「地蔵のこころ日本人のちから」玄侑宗久 佼成出版社 2012年 ① /「一斉授業の復権」久保齋 子どもの未来社 2005年 ⑪(最終)【再掲載 2014.9】 [読書記録 宗教]
今日は8月22日、木曜日です。
いよいよ本日から、第13回浜松ジオラマグランプリが開催されます。
浜松駅から徒歩10分のザザシティ浜松西館1階です。
時間がありましたら、全国から応募された作品をお楽しみください。
今回は玄侑宗久さんの
「地蔵のこころ日本人のちから」の紹介 1回目です。
出版社の案内には、
「第1話『お地蔵さま』・第2話『両行』・第3話『禅における私の成り
立ち』として、〝日本という国の禅〟の在り方を玄侑氏独自の視点か
らひも解き、読者に平易に伝えていく一冊。現代の日本人の日常生活
に沿った、魅力ある内容になっています。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「実在した仏さまはお釈迦様のみ。あとはお釈迦様のもっている能力
の一部を協調して仏さまに仕立てた」
・「界一古い宗教はゾロアスター教。阿修羅は、ゾロアスター教の主神
アフラマズタがヒンドゥー教に取り込まれ、さらに、それが仏教に
取り込まれ、仏さまを守る八部衆の一人となったといわれている」
・「日本では、『サ』という音が神を意味した時代もあった」
・「お地蔵さまの一番の願いは『心が活発であること』」
もう一つ、再掲載になりますが、久保齋さんの
「一斉授業の復権」⑪を載せます。
☆「地蔵のこころ日本人のちから」玄侑宗久 佼成出版社 2012年 ①
◇あの世とこの世の境に立って(1)
□日本は地蔵だらけの不思議
青山俊薫老師主宰「禅の集い」3回の話
□日本は地蔵だらけ不思議
地蔵
~ 大地が蔵する力 その象徴
実在した仏さまはお釈迦様のみ
あとはお釈迦様のもっている能力の一部を協調して仏さまに
仕立てた
□始まりは五穀豊穣のシンボル
お稲荷さん 昔は稲生
実った米や麦の色はきつね色
~ おキツネさんが祀られている
= 五穀豊穣
地蔵さま( 安定+生む) - 虚空蔵様(常に変化)
様々なものに対応しながら総体としては変わらないという虚
空蔵様的なあり方と非常に安定感があって変わらないようでい
ながらしかしいろいろなものをつくり出してしまう地蔵的なあ
り方
→ 両者が分担
□ヘッドハンティングされたお地蔵さま
「人間の心の六道輪廻 その全体をお地蔵さまに任せましょう」
(弥勒菩薩さまが天 から下生されるまでの間)
未来を担当する弥勒菩薩さまがやってくるのは56億7千万年後
インド、イランの地母神が取り込まれた?
□阿修羅を迎え入れた仏教
世界一古い宗教
~ ゾロアスター教
阿修羅
= ゾロアスター教の主神アフラマズタがヒンドゥー教に取り込
まれ、さらに、それが仏教に取り込まれ、仏さまを守る八部衆
の一人となったといわれている
人間の心
- 5趣 = 地獄、飢餓、畜生、人間(じんかん)、天
+ 「修羅」を加えて 『五種→六道』
□お地蔵さまと八幡さま
日本
- 「サ」という音が神を意味した時代も
サ・クラ(神が降りる場所)
サ・オトメ(サが命じてみんなで田植え」)
サ・ミダレ
□お地蔵さまの一番の願いは「心が活発であること」
シマ
= 我々のエリア(間に地蔵)その外側はタビ
間にいると心が働く
心が活発でなくなるマニュアルを嫌う
□マニュアルを嫌うお地蔵さま
☆「一斉授業の復権」久保齋 子どもの未来社 2005年 ⑪(最終)【再掲載 2014.9】
◇「子どもの興味から授業を」という呪縛
「新しい学力観」は教師の尊厳を奪った
「ゆとりと充実」1977~
2001年
NHKスペシャルで「学校を変えるⅠ 問われる教師の力」放送
京都市・新林小学校(久保さん在籍校=当時)と横浜市・大岡小
なぜ「発想の転換」なのか
「子どもの興味」という言葉の混乱
× 子どもの興味
◎ 教師が課題を与えるべき (子どもの興味も内包している)
呪縛にとらわれがんじがらめに
「子どもは教師が素直に提起すればそれに従い,活動していく
内にあたかも自分で見付けたか課題かのように熱中していく
ものである」
= 教師が考える,設定しようとする学習課題が,あたかも子
どもたちが自発的にもった疑問・課題であるかのように感じ
る力が教師には必要
(昔も今も,一斉授業を司る教師に求められる力)
理想の一斉授業を求めて
間違い「新しい学力観」
→ 新たな間違い
「競争という力を取り込んで外側から学校を変えていこう」
↑↓
◎ <凛々しい個別化>と<ゆたかな交流>が実現している授業
であり,半歩前の課題を鍛え自信を付け,現下の課題に取り組
み,半歩先の課題にみんなで挑戦し,それぞれの飛躍を勝ち取
ることのできる授業。
◇おわりに
戦後の教育改革は憲法・教育基本法からの逸脱の歴史
教育改革騒ぎの中で
1 義務教育の実質的複線化
2 格差教育の実現
3 教育基本法第3条(機会均等)の骨抜き
新自由主義
自由・平等を食い物に
改革の問題点
= 現場教師の能力・学校現場の効率を全く考慮していない
正しい改革
◎ 教育にお金をかけ,教師の資質と専門性を高め,教師の教
育研究の自由を十分に保障し,少人数学級を実現し,どの子
にも分け隔てなく「平等」な教育を行い,その中で「質」の
