「ブッククラブで楽しく学ぶクリティカル・リーディング入門」有元秀文 ナカニシヤ出版 2010年 ① /「京都ぎらい」井上章一 朝日新聞出版 2015年 ②【再掲載 2017.7】 [読書記録 一般]
今日は9月6日金曜日です。
今回は、有元秀文さんの
「ブッククラブで楽しく学ぶクリティカル・リーディング入門」
の紹介1回目です。
出版社の案内には、
「読書会でクリティカルに読む力をみがく!
2010年は『国民読書年』-本書を片手にブッククラブに参加し、書
かれた情報を鵜呑みにせず、本当に正しい情報か、価値のある情報
か評価し,批判しながら読むクリティカル・リーディングの力をみ
がきませんか!」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「クリティカルリーディングとは、本当に正しいか、本当に価値が高
いか疑って検討して読むこと」
・「全共闘運動後、日本のカリキュラムから「批判」という言葉は姿を
消したが、PISAの惨敗により再び芽が出てきた」
・「クリティカルリーディングは批判読みともいえる」
もう一つ、再掲載になりますが、井上章一さんの
「京都ぎらい」②を載せます。
☆「ブッククラブで楽しく学ぶクリティカル・リーディング入門」有元秀文 ナカニシヤ出版 2010年 ①
◇クリティカルリーディングについて Q&A
□クリティカルリーディングとは何か
クリティカルリーディング
① 文章を正確に理解した上で
② 文章に書いてあることが本当に価値の高いものか、正しいこ
とかを評価し、批判して
③ どこに問題があるかを発見し
④ どうしたらその課題が解決できるか自分の意見を発信するこ
と
= 本当に正しいか、本当に価値が高いか疑って検討して読むこと
□クリティカルシンキングとは何か
クリティカルシンキング
① 事実を正確に把握した上で
② 本当に価値の高いものか正しいことかを評価し、批判して
③ どこに問題があるかを発見し
④ どうしたらその課題が解決できるか自分の意見を発信すること
全共闘運動後、日本のカリキュラムから「批判」という言葉は姿を
消した
→ PISAで惨敗
→ 再び芽
□国際調査で日本の読解力が低水準だっったのはなぜか
2000年 8位
2003年 14位
2006年 15位
← 欧米人のつくる読解力の問題に解答する学力を身に付けていない
から
◎ 低迷の真の原因はクリティカルリーディングがないことだ
□クリティカルリーディングは具体的にはどうするのか
オープンエンドの問い
= たくさんの正解があります
大切
オープンエンドの課題に対して、自分の意見を根拠を挙げて人
に伝えるコミュニケーション
□日本人はなぜクリティカルリーディングをしないのか
クリティカルリーディング
= 批判読み
☆「京都ぎらい」井上章一 朝日新聞出版 2015年 ②【再掲載 2017.7】
[出版社の案内]
あなたが旅情を覚える古都のたたずまいに、じっと目を凝らせば…。気
づいていながら誰もあえて書こうとしなかった数々の事実によって、京
都人のおそろしい一面が鮮やかに浮かんでくるにちがいない。洛外に生
まれ育った著者だから表現しうる京都の街によどむ底知れぬ沼気(しょう
き)。洛中千年の『花』『毒』を見定める新・京都論である。
◇お坊さんと舞妓さん
□芸者か芸子か?
芸者 ~ 男
芸子 ~ 女
女の芸者を芸者と呼び出したのは江戸
上方では芸子
江戸東京は芸者
□呉服と映画の時代は過ぎ去って
大盤振る舞い
~ 祗園・上七軒
~ 呉服関係商人
今、西陣は空洞化
→ 室町は寂れる
太秦 - 時代劇映画
嵯峨 - テレビ時代劇のロケ地
□姫・坊主・姫・坊主
「坊主めくり」
- 僧侶をバカにしたゲーム
僧侶姿の夜遊びが受け入れられる京都
□ミニスカートにそそられる
僧侶が遊ばなくなれば京都の花街はついえ去る
□男を忘れた僧侶たち
日本の僧侶
稚児愛を捨て女色にふけりだした
聖職者集団の世俗化
□女色に食傷するその日まで
「仏教は本質的に女をはねつける男の宗教」(井上)
釈迦
~ うんざりするほど女を味わった
→ 釈迦の絶望
□檜舞台の舞子たち
今回は、有元秀文さんの
「ブッククラブで楽しく学ぶクリティカル・リーディング入門」
の紹介1回目です。
出版社の案内には、
「読書会でクリティカルに読む力をみがく!
