「現代霊性論」内田樹・釈徹宗 講談社 2013年 ⑤(最終) /「丸谷才一と22人の千年紀ジャーナリズム大合評」 都市出版 2001年 ④(最終) [読書記録 宗教]
今日は8月31日、土曜日です。
今回は、8月28日に続いて、内田樹さん、釈徹宗さんの、
「現代霊性論」の紹介5回目 最終です。
出版社の案内には、
「イマドキの暮らしに霊なんて関係ない?いいえ、人間の営みと“スピ
リチュアル”は切っても切れないものなんです。タブー、占い、カル
トと霊のつながりとは。新宗教から靖國まで現代における宗教の役割
とは何か。霊的であることは、畏れを知ること - 内田氏と釈氏の
掛け合いがグルービーな面白すぎる宗教漫談。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「人間社会の営みから宗教的なものを全部排除したら、もう人間の生
活は成り立たない」
・「境界線上のタブーは橋の上、四辻、昼と夜など。クロスロードは異
界へのドアともいえる」
・「業をあえて『税金』と言う。人から騙されたり傷つけられたり中傷
されたりすると、『ああよかった。これで税金を前払いした!』と
思う。人から嫌なことをされるとほっとすることもある。
- 甲野善紀」
・「真言は『オン』で始まり『ソワカ』で終わるのが定型」
もう一つ、再掲載になりますが、丸谷才一さんの
「22人の千年紀ジャーナリズム大合評」④を載せます。
☆「現代霊性論」内田樹・釈徹宗 講談社 2013年 ⑤(最終)
◇宗教とタブー
「いただきます」は宗教行為か?
儀礼-社会的コミュニケーションコード
-象徴的コード 強化儀礼
通過儀礼
「分離・移動・再統合」
人間社会の営みから宗教的なものを全部排除したらもう
人間の生活は成り立たない
「お清めの塩」の問題
儀礼的な問題・取り決めに「政治的正しさ」を掲げて文句を
付ける人間たちの儀礼に対する嘗めた態度が許せない!
清め ~ 塩、火、水、幣
※ 塩をやめよう運動-浄土真宗
生き物から食べ物への移行
イスラム
ハラールシール(儀礼を通して生き物→食べ物への手順)
儀礼が軽視されてきた近代社会
宗教の構成要素
- 「教義(思想)」「儀礼」「共同体(集団・教団)」
「お経」は分からないからありがたい場合もある
儀礼の持つ裏の顔
インドには泥棒のカーストがある
アンベードカル(1891-1956)
ヒンドゥー教 → 仏教 ネオブディズム
だんじり祭りの美意識
タブーとしての豚食
- 境界線上がタブー
インセストタブー 「食人・殺人・近親相姦」
事件は橋の上で起こっている
境界線上のタブー(橋の上、四辻、昼と夜)
クロスロードは異界へのドア
起源が言えないのが儀礼の本質
◇質問の時間
セクシュアリティ
真言立川流 - 江戸時代に幕府が取りつぶした
性行為
密教「理趣教」
左道密教~「タントラ」
人が集まるところ
人通りが多いところ
「汐見坂」「富士見坂」古地図で探す
「東京はねじれている」時計回りの回転
カルマ「業」
自分のアートマン(自分の実体)
←→ 宇宙の法則がブラフマン
甲野善紀
- 業をあえて「税金」と言う
人から騙されたり傷つけられたり中傷されたりす
ると、「ああよかった。これで税金を前払いした!」
と思う。
人から嫌なことをされるとほっとすることもある。
「アンブレイカブル」
- 僕が回避したつけを誰かが払っている
◎ ツキはダマで来る
「運がいい」
運がいい人は選択しない人
「真言」
「オン」で始まり「ソワカ」で終わるのが定型
☆「丸谷才一と22人の千年紀ジャーナリズム大合評」 都市出版 2001年 ④(最終)【再掲載 2017.4】
◇企業の本社社屋も社員バッジもみな広告 島森・根本長兵衛・丸谷才一
国際化が日本の広告現場を急激に変えている
日本は広告天国
危機に瀕する広告製作現場、無自覚な経営者と営業現場
最低 「パッとサイデリア」
3C - コンフォタブル(快適)
コンビニエンス(便利) テレビ広告
クリーネス(清潔)
→ 日本はテレビ支配の国
今は昔の広告先進国日本、遅れをとった創造力
カンヌでは殆ど選に入らない
ブーイング
「売らんかな」の作品
= クリエイティブが貧しい
タレント起用にクリエイティブはいらない
新聞の全ページ広告が目だった変化を見せ始めた
日本はスペシャリストを育てない
- 企業の広告担当、公共文化施設館長、新聞社
全体として テレビCMは↓ 新聞広告は↑
ファッション系の広告の質が高くなり雑誌広告を美しく変えた
『文藝春秋』
- 表現の自由か表現の暴力か?
