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「ブッククラブで愉しむクリティカルリーディング入門」有元秀文 ナカニシヤ出版 2010年 ④(最終) /「世間に学ぶ」 加藤秀俊 中央公論社 2006年 ③(最終)【再掲載 2017.5】 [読書記録 一般]

今日は9月16日月曜日です。



今回は、9月12日に続いて、有元秀文さんの
「ブッククラブで楽しく学ぶクリティカル・リーディング入門」
4回目の紹介 最終です。



出版社の案内には、

「読書会でクリティカルに読む力をみがく!
 2010年は『国民読書年』-本書を片手にブッククラブに参加し、書
 かれた情報を鵜呑みにせず、本当に正しい情報か、価値のある情報
 か評価し,批判しながら読むクリティカル・リーディングの力をみ
 がきませんか!」

とあります。



今回紹介するのは、
「ブッククラブでのクリティカル・リーディング進行」についてです。



もう一つ、再掲載になりますが、加藤秀俊さんの
「世間に学ぶ」③です。





☆「ブッククラブで愉しむクリティカルリーディング入門」有元秀文 ナカニシヤ出版 2010年 ④(最終)

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◇さあ、ブッククラブでクリティカル・リーディングを楽しもう
1.だれでもできるブッククラブのやり方
ブッククラブをつくろう  
      5~6人がベスト  
      2~10人
ホストと場所、時間を決めよう
○ 司会進行役 = ホスト  
          毎日1人ずつ5人いたら5回
○ 自宅 喫茶店 レストラン
○ 土・日 2時間が限度 それ以上は疲れる
          最初は一時間
○ 教師たち 
          放課後、授業前、空いた会議室などで
本を決めよう
○ 短く、易しくおもしろい本
○ 書評、宣伝も
○ 最初は小学生向け短編集から
メンバー全員が事前にすること
○ 一週間ぐらい前に本を読む
○ 大事なところに傍線や印を付けたり付箋紙に疑問を書
       いて貼ったりする
○ リーディング・ログ(読書ノート)
 aキャラクターマップ 人物相関図
 bシーケンスチャート 粗筋
 c主題を考えて書く
 dキークエスチョン(プロンプト)を考えておく
ホストが事前にやること
○ 本を選び、場所・時間を決め、案内を出す
○ 念入りに下調べ
          a~dをしっかり
○ 時代や生い立ちなどを簡単に調べておく
○ キークエスチョン 
          10個程度



   当日ホストがすること
  ○ まず読んだことについてどんなことを考えたか、どこが心
     に残ったか、どこがおもしろかったか、つまらなかったかな
     どを一人一人話してもらう。

    ○ あとは自由に話してもらい、話が本から離れてしまったら、
     ホストは話題を本の話に引き戻す。話が途切れたら、用意し
     ておいたキークエスチョンを出して話し合いのきっかけにす
     る。

    ○ 二時間程度話し合ったら、簡単にまとめる。

 
   当日メンバーがすること
  ○ リーディング・ログをもとに質問や意見を出す。
    ○ 次のことに気を付ける。 
   ・1人で話しすぎない
  ・ずっと黙っていない
  ・疑問点はすぐに出す
  ・批判は相手を傷つけないこと
  ・テキストに書いてあることや自分の体験など根拠を挙
        げる
       ・本以外の話にそれない 
  ・一つの話題の決着が付くまでは次の話題に移らない



2.青空文庫でできるブッククラブ
「葉桜と魔笛」太宰治



3.教師もできるブッククラブ
「高瀬舟」森鴎外



4.絵本でできるブッククラブ
「注文の多い料理店」宮沢賢治







☆「世間に学ぶ」 加藤秀俊 中央公論社 2006年 ③(最終)【再掲載 2017.5】

[出版社の案内]
暮らしのなかの、なにげない風景。ちょっと視点をかえてみるだけで、
いろいろな貌を見せてくれる。『世間』はいつも、おもしろい。企業の
PR雑誌『季刊大林』『交流』に発表したものを収録。

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◇熊野をゆく
 御師(ホテル)と先達(添乗員)

田辺が起点 
  田辺の3偉人 
   ① 武蔵坊弁慶 
   ② 南方熊楠 
   ③ 植芝盛平(合気道)

  王子
   - 九十九王子 禊祓の場所(休憩所,簡易宿泊所)

  南方熊楠
    … 合祀反対運動



◇出雲の神々
□出雲の阿国 
  北野天満宮の東の森で「かぶきをどり」

 慶長8(1603)年正月25日 
   - 天神様の月例日は25日
出雲の霊的能力を備えた女性が念仏踊りを踊る
  ぬり笠 + 赤い腰蓑 + 鐘踊り
 一番の評判は名古屋山三(美男子)の亡霊を呼び出す場面
   - 観客席から俳優があらわれる演出
阿国のシャーマン性
    「アルキミコ」民俗学で言う「遊行女婦(うかれめ)」

  遊行婦女 
    成功の鍵は「出雲」
     ~ 歌舞の本物は出雲にある
   = 出雲の巫女であるからこそ

  出雲 
    日本歌謡発祥の地 
     ~ 神話上の情報基地
「根の国」霊魂来たりて,またそこへ帰って行く
= 冥界
出雲のシャーマンは冥界からのメッセンジャー 
      情報の伝達者

  八百万の神々の集う神殿
陽暦 10月11日~17日 7日間出雲に
   神在月
19の旅所 
     
  出雲は日本の情報文明の原点




◇異国叢書を読む
□「異国叢書」
  出島 = 監獄説  
    ポルトガル人の進言,ポルトガルの監獄原型

  鎖国 = キリシタン禁令 + 不良外国人増加
 出島はポルトガル人が追放された後,オランダ人が進んで獲得
    した拠点         
     密輸は暗黙の了解事項



◇「市の神様」  
□市 - 神人共食

   ~ 縁起物
   ~ 定価はあって無いようなもの

  今 ブランド神様
     ~ 文化信仰


□輪島の朝市
  おおらかな精神 コミュニティ作り
文化の伝達 行商人も


□流通業は文化産業でなければならぬ
「イチ」 聖なるもの  
    人間的,有機的な性質
 ◎ 今市場に必要なのは,かつて「市女」の持っていた,やさしい
   高度の文化性というものではないか
   → 文化としての消費



◇都市と棲み分け
□「内地雑居」  
   居留地 
     租界 から  
     都市による「囲い込み」




◇港町の変貌
  「港町」は明治以降



◇駅前文化論
□山形県新庄 
  駅前食堂


□澁谷 
  滞留の場所 
   ~ 駅前  
  ハチ公・平均13分の待ち時間
  

□駅前の駅内化 
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