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「『家栽の人』から君への遺言」毛利甚八 講談社 2015年 ⑤ /「妖怪と怨霊の日本史」田中聡 集英社新書 2002年 ⑦(最終)【再掲載 2015.9】 [読書記録 教育]

今日は10月21日、月曜日です。


今回は、10月13日に続いて毛利甚八さんの
「『家栽の人』から君への遺言」の紹介 5回目です。


朝ドラで話題となった家庭裁判所を思い出しました。



出版社の案内には、

「ヒット作『家栽の人』で一躍人気マンガ原作者となりながら、著者は、
その成功を素直に喜べない自分に出会う。現実離れした人物像を『家
栽の人』の主人公にしてしまったことに苦しみ、著者が突き当たった
のが、戦後の少年法が抱える問題だった。少年法への無知、無理解が、
ピント外れの少年法叩きを生む日本社会の現状を嘆く著者に、2014年
夏、末期の食道がんが見つかる。すでに肝臓、リンパ節、肺にも転移
していた…。」

とあります。


今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「気持ちは動いているのに,気持ちが表情や的確な言葉に出ない」


・「非行を起こす前に地域社会で抱きとめ受け入れることが大切」


・「どんな子どもも誰かが自分に関心を持つことがうれしい」


・「『みんな自分の子どもと向き合っていない』野口石油会長 野口義弘」



もう一つ、再掲載になりますが、田中聡さんの
「妖怪と怨霊の日本史」⑦を載せます。




☆「『家栽の人』から君への遺言」毛利甚八 講談社 2015年 ⑤

◇少年院の世界
□篤志面接の始まり 2003.4 中津少年学院-西崎法一院長
  90分 1対1で対話
       ブルースを聴かせるよう
       気持ちは動いているのに,気持ちが表情や的確な言葉に
      出ない
    
  中津少年学院 
    H級 ハンディキャップ 
        H1はIQ55~80  H2はアスペルガー等
    初等(年齢 10代前半 罪軽く) 中等 特別(再犯者) 医療(精神けが)
    
  般若心経を唱える、「日本霊異記」読み聞かせ等
    感想を見て愛おしくなる
    
  色川武大-阿佐田哲也のコンプレックス                

  ギター指導と「夏色」の試練
    → ウクレレにしたら皆できた
オリジナル曲をつくる そして録音
 ◎ 非行を起こす前に地域社会で抱きとめ受け入れることが大切



◇非行少年を100人雇った男 (株)野口石油会長 野口義弘
□立ち直った少女、どんな少年でも雇う、4回雇い直した子も、親を叱る
  「みんな自分の子どもと向き合っていない」
 ◎ 誰かが自分に関心を持つことがうれしい


□法務省、元非行少年を雇う
  2011年度 家裁に送られた非行少年は約13万5千人
        - 審判不問は7万5千人 55%
45% 6万人が審判 
          不処分24,000人 保護観察23,500人
検察官送致 108人 少年院送致 3500人

保護観察はざっと9万人
    保護観察官約49,000人に割り当て

  ◎ 保護観察の予算は少ない


□曲がり角の保護観察制度
  法務省で保護観察対象少年を雇用 2013.5


□再犯防止のための就労支援
   中島祐司係長と


□営利事業と更生支援は両立するか?
   少年院でウクレレを教えて


□貧しく寂しくても支えられた人生   
ガソリンスタンドが生き残るために


□自分の足で立つ少女





☆「妖怪と怨霊の日本史」田中聡 集英社新書 2002年 ⑦(最終)【再掲載 2015.9】

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◇聖剣の喪失と新生
  崇徳院の誓い
   崇徳院「大悪魔」と化す 
    古代王朝の終末をプロデュース

後白河院政の下
    源義朝の活躍 
      しかし平清盛が勢力を強める
   義朝の不満 → 平治の乱
義朝は殺され,頼朝は伊豆国へ
清盛の栄華
   ◎「武者の世」 = 怨霊の世 
   怨霊たちがダイナミックに歴史を動かす

  龍宮へ 
崇徳院 1164年 讃岐で亡くなる - 志渡
→ 崇徳と頼長の祟りのすさまじさ
平清盛には崇徳院の怨霊がバック
      しかし天狗として社会を攪乱
安徳天皇入水
   神霊を脇に挟み,宝剣を腰に差して入水 
      鏡は御座船に残された
→ 宝剣の行方知れずに
龍神のものになったと言われている
 宝剣の喪失は妖怪たちの歴史にとって慶賀
   スサノオがヤマタノオロチの尾からとったもの
     安徳天皇は小龍の生まれ変わり
    清盛   - 厳島神社 氏神として
    平家一門 → 龍宮城に
   平家の怨念を鎮めるために「平家物語」
龍を鎮め供養するための物語
    
  新時代 - 宝剣なき時代
    源氏は新たな剣を
     -  破邪の力     


◇狐の逆襲
  清盛,狐に出会う
   平清盛 - 狐に出会ったことが出世の糸目 
    茶根尼天法を修めればよい

  狐と龍神 
    紅 = 狐のシンボリックカラー
  狐の玉 - 如意宝珠
    「稲荷記」 空海が稲荷山に如意宝珠を埋めた
狐と竜神
      稲荷信仰 = 雷神信仰
  
  高貴にして生臭く 
  餅を的にして弓 
     - 餅が白鳥になり山の岩に止まりそこに社
= 伊奈利社の起源
秦氏が稲荷社の神官
    真言密教との結び付く 
  空海が稲荷大明神と東寺の鎮守神
    茶根尼信仰と習合  辰狐王菩薩


◇末法の魅惑
  後鳥羽院の天狗化
    崇徳院「皇を取て民となし,民を皇となさん」 
     - 武者の世は呪われた時代
    承久の乱 1221年 武者の世 後鳥羽院の祟り

  妖霊星の降臨

  悪の宝剣

  霊界のシャドー・キャビネット
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