「現代霊性論」内田樹・釈徹宗 講談社 2013年 ④ / 基礎基本とは ②(後半)【再掲載 2015.6】 [読書記録 宗教]
今日は8月28日、水曜日です。
今回は、8月25日に続いて、内田樹さん、釈徹宗さんの、
「現代霊性論」の紹介 4回目です。
出版社の案内には、
「イマドキの暮らしに霊なんて関係ない?いいえ、人間の営みと“スピ
リチュアル”は切っても切れないものなんです。タブー、占い、カル
トと霊のつながりとは。新宗教から靖國まで現代における宗教の役割
とは何か。霊的であることは、畏れを知ること - 内田氏と釈氏の
掛け合いがグルービーな面白すぎる宗教漫談。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「宗教ブームの入信動機は
『貧・病・争』 と 『自己変革・自分探し』」
・「どの宗教にも良い面と危険な面がある
チェックポイントは、① 訴訟問題を抱えていないか? ② 被害者
の会が設立されていないか? ③ 脱会が困難でないか? ④ 法外な
金品を要求していないか?」
・「宗教が持つ3つの特徴、1つ目は『この世界の外部』を設定するこ
と、2つ目は儀礼の体系を有すること、3つ目は象徴の機能に特有
なものを有すること」
・「人間は『自己決定』なんかできないし、『自己責任』もとれない。
100%、自分の判断でことを決めるなんてあり得ない」
もう一つ、再掲載になりますが、
「基礎基本とは」②を載せます。
☆「現代霊性論」内田樹・釈徹宗 講談社 2013年 ④
◇第3期宗教ブーム 1975年起源説
日本に三度あった宗教ブーム
① 幕末
神道系教団-天理教、金光教、大本
「貧・病・争」が入信動機
② 第二次世界大戦後
法華経・日蓮主義系 - 霊友会、創価学会、立正佼正会
「貧・病・争」が入信動機
③ 1980'S宗教回帰現象
ポスト新宗教 - エホバの証人、真如苑、顕正会
ヤマギシズム、阿含宗、親鸞会
「自己変革・自分探し」が入信動機
カルトかどうかのチェックポイント
ポスト新宗教
- 神秘体験がキーコンセプト
宗教ではないと主張するグループ
「実践倫理宏正会」朝起会
御嶽教からの分化
御嶽教 → 徳光教 → 「ひとのみち教団」
→ 3つに
① PL教団(宗教法人)
② 実践倫理宏正会(社団法人)
③ 倫理研究所(社団法人)
カルト問題
宗教カルト、商業カルト、教育カルト、エコカルト、自然食品カルト
どの宗教にも良い面と危険な面がある
チェックポイント
① 訴訟問題を抱えていないか?
② 被害者の会が設立されていないか?
③ 脱会が困難でないか?
④ 法外な金品を要求していないか?
宗教が持つ3つの特徴
(1)この世界の外部を設定する
(2)儀礼の体系を有する
(3)象徴の機能に特有なもの
1975年という分岐点
新入社員のボーナスが500万円だった時代
カウンセラーは信用できない
閉じた教団には注意
◇靖国問題で考える「政治と宗教」
首相の靖国参拝に反対する理由
高橋哲哉と小林よしのりの共通性
-「死者を正しく祀らないとたたる」
「死者の声が聞こえる」という傲慢
- 宗教を道具化する靖国問題
靖国神社に求められる覚悟
世俗と宗教を分離するシステム
コミュンタス
国民国家は新しい概念
◇宗教の本質は儀礼にあり
ユダヤ教がつないだユダヤ人の民族性
イスラムにおける「ラマダーン」の絆
宗教と一流詐欺師の共通点
宗教の3つの働き
① 受容/安定機能
② 自律創造機能
③ バインド機能
「お悔やみ」の難しさ
「直会」 地域→企業(企業に神社)
「共食」と「個(孤)食」
人間は「自己決定」なんかできないし、「自己責任」もとれない
100%自分の判断でことを決めるなんてあり得ない
☆基礎基本とは ②(後半)【再掲載 2015.6】
<社会性の基礎基本>
◇集団活動
1 みんなで作り上げたいとする生産性(課題達成機能)
① 集団目標の理解
② 活動に対する役割分担
③ 目標達成を目指す活動の事実
2 メンバーが相互にみんなでまとまりたいという凝集性
① コミニュケーションの活性化
② 活動の事実の認め・励まし合い
③ 民主的なリーダーシップ
↓
◎所属集団から準拠集団へ
(1)コミニュケーション能力を育てる
① 発言の仕方・聞き方
・問い掛け 「私は…だと思います。どうでしょうか。」
・結論を先に「それは…です。そのわけは…だからです。」
・質問する 「…のことについて質問します。」
・まとめ 「私は…のように考えます。」
② 解決の糸口を見つける方策
・説明を求める「…のことをもう一度説明してください。」
・確認する 「…は…のように考えていいですか。」
