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少年非行の豆事典 「非行少年等について」 伊藤政雄(出典不明) / 東井義雄さんの言葉 ⑲ 「母のいのち子のいのち」探究社 2 1984年【再掲載 2013.12】 [読書記録 教育]

今回は、出典は不明ですが伊藤政雄さんの
「非行少年等について」を載せます。

「非行少年」とは何を指すのか、端的に示してくれます。



もう一つ、再掲載になりますが、
「東井義雄さんの言葉」⑲を載せます。




☆少年非行の豆事典 「非行少年等について」 伊藤政雄(出典不明)


 非行少年とは,


 罪を犯した少年(犯罪少年),

 14歳未満で刑罰法令に触れる行為をした少年(触法少年),

 犯罪を犯すおそれのある少年(ぐ犯少年)

をいいます。



 また,飲酒・喫煙・深夜はいかいその他自己または他人の徳性を害する行
為をした少年らは不良行為少年と言われています。


 犯罪少年は,14歳以上20歳未満の者で罪を犯した少年です。

 罪を犯したとは,犯罪構成要件に該当し,違法・有資な行為のあった少年と
なります。

 有資性を欠くとは,心身喪失がいわれています。

 事件については,家庭裁判所で審理されますが,事件の悪資性等が判断
され地方裁判所で審理されることもあります。


 触法少年は,14歳未満の者が刑罰法今に違反する行為をしても刑事未成
年者として責任を阻却し犯罪が成逞しないが審判の対象になります。


 ぐ犯少年とは,保護者の正当な監督に服しない性癖のある正当な理由がな
く家庭に寄り付かない・犯罪性のある人若しくは不道徳な人と交際し,又はい
かがわしい場所に出入りする・自己又は他人の徳性を害する行為をする性癖の
あることをいいます。   






☆東井義雄さんの言葉 ⑲ 「母のいのち子のいのち」探究社 2 1984年【再掲載 2013.12】

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◇根を養えば樹は自ずから育つ

□復元力を育てるとき - 育てる人
  京都大学名誉教授 東昇「生命の深奥を考える」(柏樹社)
     「猫は生まれてすぐ人が育てても猫に育つ。犬は犬に育つ。しかし,
     人間は人間に生まれても,必ずしも人間に育つとは決まっていな
     い。今日の学者の定説では,約五千通りの可能性を持って生ま
     れてくると言われている」

  岡山県国立岡山病院小児医療センター山内逸郎
母乳の大切さ 
      = かぜ・免疫体 下痢,中耳炎
お母さんが「根っこ」「復元力のもと」


□幼いとき出会う先生の力


□根を養うために
 お百姓さん「麦踏み」 
   = 徒長させないため踏んでやる
◎ 根はその苦しみに耐えるために根を張り,分けつして株をしっかりと
   した強いものにしていく
稲も苗木も ←→ 犬・猫は大きくなるのが成長
◎ 人間の成長は「自律の心」

  「鉛筆対談」
間違いは間違いとしてピシャリと踏んづけてやるべき
人間の子供もあまり甘やかしては「自律」が育たない
   自律
      - 寂しいことだが,何より大切


◇子供が心を開く時
口よりも耳を
映画「つづりかたきょうだい」大阪・松原春海先生

  松原先生 → 口を倹約
  子供の言葉にならない言葉,声にならない声,胸の
         つぶやきまで聞き取ってやろうとなさる

  仏さまのお耳が大きいわけ
お母さんの耳も仏さまの耳に


◇「父なき社会」をつくっているもの
  父親
   = 扇風機の心棒
  ◎ 一点を育てるのがお父さんの役割
     親である以上狂わせてはならない一点だけは身を以て育てね
    ばなりません
  「父なき社会」=「父泣き社会」
→ 「父なき社会」をつくっているのは「お母さん」
 東洋
     「非行少年の家庭に限って母親が父親の悪口を子供に聞かせ
     ている」

◎ 教育は大人の生きようの問題


◇最低の条件でも
お母さんの姿勢
  仕様のないお父さんをさえもバカにすることを容赦しないお母さん,
    苦しみの中でいっぱい生きているお母さん,すべてを活かそうとされ
    ているお母さんの生きよう


◇チューインガム一つ
詩 「チューインガム一つ」
     ※参照
  小学校3年生女子
- お母さんの悲しみ 「テクニックではない」
◎ 悲痛は子供の心の底にあるものを揺り動かす


◇伸びたがっているのは草や木だけではない
井上和昌先生 
    九九退治・フナの解剖
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コメント 6

yokomi

「つづりかたきょうだい」はとても懐かしいです。 その昔、「放任主義」なる子育て?の本を買ってしまいました(>_<) その著者に「母のいのち子のいのち」を読ませたいです。私も図書館かポチッとして....(^_^;)
by yokomi (2024-09-30 12:35) 

ハマコウ

yokomiさん ありがとうございます。
映画「つづりかたきょうだい」をよくは知らないのですが、
こころにしみる内容のようですね。
わたしは、無着成恭さんの「山びこ学校」を読み、
文章の力の大きさを感じました。
学校の教員が「綴り方」指導に熱心になっていた頃、
作文が生活と結びついていたように思います。
学級をもったとき日記を宿題にしていましたが、
子どもから気付かせられることが多々ありました。
by ハマコウ (2024-09-30 15:07) 

お散歩爺

時代は進んでも年々少年らの不良行為は増えて怖いです。
by お散歩爺 (2024-09-30 16:56) 

ハマコウ

お散歩爺 さん ありがとうございます。

いつの社会にも非行に走ってしまう子どもがいます。
「根を養う」ことの大切さを感じます。
by ハマコウ (2024-09-30 21:19) 

tai-yama

「間違いは間違いとしてピシャリと踏んづけてやるべき」
その通りだと思うのですが、今の時代、パワハラと言われて
しまう・・・・。そんな軟弱な精神で海外の人に勝てるのかな?
と思ったり。
by tai-yama (2024-09-30 22:43) 

ハマコウ

tai-yamaさん ありがとうございます。
毎年「体罰・暴言について」のアンケートを子ども(家庭)に
持ち帰らせ提出するようになってきました。
恐れることはないのですが、何をもって「暴言」ととらえるのか、
考えてしまいます。
by ハマコウ (2024-10-01 05:35) 

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