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「致知」2010年8月号 ① /「教師の現在 教職の未来」油布佐和子 教育出版 1999年 ⑥【再掲載 2014.9】 [読書記録 一般]

今日は9月22日日曜日です。


今回は、月刊誌「致知」2010年8月号の紹介 1回目です。

「人間学」をうたう雑誌です。

政治家、経済界の方がよく登場されています。
書かれたことを行動に移していただきたいと思うのですが、
操作されているのではないかと立ち止まる素直でないわたしです。


もう一つ、再掲載になりますが、油布佐和子さん編の
「教師の現在 教職の未来」⑥を載せます。

- 教師の指導責任が、昭和40年代以降、休み時間、放課後にまで拡大
 されていった。昭和30年代の「困ったものだ」が昭和40年代には、
 「管理下の事故」となった。(教師は一日中子どもたちの傍らにいる
 わけにはいかないのですが=ハマコウ)
  「見えないところまで」「予期的に」管理することが言説の延長線上に…



昨夜は学生時代の友人6人が集まっての、年に一度の会がありました。
浜松3名、豊川2名、名古屋1名、ドラゴンズの話等で賑わいました。
豊橋、浜松と会場を毎年交互に行っていますが、今年は浜松。
夜の人出も多くなったと感じました。
健康の話が年毎に増えますが、来年も元気に参加できることを願います。



☆「致知」2010年8月号 ①

1.jpg

◇日本よ甦れ  
  クライン孝子(S14生)&曾野綾子(S6生)
    国家として為すべきこと為さぬべきこと
 途方もない残酷さと途方もない偉大さと
 個別であることをやめた日本人
      母親からの教え
 規律があるからどう生きるかを考える
    教育とは強烈にコミットすること 
 したいことをしているだけでは幸せになれない
  徳 - ギリシャ語「アーレーテー」
        = 勇気、奉仕、貢献
 日本の再生に祈りを込めて


◇一道に見えてきたもの 
  石川光男(S8生国際基督大名誉教授)&濱田珠鳳(S18生)
  指画の伝統を受け継ぐ日本人
 日本人のバックボーンとなる「複雑系」という自然観
複雑系 
       -「つながり合って常時変化しているシステム」
日本文化
       -「自律的に秩序を創る」
       = 複雑系
  陰陽が補完しながら新しい秩序を創っていく
ダーウィン  
        自然界を弱肉強食と見なした → 資本主義
環境問題   
        「共生」という新しい自然の見方
「共創」
        自律的に協力し合って秩序を創っている
日本神道
          産霊(むすび)
           = むすび
自然界には秩序を生み出す霊妙な働き
日本の伝統文化では陰陽と異なった機能の「むすび」
         として夫婦和合が重視されてきた 
 見えない世界に価値を置く
男性が陽で女性が陰
        ~ 陰が陽を支える発想
○×ではなく補完の観点で
    陰徳を積み、見えない世界を大切に
「陰徳行善」
  アイウ「陽」 エオ「陰」
         ~ 縄文後期象形文字「ホツマツタエ」
無我になれば自分以外の助けがある
 自分は後世に何を残すことができるのか
心技体を整えさせる授業開始のあいさつ


◇リーダーの思いが経営を決める  
  松尾新吾(S13生 九州電力会長)
  心に響く「呻吟語」の言葉  
      企業倫理は商道徳の基本に返ること
 日本人が失った勤労意識
 情報共有化 
      日本の未来をはかる3つのものさし
         ①行政改革 ②国防 ③教育
国是 「人材立国を目指す」
穴を深く掘れ、直径は自ずから広がる
リーダーに必要な4要素 
     ① 公平無私 
     ② 先を見通す力 
     ③ 指針をまとめて他をリード 
     ④ 自分が責任をとる覚悟









