SSブログ

山折哲雄さんはこんなことを ⑯-「こころの旅」山折哲雄対談集 現代書館 1997年 (2) /「職員室の経営学」 飯田稔 ぎょうせい 1998年 ④【再掲載 2015.3】 [読書記録 一般]

今日は8月15日、木曜日です。


今回は、8月10日に続き、
山折哲雄さんはこんなことをの紹介16回目、
「こころの旅」の紹介 2回目です。


出版社の案内には、


「沌とした時代状況の中で、宗教学者、山折哲雄が白洲正子、アレック
 ス・カー、佐々木幸綱、河合隼雄、松原泰道、杉山二郎、大澤真幸、
 谷沢永一、山下悦子、森岡正博、芹沢俊介との対話を通して、人の生
 き方、心の有様を様々に問う。」


とあります。




今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「大切なのは意識革命(意識改革)。視聴覚教育より触覚教育へ。物
  事に触れるところから始めるべき」


・「日本の伝統的なものは見せるものではない,見えてくる」


・「日本人は神や仏よりも人間を信じてきた民族であり人間関係が非常
に重要だった。人の期待を裏切ることが一番悪いこととされたが、
  人間は厄介なことに裏切らざるを得ない存在でもある」


・「日本人の心には人しか信じることができない。しかも,人も究極的
に信じることはできない。それで無常観が生まれる」



もう一つ、再掲載になりますが、飯田稔さんの
「職員室の経営学」④を載せます。




☆山折哲雄さんはこんなことを ⑯-「こころの旅」山折哲雄対談集 現代書館 1997年 (2)

1.jpg

◇アレックス・カー「日本人の触」オックスフォード大 東洋文化研究
□自然とふれあえない生活
  教会音楽 全身で聴く 神の声と心で聴く
- 全身を音が押し包む

  
□人手を加える 
  日本の伝統的な自然観にヨーロッパの衛生都市的な機能の一部を極
 端なまでに結びつけてしまった

  
□視聴覚の重視から全身で触れる生き方へ
清庭(さにわ)- 草とのたたかい
盆栽 生け花 枯山水 … 自然を抽象化する伝統
  大切なのは意識革命(意識改革)視聴覚教育より触覚教育へ
= 物事に触れるところから始めるべき


□日本人は座る生活で大地と触れていた
座る
   = 動き出すための基本 働くための基本
休憩をする
   ~ 大地に尻

  
□ヨーロッパの立つ  日本の座る
 人間と人間が触れ合うためには固有の伝統文化でぶつかり合えば
  分かる

  
□「日本の伝統的なものは見せるものではない,見えてくる」
日本の神様
    = 目に見えないもの 気配で感じる、感じるしかない
もう少しダメにならないと大地に触れようとしない
老人
   ~ 雑草と闘った経験がある 勤労精神


□これからは言葉の要らない触れあいこそ重要
  日本人は神や仏よりも人間を信じてきた民族
  = 人間関係が非常に重要だった
人の期待を裏切ることが一番悪いこと
      → 村八分
しかし,人間は厄介なことに裏切らざるを得ない存在
- 人は本当にあてにならない 無常の風が吹く

  
□ 日本人の心には人しか信じることができない。しかも,人も究極的
 に信じることはできない。それで無常観が生まれる
- 言葉の洪水 言葉を聞いて言葉を書く
  = 感じる余裕がない 人生に余白がない

  
□デス・コミニュケーション
言葉なきコミニュケーションこそ文化にとって非常に重要 
= 座っているからこそデス・コミニュケーションが可能になる
 
 
 



☆「職員室の経営学」 飯田稔 ぎょうせい 1998年 ④【再掲載 2015.3】

[出版社の内容紹介]

今から10余年前、多くの人は“学校の活性化”を口にした。そして今、
大きな教育改革の時を迎えた。しかし、教育内容、方法などだけでな
く、最も変わらなければならないのは、教師その人ではないか。学制
130年、いつか強固にできてしまった教師の体質。職員室を中心につく
られた、教師の人間関係や行動様式。これがまた、“学校の常識は世間
の非常識”と批判の対象になっている。本書は、教職の抱える問題点、
教師に気づいてほしいことなど、率直に書いた連載に、当面する教育問
題を書き加えるとともに、各章とも手直しして一冊にまとめたものであ
る。

1.jpg

◇人間関係は厳しいもの
人間関係は大事だが

  的確に教えないと 
    公平を失していないか

  黙って見過ごしていいか 
    人間関係を隠れ蓑に地盤沈下が進行

  真面目に歩む人に励ましを
  大事なのは校長と教頭とのバッテリー
   人間関係には適度の緊張も必要

  そして中堅の教師に


◇核心に触れない部分で
校内研究の風景 
    社交辞令 ~ 人間関係

  本当の智恵か

  逆転させてみたら 
    七つ苦言を呈して三つ褒め

  何が目的か 
    人間関係はもたれ合うことでなく支え合うことが大切


◇人間関係にあぐらをかかない
学校と世間

  おごり・甘えに気付かないと

  距離は広がるだけか 
    勤務条件と別の何か

  変える努力を 
    人が集まれる時刻や時間の会合


◇ちょっとした気配りをしないと
「お世話様」と言えない人

  「こんな所に来て」と口にして 
     任地で最善

  定年を惜しまれる人と待望される人

  「毎度お世話に」が消えた
   志は高く腰は低く 
     範を示すのがリーダーの役割
nice!(120)  コメント(0) 

nice! 120

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。