・反対意見 「…に反対です。そのわけは…だからです。」
・聞き直し 「…はこういうことでしょうか。」
(2)グループエンカウンターの活用
エクササイズ
①「自由歩行」
黙って教室を自由に歩く。
出会った人と挨拶する。
握手して自己紹介。
②「ブラインド・ウォーク」
二人組で一方が目をつむり歩く。
③「相手のことを知る」
二人組で趣味などを質問しあう。
④「友達紹介」
共同絵画,先生体験,カウンセラー体験
(3)アサーティブな関わり方の体験
アサーティブ(主張的)
「自分の思っていることや気持ちを,相手の気分を損なうこ
とのないように伝え,それでいて自分の考えを的確に表現
すること。」
◇[基礎基本の徹底]のポイント 吉崎静夫(日本女子大)
① 基礎学力の定着を目指した時間割
「特設の時間」
繰り返しドリル学習 15分間モジュールで
② 基礎学力を育てる授業づくり
ⅰ 学級内で子供の習熟度の違いに対応する選択学習
(マスタリー・ラーニング)
ⅱ 同一学年内で子供の習熟度の違いに対応する「習熟度別
学習」
ⅲ 異学年間で子供の習熟度の違いに対応する学習
③ 基礎学力を育てる評価のあり方
④ 基礎学力を育てる学習習慣づくり
◇国語の基礎基本とは何か
(1)言語教育 = 系統的に教える日本語教育
① 文字(正書法)の指導
② 発音・音声の指導
③ 文法の指導
④ 語彙論の指導
(2)言語活動の教育
① 読み方指導(教育)
② 文学教育
③ 綴り方指導(教育)
④ 話し言葉の教育
◇基礎基本 北俊夫
基礎基本
3RS = 読み書きそろばん
「新聞が読めて買い物ができるようになること」
新聞を読む
- いろいろな意思や能力
↓
「基礎基本観」の転換を
例
・ その後のベースとなる応用性・転移性のあるもの
・ 生活の中で問題解決場面において,生きて働くものとして
活用されるもの
・ 生涯にわたって主体的創造的に生活したり学び続けたりす
るために必要とされるもの
◇基礎基本 岩田一彦
□社会科における基礎基本
社会科における基礎
- 法則性・概念 探究方法・技術
社会科における基本
- 法則性・概念 探究方法・技術
法則性・概念 + 特定の社会事象 = 基本(説明的知識)
社会科学の中の個別科学独自の探究方法・技術 = 基本
今回は、8月25日に続いて、内田樹さん、釈徹宗さんの、
「現代霊性論」の紹介 4回目です。
出版社の案内には、
「イマドキの暮らしに霊なんて関係ない?いいえ、人間の営みと“スピ
リチュアル”は切っても切れないものなんです。タブー、占い、カル
トと霊のつながりとは。新宗教から靖國まで現代における宗教の役割
とは何か。霊的であることは、畏れを知ること - 内田氏と釈氏の
掛け合いがグルービーな面白すぎる宗教漫談。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「宗教ブームの入信動機は
『貧・病・争』 と 『自己変革・自分探し』」
・「どの宗教にも良い面と危険な面がある
チェックポイントは、① 訴訟問題を抱えていないか? ② 被害者
の会が設立されていないか? ③ 脱会が困難でないか? ④ 法外な
金品を要求していないか?」
・「宗教が持つ3つの特徴、1つ目は『この世界の外部』を設定するこ
と、2つ目は儀礼の体系を有すること、3つ目は象徴の機能に特有
なものを有すること」
・「人間は『自己決定』なんかできないし、『自己責任』もとれない。
100%、自分の判断でことを決めるなんてあり得ない」
もう一つ、再掲載になりますが、
「基礎基本とは」②を載せます。
☆「現代霊性論」内田樹・釈徹宗 講談社 2013年 ④
◇第3期宗教ブーム 1975年起源説
日本に三度あった宗教ブーム
① 幕末
神道系教団-天理教、金光教、大本
「貧・病・争」が入信動機
② 第二次世界大戦後
法華経・日蓮主義系 - 霊友会、創価学会、立正佼正会
「貧・病・争」が入信動機
③ 1980'S宗教回帰現象
ポスト新宗教 - エホバの証人、真如苑、顕正会
ヤマギシズム、阿含宗、親鸞会
「自己変革・自分探し」が入信動機
カルトかどうかのチェックポイント
ポスト新宗教
- 神秘体験がキーコンセプト
宗教ではないと主張するグループ
「実践倫理宏正会」朝起会
御嶽教からの分化
御嶽教 → 徳光教 → 「ひとのみち教団」
→ 3つに
① PL教団(宗教法人)
② 実践倫理宏正会(社団法人)
③ 倫理研究所(社団法人)
カルト問題
宗教カルト、商業カルト、教育カルト、エコカルト、自然食品カルト
どの宗教にも良い面と危険な面がある
チェックポイント
① 訴訟問題を抱えていないか?
② 被害者の会が設立されていないか?
③ 脱会が困難でないか?
