「京都のおねだん」 大野裕之 講談社現代新書 2017年 ③ /「よく話し,語り,対話する教育」関成延 ①(前半)【再掲 2016.8】 [読書記録 一般]
今日は11月9日、土曜日です。
今回は、11月6日に続いて、大野裕之さんの
「京都のおねだん」の紹介 3回目です。
大野さんは、劇作家、日本チャップリン協会会長として知られます。
出版社の案内には、
「お地蔵さんの貸出料は3000円、史上初の抹茶パフェは1080円、では花
代は?謎めく『おねだん』に京都人の思考を解読する快著なぜこれがこ
んな高いのか、あんな安いのか、なんで無料なのか、そもそもあんなも
のになんでおねだんがつくのか――
大学進学以来、京都住まい二十余年。往々にしてそんな局面に出くわし
た著者が、そんな「京都のおねだん」の秘密に迫る。
そもそも『おねだん』の表示がされていない料理屋さん、おねだん『上
限なし』という貸しビデオ屋、お地蔵さんに生ずる『借用料』。
そして究極の謎、花街遊びにはいくらかかる?
京都人が何にどれだけ支払うのかという価値基準は、もしかしたら京都
を京都たらしめているゆえんかもしれない。
京都の『おねだん』を知ることは、京都人の思考や人生観を知ることに
つながるはず。2015年サントリー学芸賞芸術・文学部門を受賞、気鋭
のチャップリン研究者にして『京都人見習い』を自称する著者による、
初エッセイ。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「京都は行事とお祭りが多い 『厄除け』が多い」
・「8月24日前後の土日に行われる地蔵盆は子どものための行事」
・「嵐山の人力車は1992年から始まった振興ビジネス」
・「秋の回覧板 『紅葉の色づきには寒暖の差が大事ですので、お風呂
の残り湯は必ず冷ましてから流して下さい』」
・「大坂の『鮓』、京都の『寿司』、東京の『鮨』 中立の『すし』」
もう一つ、再掲載になりますが、関成延さんの
「よく話し,語り,対話する教育」①を載せます。
☆「京都のおねだん」 大野裕之 講談社現代新書 2017年 ③
◇季節のおねだん
<お地蔵さんのお貸し出しのおねだん 3000円から>
季節を感じる
年末~正月
かしら芋 八坂神社の「をけら火」
行事とお祭りが多い
「厄除け」が多い
夏の終わりの風物詩 地蔵盆
8月24日前後の土日
地蔵盆 - 子どものための行事
「数珠まわし」径3メートルくらい
お地蔵さんのお貸し出し
壬生寺~ 石仏の引き取り 現在3000体以上
地蔵盆の時のみお貸し出し
毎年50程度の町内会が3000円のお布施をおさめてお借りする
- 新築マンションでも地蔵盆 100戸以上
<春のおねだんは7倍 秋は10倍>
嵐山の人力車
1992年~ 振興ビジネス
加藤誠一さん、濱澤法生さんと「えびす屋」創業
全国で8割のシェア
観光人力車の最大手
秋の回覧板
ワンルームマンション 回覧板
「紅葉の色づきには寒暖の差が大事ですので、お風呂の残り湯は
必ず冷ましてから流して下さい」
鞍馬口通の禅寺、閉臥庵
秋もみじ 1000円なり
2004 閉臥庵の庵主
寺の庭に面してバーをつくった
2008~ 禅寺バーが一般に解放
10席のカウンターのみ総ガラス張り 「秋もみじ」
<冬の寿司のおねだん 1890円>
冬のすし
鮓 鮨 寿司 すし
鮓…魚としゃりに包丁の跡
鮨…握りずし
大坂…鮓 京都…寿司 東京…鮨
→ 中立 すし
江戸前鮨隆盛のきっかけは戦争
「鮓VS鮨」のバトル
戦後江戸前が全国に広がっていった
大阪の箱鮨、京の寿司は手間暇かかるため職人の現象と共に…
関東から上洛して
四条河原町「ひさご寿司」栃木生まれの宇治四脩猛
京都 ハレとケにあわせ寿司を演出
冬の寿司
江戸前は鮮度
京都はむし寿司 1890円「ひさご」
<夏の風のねだん 1500円から>
うちわ 5世紀から
「さしば」日よけ
→ 送風用は10世紀平安時代ごろ
→ 骨に紙を貼ったものは室町時代
自分だけの風
2700円「小丸屋住井」平安神宮そば 深草うちわ
寿々風 3000円
阿以波 京うちわ
京都とは扇子がつくれるところ
「山岡」「白竹堂」 細分化された職人
日本を取り戻す
季節のおねだん
☆「よく話し,語り,対話する教育」関成延 ①(前半)【再掲 2016.8】
◇語りかけの大切さ 亀井浩明(帝京大学教授)
20世紀初頭
エレン・ケイ「20世紀は子どもの世紀」
→ それなのに子どもはだんだん追い詰められている
◇まえがき
