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「浜松まつり-学問的分析と比較の視点から」荒川幸二ほか 岩田書院 2006年 ⑦ /「ストレスから子どもを守る本」富田富士也 PHP 2000年 ② 後半【再掲載 2015.12】 [読書記録 郷土]

今日は1月9日、木曜日です。


今回は、1月6日に続いて、岩田書院の
「浜松まつり―学際的分析と比較の視点から」の紹介 7回目です。




出版社の案内には、


「5月の連休中、静岡県浜松市は『浜松まつり』一色になる。ラッパの
音とお囃子の音、砂煙の上がる大凧揚げ、夜の街路での提灯の灯りと
練りの声…。その魅力を、日本史・社会学・古典芸能・ヨーロッパ史
の各分野から学際的に分析する。」


とあります。



今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「19168(大正5)年、統監部が設置され、警察の介入により一挙に秩序
化した。規制と引き替えに凧合戦と夜の屋台引き回しは公的庇護」


・「1919年、統監部には全市を4部にした4人の代表者。練兵場周辺農
家と凧揚げとの対立が目立った」


・「1923年、浜松市青年団から浜松連合凧揚会がつくられた。教育奨
励、団体的競技、尚武の気性錬磨』を特色として、仮装や化粧が排
 除された」


・「1926年の『浜松市史』にある『浜松城記』は、男性化が協調される
そのタイミングで出現化した史料である。360年の伝統としての権
  威づけのためと考えられる」





もう一つ、再掲載になりますが、富田富士也さんの
「ストレスから子どもを守る本」②を載せます。




☆「浜松まつり-学問的分析と比較の視点から」荒川幸二ほか 岩田書院 2006年 ⑦

1.jpg

◇第1部 浜松まつりの歴史的検討(6)


(4)浜松「凧揚祭」の成立 - 大正期

1 統監部の成立
凧屋  
    すみた屋 と 一瀬堂 
    三帖まで

凧組  
    50~60人

1916(大正5)年 浜松市連合会青年会 方針
① 統監部設置 
    ② 各団体は5人ずつ 
    ③ 5月1日~5日に 伊場市有地+練兵場
    ④ 優勝を争う競技として糸切り合戦 
    ⑤ 畑作物に対する賠償
◎ 警察の介入により一挙に秩序化
    ◎ 規制と引き替えに凧合戦と夜の屋台引き回しは公的庇護
    ◎ 毎日数万の観衆を集める浜松市最大のイベントに   

  1918年 
    46組  

  1919年 
    40組
  統監部 
      全市を4部に → 4人の代表者
〇 練兵場周辺農家と凧揚げとの対立



2 祭りの男性化と歴史伝統の形成
1912(大正11)年 
    五社神社 = 市の総社
例祭日
      5月4日 - 4日は休み(全市)
  3日 前夜祭 
        5日は端午の節句

  1923年 
    東海地区の駅に宣伝ポスター
   ポスター
    「体育奨励」「浜松名物凧揚」「男性的競技」
    浜松市青年団
     → 浜松連合凧揚会
特色 「体育奨励、団体的競技、尚武の気性錬磨」
           → 仮装・化粧の排除

1926年「浜松市史」の「浜松城記」は?
    男性化が協調されるそのタイミングで出現化した史料
     = 「360年の伝統 権威づけ」のためか?
  
  集団の組織は基本的に大正期を通じて確立した     
統監部 浜松連合凧揚会 糸先 先回り 子供監督









☆「ストレスから子どもを守る本」富田富士也 PHP 2000年 ② 後半【再掲載 2015.12】

1.gif

◇ストレスによる症状
自律神経のバランスが崩れると機能障害が起きる
 ・自律神経 
        ①交感神経
   ②副交感神経
・体の疲れと心の疲れは密接に関係している
    起立性調節障害
         → 一緒に寝る 歌・本 
         → いつもそばに家族   
・不定愁訴って何? 
       生活リズムの乱れとストレスの存在
・ストレスが体に変調をもたらした心身症 
       チック症でしか
   - 深い愛情と理解


◇ストレスをためやすい子どものタイプ
性格は遺伝と環境で決まる

  いい子ほどストレスをためやすい
    内気,神経質,几帳面,完全主義

タイプA 合理性,迅速性を求め,他人にも強いるタイプ

  子どもが引きこもる理由
    けんかして仲直りする能力が不足している

  ストレスは性格の短所を肥大化させる

  せめぎ合って,折り合って,お互いさま
    コミュニケーションスキル,コミュニケーションワーク     
    本音を記すことから - けんかして仲直りする能力
    「還る家」はありますか?  


◇防衛は心身を守る知恵
心には癖がある 
    ストレスに反応しやすい = 自己防衛力が強い
   抑圧,同一化,補償,転換,反動形成,昇華,合理性,退行,
    攻撃,逃避,投影  
 困らせることも訴えの一つ

  防衛規制は心の悲鳴


◇10の処方箋
  1 子どもの訴えに耳を傾けて聴いてあげてください 
      評価・肯定

2 ストレスは分かち合えることを伝えましょう   
      シェアリング

  3 時には不安の先取りをしてあげる

  4 子どもに肯定的な関心を示しましょう

5 子どもの長所を褒めてあげましょう

6 感動体験を積み上げさせよう

7 子どもを親の価値観で縛り上げないでください

8 間のとれる人間に育てましょう

  9 親がコミュニケーション能力を示しましょう

  10 弱音が吐けると未来が開けます

  ※「せめぎ合って(感情交流),折り合って(合意形成・歩み寄り)
    お互いさま(相互扶助・信頼)」
     - 手間暇掛かる人間関係作りをおろそかにしてはならない

  心を耕す
   = 手間暇掛けて心の田んぼを耕せば子どもたちに大きな実りが
    もたらされる
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