「致知」2010年8月号 ② /「教育学がわかる事典」田中智志 日本実業出版社 ⑥ 2003年【再掲載 2014.1】 [読書記録 一般]
今日は9月28日土曜日です。
今回は、9月22日に続いて、
月刊誌「致知」2010年8月号の紹介 2回目です。
もう一つ、再掲載になりますが、田中智志さんの
「教育学がわかる事典」⑥を載せます。
☆「致知」2010年8月号 ②
◇君が代に込められた日本人の思い 長部日出雄(S4青森生)
遷宮制度こそが日本を救う
20年ごと → 次回は2013年
庶民に歌い継がれてきた「君が代」
君が代
「古今和歌集」賀歌の部のはじめ
「題しらず詠み人しらず」
1200年前
「我君はちよにやちよにさざれいしの巌となりて
苔のむすまで」
↓
本居宣長「古今集遠鏡」
- 細かい石が大きな岩となって苔の生えるまで千年も万年もご
繁昌でおいでなされ、こちの君は
- こちの君
祝賀を受ける席の主賓を指し、天皇ただ一人を意味して
いるわけではない
↓
江戸期
流行り歌「隆達節」
- 君が代は千代に八千代にさざれ石のいわおとなりて苔の
むすまで
- 君は婚礼では新郎を指すなど祝賀の宴の主賓に向けられ
た寿歌として広く庶民に歌われた
|
全国に普及
薩摩の琵琶歌「蓬莱曲」の中に取り入れられた
明治2年 イギリス軍楽隊長の「国歌」進言
→ 薩摩藩砲兵体調の大山弥助(後の大山巌陸軍元帥)が、
「新たに創るより古くから庶民に歌い継がれてきたも
のの方がいいのではないか」と考え、国家として選定
された。
今こそ聖徳太子に学べ
随への気迫と和の心「和を以て貴とし…」
日本は唯一の「君民共和国」である ?
◇視覚障害者の世界を変える 石川准(S31富山生 静岡県立大学教授 全盲ハンディ)
頑張れば実現できることがある
本間一夫文化賞(障害者向けパソコンソフト開発)
芯をもった生き方
「自分はこれいでいいという覚悟」
高一で退院後、東京教育大学盲学校
結果がはっきり返ってくる世界
全盲で初の東大合格
ニューヨーク州立大学への留学
- しゃべるパソコンとの出合い
開発者に求められるもの
①「うまい負け惜しみを言う」
②「迷ったときはやる」 -長期的展望
昨日できなかった事を今日できるようにしたい
- 解決と解消
◇どろんこ保育で逞しい子どもたちをじっくり育てたい 安永 愛香(日本福祉)
預かる保育から育てる保育へ
子どもの自覚を育てる先生たちの自覚
◇真の平和に向けて歩み続ける 笹森恵子(S7広島生 原爆乙女)
無感覚の世界切れ切れの記憶
ノーマン・カズンズ
静かに見守り支えてくれた両親
それとは知らずに神に導かれて ノーマン・カズンズ
アメリカジャーナリスト
ノーマン・カズンズ氏 1949広島へ
精神養子運動
25人の被爆女性をアメリカに呼びケロイド治療
単身アメリカに渡り自立の道を歩み看護師として
勇気・行動・愛情
☆「教育学がわかる事典」田中智志 日本実業出版社 ⑥ 2003年【再掲載 2014.1】
<子ども・少年少女・若者>Ⅲ
◇禁断の愛
教師と生徒の恋愛
禁断(タブー)である理由
教職倫理の1つ
公教育(少なくとも建前上)客観性・公共性・有用性
禁断の効果
タブーが生み出す魅力
◇サブカルチャー
サブカルチャーの概念
周縁的文化、対抗的文化
生活様式としてのサブカルチャー
カルチュラル・スタディーズ
◇ロックになぜはまるか
理想と現実の摩擦
ロックは理想と現実のずれが生み出すノイズ
現実と戦うための音
いらだち、違和感 - 虚飾なきリアリズム
◇遊びの本態
遊びの歴史性 遊びの社会学 ロジェ・カイヨワ