『二十四の瞳』
文集「草の実」事件
教育の本質
= 人間,人格そのものの形成
「よく話せる教師」 ① 話材の収拾
「よく語ることのできる教師」 ② 準備
「対話する教師」 ③ 話の修練
◇話材の収拾
読むことから
メモ・記録
→ 工夫して整理
「心を育てる教育 校長先生の朝のお話」
教師
= 読書に努める人であるべき
話材はどこにでもある
新聞記事から
〇大池晶子さん(静岡市大岩)
自作「点字ブロックのてがみ」の歌
「ふしぎなヘルメット」の歌
〇ヘレン・ケラー
「太陽が目に見えるか見えないかは問題ではありません。大切
なことは,心に光を持つことです。」
↑↓
目に太陽を見ることのできる私たちは,果たして心に光を
持っているだろうか。生きる努力をしているだろうか。
〇サン・テグジュベリ「星の王子さま」
「心で見なくちゃ物ごとは見えないよ。肝心なことは目に見え
ないものさ。」
広告・チラシ・ダイレクトメイルなどから
セント・ニコラウスの伝説(広告から)
見ることから
◇話すことを学ぶ
〇話せる教師
リチャーズ
「深く完全に言葉の使い方を研究することは,われわれの生き
方の研究に他ならない」
〇話せる人間
話し方教育の重要性
〇ある講演会
教師
~ 自らに対する厳しさを欠いた甘えの多い職業
芥川龍之介の講演
多くの本を持参して確認しながら講演
◇話の修練
教師の話し方
子どもの言語事項の指導 子どもの「話」「話し方」「言語事項」
言葉の欠陥教師
話し方上達の要素・原則
声
- 声は人なり
発音
- 教師 ①人間担任機能 ②教科担任機能
言葉
- 相手の理解の度に応じて
態度
- 全身で話しかける
話の出し方
三類型
①「説明すること」
②「説得すること」
③「語りかけること」
話の場面
聞き手をつかむことが大切
・気の利いたシャレやウィット
・好感の持てる音声
・おもしろい内容 = 聞き手を引きつける
話の機能
3機能
①自己表現
②伝達
③人間関係の調節
「人間の眼差し」
無財の七施
「眼施」優しい眼差し
演出の重要性
話の起承転結
話の筋道をきちんと
「三段論法」序論・本論・結論
「起承転結」
今回は、11月6日に続いて、大野裕之さんの
「京都のおねだん」の紹介 3回目です。
大野さんは、劇作家、日本チャップリン協会会長として知られます。
出版社の案内には、
「お地蔵さんの貸出料は3000円、史上初の抹茶パフェは1080円、では花
代は?謎めく『おねだん』に京都人の思考を解読する快著なぜこれがこ
んな高いのか、あんな安いのか、なんで無料なのか、そもそもあんなも
のになんでおねだんがつくのか――
大学進学以来、京都住まい二十余年。往々にしてそんな局面に出くわし
た著者が、そんな「京都のおねだん」の秘密に迫る。
そもそも『おねだん』の表示がされていない料理屋さん、おねだん『上
限なし』という貸しビデオ屋、お地蔵さんに生ずる『借用料』。
そして究極の謎、花街遊びにはいくらかかる?
京都人が何にどれだけ支払うのかという価値基準は、もしかしたら京都
を京都たらしめているゆえんかもしれない。
京都の『おねだん』を知ることは、京都人の思考や人生観を知ることに
つながるはず。2015年サントリー学芸賞芸術・文学部門を受賞、気鋭
のチャップリン研究者にして『京都人見習い』を自称する著者による、
初エッセイ。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「京都は行事とお祭りが多い 『厄除け』が多い」
・「8月24日前後の土日に行われる地蔵盆は子どものための行事」
・「嵐山の人力車は1992年から始まった振興ビジネス」
・「秋の回覧板 『紅葉の色づきには寒暖の差が大事ですので、お風呂
の残り湯は必ず冷ましてから流して下さい』」
・「大坂の『鮓』、京都の『寿司』、東京の『鮨』 中立の『すし』」
もう一つ、再掲載になりますが、関成延さんの
「よく話し,語り,対話する教育」①を載せます。
☆「京都のおねだん」 大野裕之 講談社現代新書 2017年 ③
◇季節のおねだん
<お地蔵さんのお貸し出しのおねだん 3000円から>
季節を感じる
年末~正月
かしら芋 八坂神社の「をけら火」
行事とお祭りが多い
「厄除け」が多い
夏の終わりの風物詩 地蔵盆
8月24日前後の土日
地蔵盆 - 子どものための行事
「数珠まわし」径3メートルくらい
お地蔵さんのお貸し出し
壬生寺~ 石仏の引き取り 現在3000体以上
地蔵盆の時のみお貸し出し
