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「勉強しない子に勉強しなさいと言ってもぜんぜん勉強しないんですけどの処方箋」 石田勝紀 ダイヤモンド社 2023年 ② /『日本例話大全書』有馬朗人・中西進他 四季社 2001年 ⑩【再掲載 2015.10】 [読書記録 教育]

今日は12月7日、土曜日です。


今回は12月4日に続いて、石田勝紀さんの
「勉強しない子に勉強しなさいと言っても
 ぜんぜん勉強しないんですけどの処方箋」
の紹介 2回目です。


出版社の案内には、

「1万件を超える『幼児から高校生までの保護者の悩み相談』を受け、
 4千人以上の小中高校生に勉強を教えてきた教育者・石田勝紀が送
 る、子どもを勉強嫌いにしないための本。子どもに失敗してほしく
 ない、教育熱心な人ほど苦悩を抱える大問題への意外な解決法を、
 子育てを『動物園型』『牧場型』『サバンナ型』にたとえて解説し
 ます。親子のタイプ診断と相性別対処法を使えば、自分から勉強する
 子になるのは時間の問題です。」

とあります。


今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「24時間親の保護下にある乳児期から幼児初期にかけての動物園型子
育て」


・「自由行動や集団行動が増えていく幼児期後期から青年期にかけての
牧場型子育て」


・「親離れをして自立して生きていく社会以降のサバンナ型子育て」



もう一つ、再掲載になりますが、有馬朗人・中西進 他 編による
『日本例話大全書』⑩を載せます。




☆「勉強しない子に勉強しなさいと言ってもぜんぜん勉強しないんですけどの処方箋」 石田勝紀 ダイヤモンド社 2023年 ②

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<動物園型子育て> 
- 24時間親の保護下にある乳児期~幼児初期

□動物園の動物  
  野性的な本能低下 
    刺激は少 安心安全

△ 成長しても自由がなく、ただ食べて寝て暇つぶしするだけ
      ~ 毎日ルーティンの生活で退屈な一生 


□24時間家族の管理下で生活
  赤ちゃん~2歳ごろ
すべて親に世話してもらえるが、行動は制限される
友だちとの交流がなく、自分の家族とだけのルーティン生活

  ◎メリット 
    やがて広い牧場に出るための自信を育てる準備期間
① すべてにおいて安心。不安がない
② 安全でストレスがない
③ 心が安定する
一人遊び期
     ~ 牧場型の時間が少し入ってくる

  親  
    何をするにも「どれがいい?」「何をしたい?」を聞くように
   すると、自分で考える癖が身に付く
→ 子どもの長所を見つけて自信を持たせる
    → 自己肯定感


▲注意点  
  子どもの個性を伸ばす妨げにならないように注意が必要
① よくも悪しくも100%親の影響を受ける
② 短所ばかり目につき、さまざまな弊害が生じる
③ 自信とやる気を失い、自己肯定感もたたきのめされる
  親  
    何とか思い通りに育てたくて「なんでできないのか」と責めたり、
   脅したりする。「また間違えたの」「できないと後で苦労するからね」
   と短所いじりをし始めて口撃する。
→ 続くと子どもは自信とやる気を失い自己肯定感もたたきのめ
     される




<牧場型子育て> 
- 自由行動や集団行動が増えていく幼児期後期から青年期

□牧場の動物  
  寝る-屋根、エサ、掃除  
  昼間-草原で自由 食べたい草
子どもの行動範囲が広がる


◎メリット 
  子育て後の人生を考えるから、少しずつ子離れの練習をすればよい
① 人間関係を学んで、道徳や社会性を身に付けていく
② 好奇心や興味の対象も広がっていく
③ 生活面でも精神面でも家族に支えてもらいながら自立に向
     けて訓練できる


▲注意点
  子どもへの接し方が分からないという悩みが急増する
① 他の子と比較される
② 平均値かそれ以上を求め続けられ親子バトルが絶えない
③ 自分で決める訓練ができず自立できなくなる
      人間の幸福度は「自己決定」によって決まる




<サバンナ型子育て> 
- 親離れをして自立して生きていく社会以降

□サバンナの動物 
   生存競争 毎日がサバイバル 自由
   完全に親離れ子離れする


◎メリット 
  何かあったらいつでも戻れる居場所を用意してサポートしよう  
① 自由度が一気に高まる
② 情報収集力や思考力が高まる
③ 経験を積めば積むほどサバイバル能力が鍛えられる

  サバイバルだがたくましく成長していく
    子どもが自分の人生を自分の足で歩き始めたら親は口出し無用、
   関わる必要もない 


▲注意点
  生活能力がないうちからの無謀なチャレンジは考えもの
① 子どもをねらった悪い人たちが近づいてくる可能性がある
② 詐欺や搾取の被害に遭う可能性もある
③ 命が脅かされることもある

   自分のことも自分でできないうちに一人で旅をさせることは一か
  八かの危険な賭け







☆『日本例話大全書』有馬朗人・中西進他 四季社 2001年 ⑩【再掲載 2015.10】

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◇謙虚に感謝する心

□いのちの恩人と出世の恩人 松尾縫殿

□一夜のもてなし 佐野源左衛門常世
佐野源左衛門常世 
    最明寺入道・北条時頼(1227~1263)
    執権職を去ったあと諸国民情視察

□恩人に報いた小説家 山本周五郎
 山本周五郎(1903~1967) 明治37年山梨県巨摩郡
  本名・清水三十六(さとむ)
  中学中退後、東京木挽町の山本質店に奉公
    店主は山本周五郎 
     - 人情深い人で正則英語学校・大原簿記学校に通わせてく
      れた
  関東大震災で山本質店は焼失・閉店
  三十六 関西の新聞社、PR雑誌社
   三十六応募 「山本周五郎方清水三十六」
出版社のミスで山本周五郎に
◎ 親同然にかわいがってくれた人の名を自分のペンネームに

□父の受けた恩を子が返す 六十六部
  六十六部(略して六部) 
全国66カ国を巡礼して書写した「法華経」を霊場に奉納する人

□日蓮(1222~1282)
  安房国小湊 漁夫の子 
清澄寺に12歳から 16歳で出家
4年間鎌倉で学び、比叡山で10年間天台宗
   - 仏教社会の乱れを感じる
   →「法華経」によってこの世界を理想世界にする



◇深く悲しむ心 
 
□赤ん坊を救う 近衛年子
  近衛年子  
    伊達重村の妻 - 重村の死後「観心院」藩政に
  赤子養育仕法  懐退届制度

□聖人は聖人を知る 聖徳太子(574~622)
  
□惨めな自分を知る悲しみ
  人間にとって実像を知ることは大切なことだが時に恐ろしい

□法を曲げずに人を裁く 筒井正憲
  筒井正憲(1778~1859) 1821~1841 江戸町奉行
  放火犯 
    火あぶりの刑とされたが、孝心からの犯行と知り、
「返納が終わってから火刑とする」として48年間必要とした
のち幕末軍政改革に尽力
  日露和親条約締結に大きな役割
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