さん 本田宗一郎さん
浜松に関係する方についても‥
☆「発達障害児へのライフスキルトレーニング」平岩幹男 合同出版 2015年 ④
◇ライフスキルトレーニング 行動編
□ABC分析は行動の問題を考える時には欠かせないもの
(例)「じっと座っていられない」「立ち歩く」行動
↓
立ち歩くという行動(B)だけでなく、環境からの先行刺激
(A)の状況によって対応が異なる
○じっとしているのが苦手
→ じっと座る練習
○外の騒音が苦手
→ 静かな席に移す(C)
◎LST:じっと座るトレーニング
1分間座る練習
- 1分間の砂時計 「一緒に1分間座ろう」
1分間できたらハイタッチ
「座るから真似してね」
かっこよくかわいらしく
3分間座る練習
1分1週間
1分・3分・5分の砂時計
→ 1時間座るのに1か月
姿勢の保持が難しい子供
発達協調性運動障害
→ × 座る練習 ○ 体感を鍛える
◎LST:努力を嫌がらないトレーニング
できて当たり前ではない
努力をしたら「ほめる」「ごほうび」
できて当たり前を考えるのではなく
「できなかったら、どうやってできるようにするか」
◎LST:片付けるトレーニング
決まった場所に置く
そこにテープやシールを貼る
段ボールを置く
バスケット法
バスケットの中に一旦全部片付ける
「バスケットに全部入れられるとうれしいな」
片付けタイム
(家庭) 夕食前と寝る前の2回
(学校) 給食前と帰りの会の前2回
◎LST:忘れものをしないトレーニング
忘れてはいけない物のリストと連絡帳
「持っていく物のリスト」
「持って帰る物のリスト」
→ トークンエコノミー
いらない物は持たない視覚でチェックする
最低限に!
時間を忘れないトレーニング
タイマー、チャイム
◎LST:待つトレーニング
「ちょっと」の時間を具体化する
1分間の砂時計で
順番を待つ練習
仕込み ←→ 繰り返し練習
◎LST:ルールと順番を守るトレーニング
「まあいいか」と言う練習
10回ジャンケン
→ 負けた時「まあいいや」
→ すごろく ウノ
ルールを守る
氷おに バナナおに 缶蹴り などで…
◎LST:「どうして?」「やめて!」のトレーニング
「どうして?」の練習
肩をとんとん
→ 「どうして?」
「やめて!」の練習
子供と交互に手首をつかんで「やめて!」と言う練習
◎LST:カウントダウンのトレーニング
テンションのコントロール
3210になったら静かにしよう!
「3210で0になったら出掛けようね」
「0になったら○○しようね」
ボリュームのコントロール
「ぞうさんの声」「ありさんの声」
→ 声に出して練習
◎LST:クールダウンするトレーニング
他者が行うクールダウン(タイムアウト法)
タイムアウト法
・ コントロールできなくなったらその場を離れて気持ち
を落ち着かせる
・7~8歳頃まで
直接後ろから捕まえて5~10分間待つ
・思春期
その子だけを部屋に残して皆部屋から出て行く
15~30分を目安
自分で行うクールダウン
・お気に入りの場所
・両手を握りしめ頭の中で10
◎LST:物理的な距離 感じとるトレーニング
前へならえの練習
「前へならえ」を子供とペアを組んで何度も練習
両手の肘を体につけて肘を伸ばして開いた手を合わせる 60㎝
↓
そのまま会話
◎LST:こだわりと感覚過敏に対処するトレーニング
こだわり行動への対処法
① こだわり行動を否定しないこと
② 改善の方法を練習すること
③ こだわり行動が社会的に問題となる行動の場合(性的こだわり
など)には、代替行動を誘導し、できたらほめる、トークン・エ
コノミーを使う
④ こだわるとは、「能力」でもあるので、可能であれば将来稼げ
る物に向けよう
⑤ こだわり行動に対する予期不安になったらどうしよう、が強く
なっているときには、リラックスの方法を考えたり、場合によっ
ては…(読み取れず)
感覚過敏の対処法
過敏を将来使えるものにかえられないか?