毎年50程度の町内会が3000円のお布施をおさめてお借りする
- 新築マンションでも地蔵盆 100戸以上
<春のおねだんは7倍 秋は10倍>
嵐山の人力車
1992年~ 振興ビジネス
加藤誠一さん、濱澤法生さんと「えびす屋」創業
全国で8割のシェア
観光人力車の最大手
秋の回覧板
ワンルームマンション 回覧板
「紅葉の色づきには寒暖の差が大事ですので、お風呂の残り湯は
必ず冷ましてから流して下さい」
鞍馬口通の禅寺、閉臥庵
秋もみじ 1000円なり
2004 閉臥庵の庵主
寺の庭に面してバーをつくった
2008~ 禅寺バーが一般に解放
10席のカウンターのみ総ガラス張り 「秋もみじ」
<冬の寿司のおねだん 1890円>
冬のすし
鮓 鮨 寿司 すし
鮓…魚としゃりに包丁の跡
鮨…握りずし
大坂…鮓 京都…寿司 東京…鮨
→ 中立 すし
江戸前鮨隆盛のきっかけは戦争
「鮓VS鮨」のバトル
戦後江戸前が全国に広がっていった
大阪の箱鮨、京の寿司は手間暇かかるため職人の現象と共に…
関東から上洛して
四条河原町「ひさご寿司」栃木生まれの宇治四脩猛
京都 ハレとケにあわせ寿司を演出
冬の寿司
江戸前は鮮度
京都はむし寿司 1890円「ひさご」
<夏の風のねだん 1500円から>
うちわ 5世紀から
「さしば」日よけ
→ 送風用は10世紀平安時代ごろ
→ 骨に紙を貼ったものは室町時代
自分だけの風
2700円「小丸屋住井」平安神宮そば 深草うちわ
寿々風 3000円
阿以波 京うちわ
京都とは扇子がつくれるところ
「山岡」「白竹堂」 細分化された職人
日本を取り戻す
季節のおねだん
☆「よく話し,語り,対話する教育」関成延 ①(前半)【再掲 2016.8】
◇語りかけの大切さ 亀井浩明(帝京大学教授)
20世紀初頭
エレン・ケイ「20世紀は子どもの世紀」
→ それなのに子どもはだんだん追い詰められている
◇まえがき
『二十四の瞳』
文集「草の実」事件
教育の本質
= 人間,人格そのものの形成
「よく話せる教師」 ① 話材の収拾
「よく語ることのできる教師」 ② 準備
「対話する教師」 ③ 話の修練
◇話材の収拾
読むことから
メモ・記録
→ 工夫して整理
「心を育てる教育 校長先生の朝のお話」
教師
= 読書に努める人であるべき
話材はどこにでもある
新聞記事から
〇大池晶子さん(静岡市大岩)
自作「点字ブロックのてがみ」の歌
「ふしぎなヘルメット」の歌
〇ヘレン・ケラー
「太陽が目に見えるか見えないかは問題ではありません。大切
なことは,心に光を持つことです。」
↑↓
目に太陽を見ることのできる私たちは,果たして心に光を
持っているだろうか。生きる努力をしているだろうか。
〇サン・テグジュベリ「星の王子さま」
「心で見なくちゃ物ごとは見えないよ。肝心なことは目に見え
ないものさ。」
広告・チラシ・ダイレクトメイルなどから
セント・ニコラウスの伝説(広告から)
見ることから
◇話すことを学ぶ
〇話せる教師
リチャーズ
「深く完全に言葉の使い方を研究することは,われわれの生き
方の研究に他ならない」
〇話せる人間
話し方教育の重要性
〇ある講演会
教師
~ 自らに対する厳しさを欠いた甘えの多い職業
芥川龍之介の講演
多くの本を持参して確認しながら講演
◇話の修練
教師の話し方
子どもの言語事項の指導 子どもの「話」「話し方」「言語事項」
言葉の欠陥教師
話し方上達の要素・原則
声
- 声は人なり
発音
- 教師 ①人間担任機能 ②教科担任機能
言葉
- 相手の理解の度に応じて
態度
- 全身で話しかける
話の出し方
三類型
①「説明すること」
②「説得すること」
③「語りかけること」
話の場面
聞き手をつかむことが大切
・気の利いたシャレやウィット
・好感の持てる音声
・おもしろい内容 = 聞き手を引きつける
話の機能
3機能
①自己表現
②伝達
③人間関係の調節
「人間の眼差し」
無財の七施
「眼施」優しい眼差し
演出の重要性
話の起承転結
話の筋道をきちんと
「三段論法」序論・本論・結論
「起承転結」
回覧板の「冷まして流す」が興味深いですね。川に直接流すわけでもないのに温度はそれほど重要なのでしょうか。
by いっぷく (2024-11-09 19:09)
いっぷくさん ありがとうございます。
一度読むと気を遣っているのだなあと思いました。
しかし、確かに下水に流れるはずなのにとも思ってしまいます。
by ハマコウ (2024-11-09 20:29)