1 アゴーン(競争)
サッカー、野球、チェス
2 アレア(偶然)
競馬、賭博、宝くじ
3 ミミクリ(模擬)
ままごと、人形遊び、おっかけ
4 イリンクス(眩暈)
ジェットコースター、バンジー、シンナー遊び
18世紀以降近代的な遊びに
教育的な遊びを超えて
遊び 労働・学習の手段としての遊び、原型の模造
◇いじめの生成・反復
1990年代以降のいじめ
ほんの少しばかり「みんなと違っていること」同調過剰
同調過剰の背景
教育の機能不全(収容施設としての学校)
教育の機能拡散(学校が資格提供機関と化すること)
伝統家族の衰退(親密な関係の希薄化)
近代家族の未熟(子どもの孤立化)
↓
◎ 学校から象徴性を奪い取り、学校に「あーつまんねえ」という
倦怠感、歯止めの利かないアパシー(無気力)を蔓延させ、スケー
プゴート探しを日常化させている
◇レイブリングの呪縛
なぜ非行犯罪に走るのか
「リベラルな説明」-境遇
レイブリング理論
「ラベリング理論」
= ネガティブな「自己成就予言」
自己形象という問題
司法的処分を受けた者にはレイブリングの連鎖
◇少年犯罪凶悪化
少年犯罪の凶悪化 - 単独・冷静・非社会的
① 突発的な非行
バルネ・ラブル 「被害者意識」「他者憎悪傾向」
自分の犯したどんな失敗もすべて他人のせいにできる
思考回路
逆恨み
→ 逆上の昂進
② 動機なき殺人
人格障害
◇人格障害
人格障害
- 人格がうまく形成されないこと 後遺障害
原因を見出さなければならない
非社会化状況
対他コミュニケーション能力が著しく欠如
過剰な自己言及
= 他者参照の欠落
強う被害妄想
生の実感からの疎外
= 他者とのコミュニケション経験の不足
◇少年院の矯正教育
矯正教育の本質
「人と人とのつながりを通して彼等に対し自分が必要とされてい
る実感を持たせること」 法務省矯正局1999.10-11
全制的規律化のなかで 「全制施設」
濃密な対面関係
教官は少年の情感を揺さぶる
= 人格のぶつかり合い
教官は規制の絶対性を教示し続ける
新しい肯定的な自己形象をつくり出していく
◎ コミュニケーションの状況の作り直し
今回は、9月22日に続いて、
月刊誌「致知」2010年8月号の紹介 2回目です。
もう一つ、再掲載になりますが、田中智志さんの
「教育学がわかる事典」⑥を載せます。
☆「致知」2010年8月号 ②
◇君が代に込められた日本人の思い 長部日出雄(S4青森生)
遷宮制度こそが日本を救う
20年ごと → 次回は2013年
庶民に歌い継がれてきた「君が代」
君が代
「古今和歌集」賀歌の部のはじめ
「題しらず詠み人しらず」
1200年前
「我君はちよにやちよにさざれいしの巌となりて
苔のむすまで」
↓
本居宣長「古今集遠鏡」
- 細かい石が大きな岩となって苔の生えるまで千年も万年もご
繁昌でおいでなされ、こちの君は
- こちの君
祝賀を受ける席の主賓を指し、天皇ただ一人を意味して
いるわけではない
↓
江戸期
流行り歌「隆達節」
- 君が代は千代に八千代にさざれ石のいわおとなりて苔の
むすまで
- 君は婚礼では新郎を指すなど祝賀の宴の主賓に向けられ
た寿歌として広く庶民に歌われた
|
全国に普及
薩摩の琵琶歌「蓬莱曲」の中に取り入れられた
明治2年 イギリス軍楽隊長の「国歌」進言
→ 薩摩藩砲兵体調の大山弥助(後の大山巌陸軍元帥)が、
「新たに創るより古くから庶民に歌い継がれてきたも
のの方がいいのではないか」と考え、国家として選定
された。
今こそ聖徳太子に学べ
随への気迫と和の心「和を以て貴とし…」
日本は唯一の「君民共和国」である ?