→ 表現の趣味・センスにもの申すべき
「冠」イベントは広告なのか企業の社会還元なのか?
外国のハコモノ
裏方がたくさんいる
←→ 日本は箱のみ
人がいないソフトがない
◎出光美術館、根津美術館、サントリーホール
公共文化施設
バブル前 200館
→ バブル後 2,400館 (約200倍)
(しかし、)貧しい館が多い
△ 自主企画は年間10日間ぐらい
△ 多目的ホールが無目的ホールになっている
◎国は芸術や文化を企業に預けちゃった
= 本来国がやるべき事
世界の起業家たちの広告戦略と新しい波
ベネトン
オリビエーロ・トスカーニ
フォブリカ 美術学校も広告
「冠イベント」
→「冠・日本語大辞典」を提案する
(例)「ソニー日本語大辞典」「味の素国語辞典」
◎ 3億円あればいいものができる
年間2千万円×15年間
※ 日本語辞典にいいものがないから
東アジアの最新漢字事情
高島俊男・張競・丸谷才一
今回は、8月28日に続いて、内田樹さん、釈徹宗さんの、
「現代霊性論」の紹介5回目 最終です。
出版社の案内には、
「イマドキの暮らしに霊なんて関係ない?いいえ、人間の営みと“スピ
リチュアル”は切っても切れないものなんです。タブー、占い、カル
トと霊のつながりとは。新宗教から靖國まで現代における宗教の役割
とは何か。霊的であることは、畏れを知ること - 内田氏と釈氏の
掛け合いがグルービーな面白すぎる宗教漫談。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「人間社会の営みから宗教的なものを全部排除したら、もう人間の生
活は成り立たない」
・「境界線上のタブーは橋の上、四辻、昼と夜など。クロスロードは異
界へのドアともいえる」
・「業をあえて『税金』と言う。人から騙されたり傷つけられたり中傷
されたりすると、『ああよかった。これで税金を前払いした!』と
思う。人から嫌なことをされるとほっとすることもある。
- 甲野善紀」
・「真言は『オン』で始まり『ソワカ』で終わるのが定型」
もう一つ、再掲載になりますが、丸谷才一さんの
「22人の千年紀ジャーナリズム大合評」④を載せます。
☆「現代霊性論」内田樹・釈徹宗 講談社 2013年 ⑤(最終)
◇宗教とタブー
「いただきます」は宗教行為か?
儀礼-社会的コミュニケーションコード
-象徴的コード 強化儀礼
通過儀礼
「分離・移動・再統合」
人間社会の営みから宗教的なものを全部排除したらもう
人間の生活は成り立たない
「お清めの塩」の問題
儀礼的な問題・取り決めに「政治的正しさ」を掲げて文句を
付ける人間たちの儀礼に対する嘗めた態度が許せない!
