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「しぶといモノ作り」山根一眞 小学館 2003年 /「宮本常一さん 教育について」⑤【再掲載 2017.6 】 [読書記録 一般]

今日は1月28日、火曜日です。

今回は山根眞一さんの
「しぶといモノ作り」を紹介します。



出版社の案内には、

「この不況下、ニッポン産業界をおおう自信喪失と未来への不安。今こ
 そメタルカラー最高の栄誉ともいうべきノーベル賞連続受賞の原点に
 戻り『しぶとい』モノ作りの現場の声に耳を傾けるべき時であろう。
 『しぶとさは自信と誇りの証しであり、しぶとさとはあきらめと無力
 感を振り払い、先へと大胆に進んでいく熱きエンジンなのである。私
 たちは、低迷する日本にあって、そのことを忘れているのではないか
 という思いも強かった。そこでこの書名とした』と著者・山根一眞氏
 は力説する。今こそモノ作りの現場に立ちかえり、その肉声に耳を傾
 けることが急務と説く。」

とあります。


浜松ホトニクスが「浜松テレビ」と呼ばれていたころが懐かしい‥



もう一つ、再掲載になりますが、
「宮本常一さん 教育について」⑤を載せます。
農村地域であったわが町では協同草刈、協同溝さらい、お日待ち等、
ここに書かれているようなことがまだ残っていました。
しかし、コロナ禍を経てなくなっていったものが増えています。
悪しき旧弊とされるものとともに、よさも失われています。




☆「しぶといモノ作り」山根一眞 小学館 2003年

        1.jpg

<ノーベル賞>

◇不斉合成原理  野依良治
12歳で科学に目覚める
薬 メントールの合成


◇タンパク質分析法  田中耕一
ナノより微小なゼプトの技術
タンパク質分析


◇ニュートリノ補足  戸塚洋二
ニュートリノには質量がある
- 素粒子の研究が進めば人類はとてつもないエネルギー源を手
    にする可能性がある


◇光電子増倍管  晝馬輝夫
商品の二割がおしゃか
やりがいのある仕事
3000本 → 3600本の注文
600本のうち2本しかこわれない(欧米との違い)
→ 600本は別の研究所へ 世界中から注文
  創造は情熱が命 学者先生を集めても新産業を興したい
何でも足し算で考えてきた「和」の国が生んだ思想
    「和を以て貴しとなす」 大和=大いにたせ!
人体を輪切りにするX線とCTの心臓部は世界中、
    「浜松ホトニクス」製
浜松ホトニクス 「金券制度」


◇太陽発電パネル カネカソーラーテック
2年間で元が取れる発電能力
  ソーラーサーキット








☆「宮本常一さん 教育について」⑤【再掲載 2017.6 】

           1.jpg

◇つきあい
 
日本は育児にメイドがいらない
 欧米では子供は親に育てられ、そのことにより社会一般のもの
   となる


 人間関係の二重構造
「つきあい」組織や制度的なものとは別の人間関係
   村 地域社会 
       葬式 = 自分で自分のかたを付けられない
     平生から他人の葬式に行って手伝う必要
通夜 … 女中心 
   百万遍の数珠念仏 = 制度とは別


 会社 社縁集団
「会社という制度」+「つきあい」
つきあいの度が強くなると家族的な職場と呼ばれる


 江戸時代
武士の制度社会 と 農民のつきあい社会


 講  
  「まわりばんこ」
    - えこひいきがない
一つの村に10や20の講
     「伊勢講」「庚申講」「地蔵講」など 
飲食を伴う
   → 戦後 生活改善講 
飲食の風 おみやげの風


 パブリックマインド
日本には社会一般という考えがまだできていない
戦前 … 天皇のため
    → パブリックマインドが必要
   「せっかちに改善に走る前に,自分の周囲にあるつきあいの形を
    正しく意識化してみることが大切である。」


 大切なこと
   ◎ 何よりも大切なことは,人間一人一人がもっと賢くなること
    であり,お互いが自己の権利を主張するだけでなく,共通分母
    を見いだしていくことである。
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