◇視覚障害者の世界を変える 石川准(S31富山生 静岡県立大学教授 全盲ハンディ)
頑張れば実現できることがある
本間一夫文化賞(障害者向けパソコンソフト開発)
芯をもった生き方
「自分はこれいでいいという覚悟」
高一で退院後、東京教育大学盲学校
結果がはっきり返ってくる世界
全盲で初の東大合格
ニューヨーク州立大学への留学
- しゃべるパソコンとの出合い
開発者に求められるもの
①「うまい負け惜しみを言う」
②「迷ったときはやる」 -長期的展望
昨日できなかった事を今日できるようにしたい
- 解決と解消
◇どろんこ保育で逞しい子どもたちをじっくり育てたい 安永 愛香(日本福祉)
預かる保育から育てる保育へ
子どもの自覚を育てる先生たちの自覚
◇真の平和に向けて歩み続ける 笹森恵子(S7広島生 原爆乙女)
無感覚の世界切れ切れの記憶
ノーマン・カズンズ
静かに見守り支えてくれた両親
それとは知らずに神に導かれて ノーマン・カズンズ
アメリカジャーナリスト
ノーマン・カズンズ氏 1949広島へ
精神養子運動
25人の被爆女性をアメリカに呼びケロイド治療
単身アメリカに渡り自立の道を歩み看護師として
勇気・行動・愛情
☆「教育学がわかる事典」田中智志 日本実業出版社 ⑥ 2003年【再掲載 2014.1】
<子ども・少年少女・若者>Ⅲ
◇禁断の愛
教師と生徒の恋愛
禁断(タブー)である理由
教職倫理の1つ
公教育(少なくとも建前上)客観性・公共性・有用性
禁断の効果
タブーが生み出す魅力
◇サブカルチャー
サブカルチャーの概念
周縁的文化、対抗的文化
生活様式としてのサブカルチャー
カルチュラル・スタディーズ
◇ロックになぜはまるか
理想と現実の摩擦
ロックは理想と現実のずれが生み出すノイズ
現実と戦うための音
いらだち、違和感 - 虚飾なきリアリズム
◇遊びの本態
遊びの歴史性 遊びの社会学 ロジェ・カイヨワ
1 アゴーン(競争)
サッカー、野球、チェス
2 アレア(偶然)
競馬、賭博、宝くじ
3 ミミクリ(模擬)
ままごと、人形遊び、おっかけ
4 イリンクス(眩暈)
ジェットコースター、バンジー、シンナー遊び
18世紀以降近代的な遊びに
教育的な遊びを超えて
遊び 労働・学習の手段としての遊び、原型の模造
◇いじめの生成・反復
1990年代以降のいじめ
ほんの少しばかり「みんなと違っていること」同調過剰
同調過剰の背景
教育の機能不全(収容施設としての学校)
教育の機能拡散(学校が資格提供機関と化すること)
伝統家族の衰退(親密な関係の希薄化)
近代家族の未熟(子どもの孤立化)
↓
◎ 学校から象徴性を奪い取り、学校に「あーつまんねえ」という
倦怠感、歯止めの利かないアパシー(無気力)を蔓延させ、スケー
プゴート探しを日常化させている
◇レイブリングの呪縛
なぜ非行犯罪に走るのか
「リベラルな説明」-境遇
レイブリング理論
「ラベリング理論」
= ネガティブな「自己成就予言」
自己形象という問題
司法的処分を受けた者にはレイブリングの連鎖
◇少年犯罪凶悪化
少年犯罪の凶悪化 - 単独・冷静・非社会的
① 突発的な非行
バルネ・ラブル 「被害者意識」「他者憎悪傾向」
自分の犯したどんな失敗もすべて他人のせいにできる
思考回路
逆恨み
→ 逆上の昂進
② 動機なき殺人
人格障害
◇人格障害
人格障害
- 人格がうまく形成されないこと 後遺障害
原因を見出さなければならない
非社会化状況
対他コミュニケーション能力が著しく欠如
過剰な自己言及
= 他者参照の欠落
強う被害妄想
生の実感からの疎外
= 他者とのコミュニケション経験の不足
◇少年院の矯正教育
矯正教育の本質
「人と人とのつながりを通して彼等に対し自分が必要とされてい
る実感を持たせること」 法務省矯正局1999.10-11
全制的規律化のなかで 「全制施設」
濃密な対面関係
教官は少年の情感を揺さぶる
= 人格のぶつかり合い
教官は規制の絶対性を教示し続ける
新しい肯定的な自己形象をつくり出していく
◎ コミュニケーションの状況の作り直し
「いわおとなりて」から大山巌に改名したのかな?
遊びというと、実は双六がかなり古い歴史があるんですよね。
歴史に名だたる人もやっていたし・・・・
by tai-yama (2024-09-28 19:27)
tai-yamaさん ありがとうございます。
いかにも軍人らしいと思う名前ですね。
君が代のもとが千年以上前にあることを知りませんでした。
by ハマコウ (2024-09-29 21:55)