清め ~ 塩、火、水、幣
※ 塩をやめよう運動-浄土真宗
生き物から食べ物への移行
イスラム
ハラールシール(儀礼を通して生き物→食べ物への手順)
儀礼が軽視されてきた近代社会
宗教の構成要素
- 「教義(思想)」「儀礼」「共同体(集団・教団)」
「お経」は分からないからありがたい場合もある
儀礼の持つ裏の顔
インドには泥棒のカーストがある
アンベードカル(1891-1956)
ヒンドゥー教 → 仏教 ネオブディズム
だんじり祭りの美意識
タブーとしての豚食
- 境界線上がタブー
インセストタブー 「食人・殺人・近親相姦」
事件は橋の上で起こっている
境界線上のタブー(橋の上、四辻、昼と夜)
クロスロードは異界へのドア
起源が言えないのが儀礼の本質
◇質問の時間
セクシュアリティ
真言立川流 - 江戸時代に幕府が取りつぶした
性行為
密教「理趣教」
左道密教~「タントラ」
人が集まるところ
人通りが多いところ
「汐見坂」「富士見坂」古地図で探す
「東京はねじれている」時計回りの回転
カルマ「業」
自分のアートマン(自分の実体)
←→ 宇宙の法則がブラフマン
甲野善紀
- 業をあえて「税金」と言う
人から騙されたり傷つけられたり中傷されたりす
ると、「ああよかった。これで税金を前払いした!」
と思う。
人から嫌なことをされるとほっとすることもある。
「アンブレイカブル」
- 僕が回避したつけを誰かが払っている
◎ ツキはダマで来る
「運がいい」
運がいい人は選択しない人
「真言」
「オン」で始まり「ソワカ」で終わるのが定型
☆「丸谷才一と22人の千年紀ジャーナリズム大合評」 都市出版 2001年 ④(最終)【再掲載 2017.4】
◇企業の本社社屋も社員バッジもみな広告 島森・根本長兵衛・丸谷才一
国際化が日本の広告現場を急激に変えている
日本は広告天国
危機に瀕する広告製作現場、無自覚な経営者と営業現場
最低 「パッとサイデリア」
3C - コンフォタブル(快適)
コンビニエンス(便利) テレビ広告
クリーネス(清潔)
→ 日本はテレビ支配の国
今は昔の広告先進国日本、遅れをとった創造力
カンヌでは殆ど選に入らない
ブーイング
「売らんかな」の作品
= クリエイティブが貧しい
タレント起用にクリエイティブはいらない
新聞の全ページ広告が目だった変化を見せ始めた
日本はスペシャリストを育てない
- 企業の広告担当、公共文化施設館長、新聞社
全体として テレビCMは↓ 新聞広告は↑
ファッション系の広告の質が高くなり雑誌広告を美しく変えた
『文藝春秋』
- 表現の自由か表現の暴力か?
→ 表現の趣味・センスにもの申すべき
「冠」イベントは広告なのか企業の社会還元なのか?
外国のハコモノ
裏方がたくさんいる
←→ 日本は箱のみ
人がいないソフトがない
◎出光美術館、根津美術館、サントリーホール
公共文化施設
バブル前 200館
→ バブル後 2,400館 (約200倍)
(しかし、)貧しい館が多い
△ 自主企画は年間10日間ぐらい
△ 多目的ホールが無目的ホールになっている
◎国は芸術や文化を企業に預けちゃった
= 本来国がやるべき事
世界の起業家たちの広告戦略と新しい波
ベネトン
オリビエーロ・トスカーニ
フォブリカ 美術学校も広告
「冠イベント」
→「冠・日本語大辞典」を提案する
(例)「ソニー日本語大辞典」「味の素国語辞典」
◎ 3億円あればいいものができる
年間2千万円×15年間
※ 日本語辞典にいいものがないから
東アジアの最新漢字事情
高島俊男・張競・丸谷才一
最近知ったことですが、イスラムは、他宗教改宗者にかなり厳しい対応をとるそうですね。
ポリコレ(多文化共生?)で得しているのは彼らだと思います。
by 駄洒落好きな庭師 (2024-08-31 15:20)
駄洒落好きな庭師さん コメントをありがとうございます。
by ハマコウ (2024-09-01 07:05)
「お経」...東日本大震災関連死となった義父の火葬を被災した地元では出来ず、100kmも離れた山形県で行えることになり、出向いたら、火葬場で真宗大谷派のお坊さんがボランティアでお経を上げてくれました。そのお経が一般人にも分かる言葉だったので、尚更有り難く感じました(^_^)v
文化の振興は本来、国がやるべき事....に1票(^_^)v
by yokomi (2024-09-04 14:39)
yokomiさん ありがとうございます。
火葬が近くでできることはありがたいことなのですね。
我が家は真宗、葬儀の際「白骨の御文章(御文)」を聞きますが、
命のはかなさとありがたさを感じます。
by ハマコウ (2024-09-04 16:16)