→ 練習して少しずつ慣らす
☆「昭和30年代」 塩田潮 平凡社新書 2007年 ②【再掲載 2014.12】
◇東京オリンピックへの道 - 一万日の闘い
紀元二千六百年の奉祝行事
昭和5(1930)年6月 東京市長 永田秀次郎
紀元二千六百年奉祝行事としてのオリンピック招致
(1940昭和15)
招致工作スタート ローマが有力 第12回大会
ムッソリーニとヒトラー
第11回ベルリン大会
ムッソリーニと会見→取り下げ
「東京ついに勝てり」
しかし、陸軍が反対
軍の重圧
メーンスタジアムをめぐる陸軍対内務省
オリンピック開催返上
政友会の河野一郎
鉄・コンクリート資源 陸軍の横やり
昭和13(1938)年7月15日 正式に中止
「フジヤマのトビウオ」古橋 廣之進
昭和20年
オリンピックを夢見る日本人 田畑政治(元朝日新聞記者)
昭和23年8月6日
ロンドンオリンピックに合わせ、水泳日本選手権
→ 古橋はオリンピックの記録を41秒上回った
昭和27年 日本はヘルシンキ大会で復帰(第15回)
実った東京の悲願
昭和33年5月13日 東京でIOC総会
◇新幹線の誕生 十河信二の先見
「国鉄総裁」は
十河信二の夢
島秀雄が賛成「車両の神さま」
「大風呂敷」と「雷親父」
後藤新平(鉄道院総裁=大風呂敷)
仙石貢(鉄道相=雷親父)
首相候補に擬せられた「大陸の風雲児」
広軌新幹線
広軌改築是非論争 「弾丸列車」構想
島秀雄の参画
十河の予感 頑固だが頑迷ではない
反十河の狼煙
十河追放の黒幕は永野
世銀借款という秘策
池田首相の厳命
無念の総裁辞任
- 三河島事故 石田総裁
赤字国債の大黒柱に
◇本田宗一郎の挑戦
反骨の自動車技術者
平成3(1991)年8月 84歳で逝去
明治39(1906)年11月磐田郡光明村鍛冶屋の息子
尋常高等小学校
→ 東京の自動車整備工場 本郷5丁目アート商会 15歳
昭和3(1928)年4月
のれん分け 浜松市に「アート商会浜松支店」
宗一郎
- 鋳物製のスポークを発明 大儲け
27歳 修理業からピストンリングの製造へ
失敗し、浜松高等工業の聴講生に
昭和14年 東海精機重工業設立
2年がかりで豊田織機に部品納入
昭和20年1月 地震で工場全壊
車船飛行機の部品、プロペラ削り ピストンリング製造行き詰まり
「役人なんて何も分かっていない」
会社を売り飛ばした
本田技術研究所 ロータリー式織物機-バタバタづくり
S22年 A型 自動車用補助エンジン
S23.2 エンジン組み立て工場 9月本田技研工業
S24.8 本格的オートバイ 第1号 98cc「ドリーム号D型」
S25.3 東京に進出
S26.3 東京工場 10月ドリーム号E型
スイス、アメリカ、ドイツから最新鋭の工作機械
を大量に買い入れた(巨額投資)
S29年不況
本田技研の台所は火の車に→ 何とか危機脱出
S33.8 スーパーカブ
「異色官僚」佐橋滋
四輪車進出計画 S37 鈴鹿サーキット完成
佐々木学通産省重工業局自動車課長
通産省の3グループ構想
8社3グループに
葬られた特振法案
自由化対策に反対して 通産省の行政に真っ向から反対
S38 T360 S500 発売
S39 S600 T500 発売
◎法案は廃案に…特振法
本田・佐橋の対決
S42 本田、川島喜八郎、西田通弘
佐橋と対決
衝突したが以後互いの個性を認め合う
「世界のホンダ」に
S41.11 N360
S44.5 ホンダ1300セダン
S47.7 シビック S10CV
S48.10 「世界のホンダに」社長の座を降り最高顧問に
今回は、7月21日に続いて、平岩幹男さんの
「発達障害児へのライフスキルトレーニング」の紹介 4回目です。
出版社の案内には、
「発達障害を抱える子どもにとって、現時点で抱えている課題や困難に、
その時々対応することはもちろん必要ですが、今だけではなく、20歳
になったときの『生活の質』をどのように確保するかという視点が
とても重要です。
ライフスキルとは、社会生活を送っていくうえで必要なさまざまな技
術です。コミュニケーションスキルやソーシャルスキルを含んだスキ
ルともいえます。
その場かぎりでない基本的な対応と、どこでも・だれでもできる再現