高い教育をしていくこと。
いよいよ本日から、第13回浜松ジオラマグランプリが開催されます。
浜松駅から徒歩10分のザザシティ浜松西館1階です。
時間がありましたら、全国から応募された作品をお楽しみください。
今回は玄侑宗久さんの
「地蔵のこころ日本人のちから」の紹介 1回目です。
出版社の案内には、
「第1話『お地蔵さま』・第2話『両行』・第3話『禅における私の成り
立ち』として、〝日本という国の禅〟の在り方を玄侑氏独自の視点か
らひも解き、読者に平易に伝えていく一冊。現代の日本人の日常生活
に沿った、魅力ある内容になっています。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「実在した仏さまはお釈迦様のみ。あとはお釈迦様のもっている能力
の一部を協調して仏さまに仕立てた」
・「界一古い宗教はゾロアスター教。阿修羅は、ゾロアスター教の主神
アフラマズタがヒンドゥー教に取り込まれ、さらに、それが仏教に
取り込まれ、仏さまを守る八部衆の一人となったといわれている」
・「日本では、『サ』という音が神を意味した時代もあった」
・「お地蔵さまの一番の願いは『心が活発であること』」
もう一つ、再掲載になりますが、久保齋さんの
「一斉授業の復権」⑪を載せます。
☆「地蔵のこころ日本人のちから」玄侑宗久 佼成出版社 2012年 ①
◇あの世とこの世の境に立って(1)
□日本は地蔵だらけの不思議
青山俊薫老師主宰「禅の集い」3回の話
□日本は地蔵だらけ不思議
地蔵
~ 大地が蔵する力 その象徴
実在した仏さまはお釈迦様のみ
あとはお釈迦様のもっている能力の一部を協調して仏さまに
仕立てた
□始まりは五穀豊穣のシンボル
お稲荷さん 昔は稲生
実った米や麦の色はきつね色
~ おキツネさんが祀られている
= 五穀豊穣
地蔵さま( 安定+生む) - 虚空蔵様(常に変化)
様々なものに対応しながら総体としては変わらないという虚
空蔵様的なあり方と非常に安定感があって変わらないようでい
ながらしかしいろいろなものをつくり出してしまう地蔵的なあ
り方
→ 両者が分担
□ヘッドハンティングされたお地蔵さま
「人間の心の六道輪廻 その全体をお地蔵さまに任せましょう」
(弥勒菩薩さまが天 から下生されるまでの間)
未来を担当する弥勒菩薩さまがやってくるのは56億7千万年後
インド、イランの地母神が取り込まれた?
□阿修羅を迎え入れた仏教
世界一古い宗教
~ ゾロアスター教
阿修羅
= ゾロアスター教の主神アフラマズタがヒンドゥー教に取り込
まれ、さらに、それが仏教に取り込まれ、仏さまを守る八部衆
の一人となったといわれている
人間の心
- 5趣 = 地獄、飢餓、畜生、人間(じんかん)、天
+ 「修羅」を加えて 『五種→六道』
□お地蔵さまと八幡さま
日本
- 「サ」という音が神を意味した時代も
サ・クラ(神が降りる場所)
サ・オトメ(サが命じてみんなで田植え」)
サ・ミダレ
□お地蔵さまの一番の願いは「心が活発であること」
シマ
= 我々のエリア(間に地蔵)その外側はタビ
間にいると心が働く
心が活発でなくなるマニュアルを嫌う
□マニュアルを嫌うお地蔵さま
☆「一斉授業の復権」久保齋 子どもの未来社 2005年 ⑪(最終)【再掲載 2014.9】
◇「子どもの興味から授業を」という呪縛
「新しい学力観」は教師の尊厳を奪った
「ゆとりと充実」1977~
2001年
NHKスペシャルで「学校を変えるⅠ 問われる教師の力」放送
京都市・新林小学校(久保さん在籍校=当時)と横浜市・大岡小
なぜ「発想の転換」なのか
「子どもの興味」という言葉の混乱
× 子どもの興味
◎ 教師が課題を与えるべき (子どもの興味も内包している)
呪縛にとらわれがんじがらめに
「子どもは教師が素直に提起すればそれに従い,活動していく
内にあたかも自分で見付けたか課題かのように熱中していく
ものである」
= 教師が考える,設定しようとする学習課題が,あたかも子
どもたちが自発的にもった疑問・課題であるかのように感じ
る力が教師には必要
(昔も今も,一斉授業を司る教師に求められる力)
理想の一斉授業を求めて
間違い「新しい学力観」
→ 新たな間違い
「競争という力を取り込んで外側から学校を変えていこう」
↑↓
◎ <凛々しい個別化>と<ゆたかな交流>が実現している授業
であり,半歩前の課題を鍛え自信を付け,現下の課題に取り組
み,半歩先の課題にみんなで挑戦し,それぞれの飛躍を勝ち取
ることのできる授業。
◇おわりに
戦後の教育改革は憲法・教育基本法からの逸脱の歴史
教育改革騒ぎの中で
1 義務教育の実質的複線化
2 格差教育の実現
3 教育基本法第3条(機会均等)の骨抜き
新自由主義
自由・平等を食い物に
改革の問題点
= 現場教師の能力・学校現場の効率を全く考慮していない
正しい改革
◎ 教育にお金をかけ,教師の資質と専門性を高め,教師の教
育研究の自由を十分に保障し,少人数学級を実現し,どの子
にも分け隔てなく「平等」な教育を行い,その中で「質」の
高い教育をしていくこと。
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