④ 法外な金品を要求していないか?
宗教が持つ3つの特徴
(1)この世界の外部を設定する
(2)儀礼の体系を有する
(3)象徴の機能に特有なもの
1975年という分岐点
新入社員のボーナスが500万円だった時代
カウンセラーは信用できない
閉じた教団には注意
◇靖国問題で考える「政治と宗教」
首相の靖国参拝に反対する理由
高橋哲哉と小林よしのりの共通性
-「死者を正しく祀らないとたたる」
「死者の声が聞こえる」という傲慢
- 宗教を道具化する靖国問題
靖国神社に求められる覚悟
世俗と宗教を分離するシステム
コミュンタス
国民国家は新しい概念
◇宗教の本質は儀礼にあり
ユダヤ教がつないだユダヤ人の民族性
イスラムにおける「ラマダーン」の絆
宗教と一流詐欺師の共通点
宗教の3つの働き
① 受容/安定機能
② 自律創造機能
③ バインド機能
「お悔やみ」の難しさ
「直会」 地域→企業(企業に神社)
「共食」と「個(孤)食」
人間は「自己決定」なんかできないし、「自己責任」もとれない
100%自分の判断でことを決めるなんてあり得ない
☆基礎基本とは ②(後半)【再掲載 2015.6】
<社会性の基礎基本>
◇集団活動
1 みんなで作り上げたいとする生産性(課題達成機能)
① 集団目標の理解
② 活動に対する役割分担
③ 目標達成を目指す活動の事実
2 メンバーが相互にみんなでまとまりたいという凝集性
① コミニュケーションの活性化
② 活動の事実の認め・励まし合い
③ 民主的なリーダーシップ
↓
◎所属集団から準拠集団へ
(1)コミニュケーション能力を育てる
① 発言の仕方・聞き方
・問い掛け 「私は…だと思います。どうでしょうか。」
・結論を先に「それは…です。そのわけは…だからです。」
・質問する 「…のことについて質問します。」
・まとめ 「私は…のように考えます。」
② 解決の糸口を見つける方策
・説明を求める「…のことをもう一度説明してください。」
・確認する 「…は…のように考えていいですか。」
・反対意見 「…に反対です。そのわけは…だからです。」
・聞き直し 「…はこういうことでしょうか。」
(2)グループエンカウンターの活用
エクササイズ
①「自由歩行」
黙って教室を自由に歩く。
出会った人と挨拶する。
握手して自己紹介。
②「ブラインド・ウォーク」
二人組で一方が目をつむり歩く。
③「相手のことを知る」
二人組で趣味などを質問しあう。
④「友達紹介」
共同絵画,先生体験,カウンセラー体験
(3)アサーティブな関わり方の体験
アサーティブ(主張的)
「自分の思っていることや気持ちを,相手の気分を損なうこ
とのないように伝え,それでいて自分の考えを的確に表現
すること。」
◇[基礎基本の徹底]のポイント 吉崎静夫(日本女子大)
① 基礎学力の定着を目指した時間割
「特設の時間」
繰り返しドリル学習 15分間モジュールで
② 基礎学力を育てる授業づくり
ⅰ 学級内で子供の習熟度の違いに対応する選択学習
(マスタリー・ラーニング)
ⅱ 同一学年内で子供の習熟度の違いに対応する「習熟度別
学習」
ⅲ 異学年間で子供の習熟度の違いに対応する学習
③ 基礎学力を育てる評価のあり方
④ 基礎学力を育てる学習習慣づくり
◇国語の基礎基本とは何か
(1)言語教育 = 系統的に教える日本語教育
① 文字(正書法)の指導
② 発音・音声の指導
③ 文法の指導
④ 語彙論の指導
(2)言語活動の教育
① 読み方指導(教育)
② 文学教育
③ 綴り方指導(教育)
④ 話し言葉の教育
◇基礎基本 北俊夫
基礎基本
3RS = 読み書きそろばん
「新聞が読めて買い物ができるようになること」
新聞を読む
- いろいろな意思や能力
↓
「基礎基本観」の転換を
例
・ その後のベースとなる応用性・転移性のあるもの
・ 生活の中で問題解決場面において,生きて働くものとして
活用されるもの
・ 生涯にわたって主体的創造的に生活したり学び続けたりす
るために必要とされるもの
◇基礎基本 岩田一彦
□社会科における基礎基本
社会科における基礎
- 法則性・概念 探究方法・技術
社会科における基本
- 法則性・概念 探究方法・技術
法則性・概念 + 特定の社会事象 = 基本(説明的知識)
社会科学の中の個別科学独自の探究方法・技術 = 基本
「現代霊性論」を大変興味深く感じました。
購読の意欲が出ました。
ありがとうございます!
by 風の友 (2024-08-29 16:27)
風の友さん、ありがとうございます。励みになります。
内田樹さん、釈徹宗さんのお二人の話を、
わたしは楽しむことができました。
by ハマコウ (2024-08-29 22:46)