性のあるトレーニング法をイラストや図を交えてわかりやすく紹介!」
とあります。
「使える!」と思うスキルが例示されています。
もう一つ、再掲載になりますが、塩田潮さんの
「昭和30年代」②を載せます。
- 田畑政治さん 古橋廣之進さん 本田宗一郎さん
浜松に関係する方についても‥
☆「発達障害児へのライフスキルトレーニング」平岩幹男 合同出版 2015年 ④
◇ライフスキルトレーニング 行動編
□ABC分析は行動の問題を考える時には欠かせないもの
(例)「じっと座っていられない」「立ち歩く」行動
↓
立ち歩くという行動(B)だけでなく、環境からの先行刺激
(A)の状況によって対応が異なる
○じっとしているのが苦手
→ じっと座る練習
○外の騒音が苦手
→ 静かな席に移す(C)
◎LST:じっと座るトレーニング
1分間座る練習
- 1分間の砂時計 「一緒に1分間座ろう」
1分間できたらハイタッチ
「座るから真似してね」
かっこよくかわいらしく
3分間座る練習
1分1週間
1分・3分・5分の砂時計
→ 1時間座るのに1か月
姿勢の保持が難しい子供
発達協調性運動障害
→ × 座る練習 ○ 体感を鍛える
◎LST:努力を嫌がらないトレーニング
できて当たり前ではない
努力をしたら「ほめる」「ごほうび」
できて当たり前を考えるのではなく
「できなかったら、どうやってできるようにするか」
◎LST:片付けるトレーニング
決まった場所に置く
そこにテープやシールを貼る
段ボールを置く
バスケット法
バスケットの中に一旦全部片付ける
「バスケットに全部入れられるとうれしいな」
片付けタイム
(家庭) 夕食前と寝る前の2回
(学校) 給食前と帰りの会の前2回
◎LST:忘れものをしないトレーニング
忘れてはいけない物のリストと連絡帳
「持っていく物のリスト」
「持って帰る物のリスト」
→ トークンエコノミー
いらない物は持たない視覚でチェックする
最低限に!
時間を忘れないトレーニング
タイマー、チャイム
◎LST:待つトレーニング
「ちょっと」の時間を具体化する
1分間の砂時計で
順番を待つ練習
仕込み ←→ 繰り返し練習
◎LST:ルールと順番を守るトレーニング
「まあいいか」と言う練習
10回ジャンケン
→ 負けた時「まあいいや」
→ すごろく ウノ
ルールを守る
氷おに バナナおに 缶蹴り などで…
◎LST:「どうして?」「やめて!」のトレーニング
「どうして?」の練習
肩をとんとん
→ 「どうして?」
「やめて!」の練習
子供と交互に手首をつかんで「やめて!」と言う練習
◎LST:カウントダウンのトレーニング
テンションのコントロール
3210になったら静かにしよう!
「3210で0になったら出掛けようね」
「0になったら○○しようね」
ボリュームのコントロール
「ぞうさんの声」「ありさんの声」
→ 声に出して練習
◎LST:クールダウンするトレーニング
他者が行うクールダウン(タイムアウト法)
タイムアウト法
・ コントロールできなくなったらその場を離れて気持ち
を落ち着かせる
・7~8歳頃まで
直接後ろから捕まえて5~10分間待つ
・思春期
その子だけを部屋に残して皆部屋から出て行く
15~30分を目安
自分で行うクールダウン
・お気に入りの場所
・両手を握りしめ頭の中で10
◎LST:物理的な距離 感じとるトレーニング
前へならえの練習
「前へならえ」を子供とペアを組んで何度も練習
両手の肘を体につけて肘を伸ばして開いた手を合わせる 60㎝
↓
そのまま会話
◎LST:こだわりと感覚過敏に対処するトレーニング
こだわり行動への対処法
① こだわり行動を否定しないこと
② 改善の方法を練習すること
③ こだわり行動が社会的に問題となる行動の場合(性的こだわり
など)には、代替行動を誘導し、できたらほめる、トークン・エ
コノミーを使う
④ こだわるとは、「能力」でもあるので、可能であれば将来稼げ
る物に向けよう
⑤ こだわり行動に対する予期不安になったらどうしよう、が強く
なっているときには、リラックスの方法を考えたり、場合によっ
ては…(読み取れず)
感覚過敏の対処法
過敏を将来使えるものにかえられないか?
