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特別活動 ③ /「死にゆく者からの言葉」鈴木秀子 文藝春秋 1996年 ②(後半)【再掲載 2014.12】 [読書記録 教育]

今日は11月27日、水曜日です。


今回は、11月14日に続いて、
キーワード「特別活動」の紹介、3回目です。

出典はわからず、この40年間のメモの一部です。
現在の学習指導要領したのものではありません。



もう一つ、再掲載になりますが、鈴木秀子さんの
「死にゆく者からの言葉」②を載せます。




☆特別活動 ③

◇特別活動
A 学級活動     
B 児童会活動
C クラブ活動
D 学校行事
   
 他 遠足・集団宿泊的活動
   勤労生産的・奉仕的活動



◇集団活動 
  望ましい集団活動のねらい
  (1)集団活動の機会を与えることにより,個性の伸長と社会性の
    発達という相互の結合を図る。
 
  (2)集団内の相互作用と成因の力動的関係を図り,互いに向上発
    展していくことを目指す。

  (3)集団活動を通して経験する社会性及び人間関係から個性豊か
    な社会性と創造的な人格を育てる。

  (4)集団活動を成立させるには具体的実践が必要である。この実
    践活動の過程を通して目標の実現を図る。

  (5)集団活動の実践を通して,潜在化している個の顕在化を図る。
  

 望ましい集団活動集団の条件
  (1)集団の目標を共有し凝集度が高い。  

  (2)成員のそれぞれが自らその一員であることを願い所属感を持
    つ。

  (3)親和感で結ばれ伸び伸びとした行動がとれる。

  (4)自由な雰囲気に満ちて,拘束されずに意見が言える。

  (5)成員は相互に見守り,受け入れ,支持しあい孤立児がいない。

  (6)組織が流動的で目的や状況でリーダーの交代が容易である。

  (7)集団内の集団の対立がなく相互結合が見られる。



◇特別活動の全体計画例
 1 計画と指導の方針
  特別活動の目標達成を目指し,4つの内容のそれぞれの特質
    を明らかにすると共に,相互の関連を生かして各教科,道徳の
    指導と相まって調和的,実践的人間を育成する。

 2 具体的目標
(1)楽しく心豊かな学校生活を進める中で,望ましい集団への所
    属感,連帯感を育て,基本的生活行動の指導と共に社会的生活
    経験の拡大を図る。

(2)温かい人間関係の育成と共に,日常生活の秩序や健康,安全
    への理解と望ましい態度を育て,個性を伸長し自己実現を図る。 

  (3)自発的,自治的な実践活動を重視し,創意を生かす自主的実
    践的態度を育てる。
 
 3 活動内容と参加学年及び時間配当
(1)学級活動  全学年学級単位 毎週一時間

(2)児童会活動 高学年児童 月及び週一定

(3)クラブ活動 4年以上~ 毎週一時間

(4)学校行事

 4 指導の体制
   学級活動の指導は原則として各担任が行い,他の活動は別に
    定める指導組織により,全職員が分担して指導に当たる。



◇特別活動
   社会の変化に主体的に対応し,自らの手で人生を切り開き,個性
  豊かに自己実現をしていける資質を付ける。
                
  〇成すことによって学ぶ
〇故郷の心づくり
〇自発的・自治的・自主的・実践的活動
〇意欲・意志力・解決能力・創造力等



◇特別活動の諸問題

 1 授業の中で特活が生かされているか

 2 縦割りの集団活動のよさを生かす

3 型が先行していないか

4 ごっこ遊び・お楽しみ集会に片寄りすぎていないか

5 体験活動重視

6 部,クラブの在り方が子供の立場に立って実施されているか

7 学活,道徳,生徒指導がバラバラになっていないか







☆「死にゆく者からの言葉」鈴木秀子 文藝春秋 1996年 ②(後半)【再掲載 2014.12】

1.jpg

◇「わが名をよひてたまわれ」
  アルツハイマー 
    自分を物扱いされることを拒む
     - 人間の尊厳


◇最後のプレゼント
死にゆく人と「一つの呼吸」
「愛情をもらえなかった人は、人にどう接したらよいか分からない」


◇光に逆転するとき
Mさん  毛嫌いされている
「身内に対しては愛情があると同時にこちらも結構わがままなもの
   です。だから、相手に対して要求することも多く、とても無心にな
   れないものです」
  医者が自分の子どもを手術できず、
    教育者の子どもが必ずしもよく育つとは限らない

 キューブラー・ロス
「病人は自分の過去を語ることによって解放される。次の世に旅立
   つ準備ができる。ターミナルケアとは相手が自由に表明できる信
   頼を創造することである。」

  「人間というものは、よくも悪しくもその人の特性を生かしながら
   最期までその人らしく死んでいくんですね」

「人間というものは、例えどんな人であろうとも、その人にとって
   マイナスだと思われてきたことか、あるいは一生の汚点であるこ
   とが、最後の土壇場でひっくりかえりプラスになり得る事実」


◇幸福のいる場所
「幸不幸は客観的にはかり知ることはできないのだ。また、苦しみの
  極みを積極的に受けとめ生き抜くとき、苦しみは生きる深い喜びを
  もたらしてくれるのだ」

精神薄弱の子 
   家族一人一人がいい話を必ず1個持ち帰る
「ニコニコと聴いている」 → 明日は何を話そうか
日常の平凡なことから毎日宝物を探すようにいい話を探す習慣
   「あの子は我が家の宝物。宝の花を惹きつける存在」

   辛いことや思い通りに行かないこと、ある人にとっては通常では
  見られない幸せというものが存在している 


◇心の闇
シスターの手紙
「どんなに苦しい人生でも志したことに誠実に生きていこう。死ぬ
   ときに生きてきたことを喜べるような生き方をしよう」

「現状を超えて神の愛を信じ続けたい」一人のシスター
自分の光の部分も闇の部分も受け入れて、自分を統合し、自己
   表現を為し遂げていく


◇「なるほど先生」
隈寛二 医師


◇伊豆の漁師
  病人には心を深く満たす希望が何より大切
  「待つ希望がある人は、その希望が生きる決意につながっている」


◇運命の善意
「もしかして、この世の中は亡くなった人とも心が通じ合っているのか
  もしれませんね」

  世の中は根底ですべてが結びついている

  志賀直哉 「盲亀浮木」「焚火」
   直哉が体験した3つの不思議 「運命の善意」


◇「過ぎ越し」の記録 4通の手紙
病室にて M氏
   「過ぎ越し」

  4通の手紙 
    父から息子への手紙 
    父から娘への手紙
 妻への手紙 「愛する人よ いま あるがままに」
 M夫人から友人への手紙  八木重吉の詩


◇あとがき
友人 
 「聞いてください。これはあきらめではありません。私は人生を全う
  した気がします」

   彼女は私の心の中でいつまでも生き続け、私もまた自分の人生を
  全うできるよう助けてくれるでしょう。
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