☆「教師の現在 教職の未来」油布佐和子 教育出版 1999年 ⑥【再掲載 2014.9】

1.jpg 
◇教師は何を期待されてきたか-教師の役割変化- 油布佐和子
□はじめに 
 「近年教師の役割が拡大しつつある」
    家庭や地域社会など学校以外の社会化機関の衰退や社会の急激
   な変動の中で,学校への依存がますます高まり,そうした変化に
   教師たちは「子供のために」は労を厭わないという犠牲適性心で
   対応した結果,有りとあらゆる仕事を抱え込まざるを得なくなっ
   た。
                  ↑↓
    現在の教師は,子供についての「どうでもいいような」些細な
   問題にまでうるさく口出しし,画一的な指導を行っているという
   批判が浴びせられることもまれではない。



<教師への両極端な変化>
  家庭・親の価値観が多様化していることを顕著に物語る

□昭和40年頃を境とする教師役割の変化
 -空間的・時間的囲い込み-
 教師が役割遂行する空間が時代と共に学校の中へと限定さ
     れ,役割遂行の時間が明確化(限定化)していった
(1)空間的囲い込み -壁の薄さ
  ① 学校内部への侵入
  ・ 校庭をくぐることに部外者はためらいがなかった
 火事泥棒交通事故の問題化
   ・ 子供によって様々な物が学校に持ち込まれていた
    ◎ 学校空間の外部との境界の不明瞭さ
「地域社会に開かれていた」
  映画会・運動会・サーカス・祭り
学校が地域住民の交流の場として開かれていた
  ② 学校内部から外部へ
    教師や生徒が頻繁に学校の外へ出掛けていった
正規の授業でも日常的に海や川に
児童と教師は学校外でも交流していた
     ◎「外出」「外での交流」がいつの間にか規制され自由な行
      動としては行われなくなってきている


(2)時間的囲い込み
教師の仕事時間についても明確な境界がなかった
また,それはなじまなかった 
    宿直
     = 24時間勤務
昭和44年 全国小中学校の7割以上
昭和50年 全国小中学校の1割
昭和40年代までの教師の役割
= 24時間勤務
         - 地域住民のカウンセラー的役割
地域の生活環境改善教育の重要性を説く



□昭和40年代以降の変化:役割の明確化
-管理・監督,責任の明確化と強化-
(1)責任の明確化
  ① 水泳中の事故 
        昭和40年代以降水泳時教師責任の明確化
  ② 実験での爆発
    ③ まとめ 
        教師の管理監督とその責任の明確化
    ◎ 教師の責任が細部に渡って規格化された


(2)教師の責任の明確化に関する言説
① 責任を問う言説の変化
「管理の手落ち」廊下を歩くことすら対象
② 指導責任が周辺的な活動にまで及ぶこと
授業中
          → ◎ 休み時間、放課後にまで拡大
昭和30年代
          「困ったものだ」
→昭和40年代
          「管理下の事故」
◎「見えないところまで」
    ◎ 「予期的に」
→ ※ 言説の延長線上


□教師の役割変容
◎変化◎ 
    ① 40年代を境にして教師の仕事と役割が学校の内部に限定
     されてきた。
    ② 学校の中に限定された教師の仕事が,さらに,指導責任の
     明確化という観点から判断されるようになった。しかも指導
     の責任は日常的な活動の隅々まで,また,微細な点にまで及
     ぶべきだという言説が広まった。

  「空間・時間の無限定性からの解放という点から見れば教師の
   役割は縮小されてきているが,子供への指導責任の明確化と
   いう点から見れば,それは拡大してきていると言えよう」
   ◎ 学校の制度化,学校の組織化
(教師の側から見ると専門職としての教職を確立するためのプロセス)


□現代の方向
  「教師役割をより限定化し,責任範囲を明確化していこうという方向」
  スクールカウンセラーの導入
  → 欧米のように職務の機能分化へ?
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tai-yama

>自分が責任をとる覚悟
これが嫌で、最近はリーダーや出世するのを拒否する社員も
多いと・・・・。人のミスまで背負う必要があるので割が合わない
と言えば合わないかもしれない。
by tai-yama (2024-09-22 19:49) 

ハマコウ

tai-yamaさん ありがとうございます。

損得で考えがちですが、損だと思っていたことが得で、その逆もあるように感じます。
自治会の役員、PTAの役員等々‥
残念に思うとともに勿体ないことだなともわたしは思います。
by ハマコウ (2024-09-22 21:26) 

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