→ 練習して少しずつ慣らす
☆「昭和30年代」 塩田潮 平凡社新書 2007年 ②【再掲載 2014.12】
◇東京オリンピックへの道 - 一万日の闘い
紀元二千六百年の奉祝行事
昭和5(1930)年6月 東京市長 永田秀次郎
紀元二千六百年奉祝行事としてのオリンピック招致
(1940昭和15)
招致工作スタート ローマが有力 第12回大会
ムッソリーニとヒトラー
第11回ベルリン大会
ムッソリーニと会見→取り下げ
「東京ついに勝てり」
しかし、陸軍が反対
軍の重圧
メーンスタジアムをめぐる陸軍対内務省
オリンピック開催返上
政友会の河野一郎
鉄・コンクリート資源 陸軍の横やり
昭和13(1938)年7月15日 正式に中止
「フジヤマのトビウオ」古橋 廣之進
昭和20年
オリンピックを夢見る日本人 田畑政治(元朝日新聞記者)
昭和23年8月6日
ロンドンオリンピックに合わせ、水泳日本選手権
→ 古橋はオリンピックの記録を41秒上回った
昭和27年 日本はヘルシンキ大会で復帰(第15回)
実った東京の悲願
昭和33年5月13日 東京でIOC総会
◇新幹線の誕生 十河信二の先見
「国鉄総裁」は
十河信二の夢
島秀雄が賛成「車両の神さま」
「大風呂敷」と「雷親父」
後藤新平(鉄道院総裁=大風呂敷)
仙石貢(鉄道相=雷親父)
首相候補に擬せられた「大陸の風雲児」
広軌新幹線
広軌改築是非論争 「弾丸列車」構想
島秀雄の参画
十河の予感 頑固だが頑迷ではない
反十河の狼煙
十河追放の黒幕は永野
世銀借款という秘策
池田首相の厳命
無念の総裁辞任
- 三河島事故 石田総裁
赤字国債の大黒柱に
◇本田宗一郎の挑戦
反骨の自動車技術者
平成3(1991)年8月 84歳で逝去
明治39(1906)年11月磐田郡光明村鍛冶屋の息子
尋常高等小学校
→ 東京の自動車整備工場 本郷5丁目アート商会 15歳
昭和3(1928)年4月
のれん分け 浜松市に「アート商会浜松支店」
宗一郎
- 鋳物製のスポークを発明 大儲け
27歳 修理業からピストンリングの製造へ
失敗し、浜松高等工業の聴講生に
昭和14年 東海精機重工業設立
2年がかりで豊田織機に部品納入
昭和20年1月 地震で工場全壊
車船飛行機の部品、プロペラ削り ピストンリング製造行き詰まり
「役人なんて何も分かっていない」
会社を売り飛ばした
本田技術研究所 ロータリー式織物機-バタバタづくり
S22年 A型 自動車用補助エンジン
S23.2 エンジン組み立て工場 9月本田技研工業
S24.8 本格的オートバイ 第1号 98cc「ドリーム号D型」
S25.3 東京に進出
S26.3 東京工場 10月ドリーム号E型
スイス、アメリカ、ドイツから最新鋭の工作機械
を大量に買い入れた(巨額投資)
S29年不況
本田技研の台所は火の車に→ 何とか危機脱出
S33.8 スーパーカブ
「異色官僚」佐橋滋
四輪車進出計画 S37 鈴鹿サーキット完成
佐々木学通産省重工業局自動車課長
通産省の3グループ構想
8社3グループに
葬られた特振法案
自由化対策に反対して 通産省の行政に真っ向から反対
S38 T360 S500 発売
S39 S600 T500 発売
◎法案は廃案に…特振法
本田・佐橋の対決
S42 本田、川島喜八郎、西田通弘
佐橋と対決
衝突したが以後互いの個性を認め合う
「世界のホンダ」に
S41.11 N360
S44.5 ホンダ1300セダン
S47.7 シビック S10CV
S48.10 「世界のホンダに」社長の座を降り最高顧問に
反復することや出来たことをほめるというのは
とても大切なんですね。
ついつい忘れがちですが、誰もが努力したことを
認められるというのは必要と改めて思いました。
by t-yahiro (2024-08-03 23:16)
t-yahiroさん ありがとうございます。
努力をほめることにより、ほめる人を嫌に思わなくなること、
これが大切だと考えます。
指導や支援を少しずつ受け入れることができるように感じるからです。
by ハマコウ (2024-08-04 06:21)