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「学習塾のまじめな話」小宮山博仁 農文協 1992年 (前) /「日本人として言い残しておきたいこと」会田雄次 大和出版 1995年 ③【再掲載 2014.11】 [読書記録 教育]

今日は8月18日、日曜日です。



今回は、小宮山博仁さんの
「学習塾のまじめな話」の紹介 1回目です。



学習塾が今より賑やかだった頃に出版された本です。
情報としては かなり古いものになります。


出版社の案内には、

「今や小・中学生の塾通いはあたりまえ。学校から飛んで帰ると夜遅く
 まで塾で勉強する子どもたちが増えている。本来塾とは何なのか?
 目的をはっきりさせ、子どもの性格に合った塾選びをするための必読
 の書。」

とあります。


今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「進学塾、補習塾、総合塾、、救済型」
- 現在はさまざまな形態がありますね。


・「中学受験の特殊性は、①失敗しても公立へ行ける、②公立小で受験
指導がない、③指導要領範囲外での出題が殆ど」


・「地方都市の高校受験の実態 - 公立校受験が多い」


・「公立学校への不信と価値の多様化」





もう一つ、再掲載になりますが、会田雄次さんの
「日本人として言い残しておきたいこと」③を載せます。




☆「学習塾のまじめな話」小宮山博仁 農文協 1992年 (前)

1.jpg

<塾といってもいろいろなタイプがある>
◇学習塾4つのタイプ
① 進学塾  
         A 私立指向型  大都市  大規模多
B 公立指向型  地方都市 中規模多
② 補習塾  
         C 地域密着型       200人以下多い
D 地元密着補習型 小規模が殆ど
E フランチャイズ式塾   大規模殆ど
③ 総合塾  
         F 個人塾
E 法人化
④ 救済型  
         G 無学年制   塾長の個性



◇中学受験と学習塾
(1) 東大生でも60点、中学受験の異質性
中学受験の特殊性 
       ① 失敗しても公立へ行ける
② 公立小で受験指導がない
③ 指導要領範囲外での出題が殆ど

(2) 中学受験の実態

(3) 中学受験と進学塾 
      首都圏小6の約12%が受験
100人の内2名しか合格できない
        → 難問化 エスカレート

(4) 私立中学を受験する理由
受験校   
       - 開成高校、灘高校、麻布高校、武蔵高校、桐朋高校  
栄光学園、松蔭高校

      非受験校  
       - 学校数では8割以上
中高一貫  
           公立中学への不信増加
しつけ期待 高校受験拒否

      大学附属高校
        エスカレーターが楽
※ 公立学校への不信と価値の多様化

(5) 受験生の生活  大変

(6) お金と時間の無駄遣いの例も



◇高校受験と学習塾
(1) 大都市高校実態   
      都立Ⅰ・Ⅱ・Ⅲグループ

(2) 東京都の高校受験の実態 
      都立Ⅰグループの方が私立より有利
都立の私立高校の約77%は受験校ではない

(3) 単願と併願、推薦  
      公立が危ない生徒は公立を諦めさせて

(4) 地方都市の高校受験の実態  
      ◎ 公立校受験が多い
※例外私立 
        ラ・サール  愛光(愛媛) 東大寺学園(奈良)
広島学院   高知学芸 など

(5) 高校受験と学習塾

(6) 受験生の生活
     2タイプ 
       ① 自分で計画を立て目標を決めている
       ② 計画を立てることができない = 受け身的








☆「日本人として言い残しておきたいこと」会田雄次 大和出版 1995年 ③【再掲載 2014.11】

1.jpg
 
◇アメリカニズムを受け入れた敗戦国日本
□戦後の日本を教育したアメリカ
アメリカは奇特な国 
   ~ お人好し

アメリカ
    ① 奇特なお人好し
   ② 唯我独尊的な自己の正義感の押しつけ

  世界中類例がないほど奇特で紳士的な占領軍
   → ①財閥解体 ②農地改革 ③教育改革

  「日本は12歳」


□アメリカは自国の理想を日本に押しつけた
アメリカは日本をアメリカのような国にしようとした
      デモクラシー 自由・平等・権利
アメリカの理想が普遍的で唯一のものと信じられている

  アメリカニズムに染まった50代が問題
   = 民族性を捨てた



◇アメリカニズムの深刻な弊害
□「人類は皆一つ」はアメリカの幻影である
人類は多種多様

  国際化社会
   = 民族互いの個性を認め合い,その否定の仕合がなくなってき
    ている
= 人類は皆同じではない


□人種や民俗は互いに違って当たり前
人類は皆一つというヒューマニズムは短絡的

  合理主義
   ~ 正しいものをとり,劣っているものを切り捨てると言うこと
    で進歩するという確信
   - それぞれが違っているところを認めることからスタート


□日本の五十代は帰国子女そのもの
アメリカ崇拝 
   - 自分の日本人性を嫌ってアメリカ人になりたい
- 大江健三郎


□孤立して生きなければならなくなったアメリカ人
日本人と宗教  
    日本人の信仰心は厚い 畏怖の心

  キリスト教が根付かなかった理由
    ~ 強制が異質

  アメリカ 
    ~ 同化が理念 
    ~ 偽善と欺瞞
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