2010年は『国民読書年』-本書を片手にブッククラブに参加し、書
かれた情報を鵜呑みにせず、本当に正しい情報か、価値のある情報
か評価し,批判しながら読むクリティカル・リーディングの力をみ
がきませんか!」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「クリティカルリーディングとは、本当に正しいか、本当に価値が高
いか疑って検討して読むこと」
・「全共闘運動後、日本のカリキュラムから「批判」という言葉は姿を
消したが、PISAの惨敗により再び芽が出てきた」
・「クリティカルリーディングは批判読みともいえる」
もう一つ、再掲載になりますが、井上章一さんの
「京都ぎらい」②を載せます。
☆「ブッククラブで楽しく学ぶクリティカル・リーディング入門」有元秀文 ナカニシヤ出版 2010年 ①
◇クリティカルリーディングについて Q&A
□クリティカルリーディングとは何か
クリティカルリーディング
① 文章を正確に理解した上で
② 文章に書いてあることが本当に価値の高いものか、正しいこ
とかを評価し、批判して
③ どこに問題があるかを発見し
④ どうしたらその課題が解決できるか自分の意見を発信するこ
と
= 本当に正しいか、本当に価値が高いか疑って検討して読むこと
□クリティカルシンキングとは何か
クリティカルシンキング
① 事実を正確に把握した上で
② 本当に価値の高いものか正しいことかを評価し、批判して
③ どこに問題があるかを発見し
④ どうしたらその課題が解決できるか自分の意見を発信すること
全共闘運動後、日本のカリキュラムから「批判」という言葉は姿を
消した
→ PISAで惨敗
→ 再び芽
□国際調査で日本の読解力が低水準だっったのはなぜか
2000年 8位
2003年 14位
2006年 15位
← 欧米人のつくる読解力の問題に解答する学力を身に付けていない
から
◎ 低迷の真の原因はクリティカルリーディングがないことだ
□クリティカルリーディングは具体的にはどうするのか
オープンエンドの問い
= たくさんの正解があります
大切
オープンエンドの課題に対して、自分の意見を根拠を挙げて人
に伝えるコミュニケーション
□日本人はなぜクリティカルリーディングをしないのか
クリティカルリーディング
= 批判読み
☆「京都ぎらい」井上章一 朝日新聞出版 2015年 ②【再掲載 2017.7】
[出版社の案内]
あなたが旅情を覚える古都のたたずまいに、じっと目を凝らせば…。気
づいていながら誰もあえて書こうとしなかった数々の事実によって、京
都人のおそろしい一面が鮮やかに浮かんでくるにちがいない。洛外に生
まれ育った著者だから表現しうる京都の街によどむ底知れぬ沼気(しょう
き)。洛中千年の『花』『毒』を見定める新・京都論である。
◇お坊さんと舞妓さん
□芸者か芸子か?
芸者 ~ 男
芸子 ~ 女
女の芸者を芸者と呼び出したのは江戸
上方では芸子
江戸東京は芸者
□呉服と映画の時代は過ぎ去って
大盤振る舞い
~ 祗園・上七軒
~ 呉服関係商人
今、西陣は空洞化
→ 室町は寂れる
太秦 - 時代劇映画
嵯峨 - テレビ時代劇のロケ地
□姫・坊主・姫・坊主
「坊主めくり」
- 僧侶をバカにしたゲーム
僧侶姿の夜遊びが受け入れられる京都
□ミニスカートにそそられる
僧侶が遊ばなくなれば京都の花街はついえ去る
□男を忘れた僧侶たち
日本の僧侶
稚児愛を捨て女色にふけりだした
聖職者集団の世俗化
□女色に食傷するその日まで
「仏教は本質的に女をはねつける男の宗教」(井上)
釈迦
~ うんざりするほど女を味わった
→ 釈迦の絶望
□檜舞台の舞子たち
私は井上章一さんの取材記事を作ったことがありますが、正直その分野の専門家でもないのに「こうではなかろうか」という「動機づけられた推論」で物を言う人で、エンタメとしてはともかく、学術的には使えないので没になりました。
仏教は別に、女性ははねつけもしません(3段階の尼さんがいます)が、律蔵で異性の戯れは永久追放と、どの部派でも明記されています。
京都の夜はしりませんが、日本の仏教は「律」がないので、それは別に不思議ではありません。ただし、だからこそそもそも日本の僧侶について「仏教は」という全称命題にすること自体、学問的には評価に値しないエンタメの読み物なのでしょう。こんなものではなく、そもそも仏教徒は何かという、まじめなものを紹介してください。
by いっぷく (2024-09-26 23:09)
いっぷくさん ありがとうございます。
十把一絡げにした言葉は確かに乱暴ですね。
いろいろなジャンルのことについて述べるということは内容の深さについて考えるべきなのですね。
by ハマコウ (2024-09-27 06:20)