「学力と階層」苅谷剛彦 朝日新聞社 2014年 ③ /「人生のくくり方」 加藤秀俊 NHKブックス 1981年 ⑨【再掲載 2017.9】 [読書記録 教育]
今日は1月29日、水曜日です。
今回は、1月26日に続いて苅谷剛彦さんの
「学力と階層」の紹介 3回目です。
出版社の案内には、
「学習資本の階層差がますます拡大する日本の教育。出身階層という社
会的条件の違いが子どもたちにもたらす決定的な差について警鐘を鳴
らす。90年代以降、迷走を続けた教育政策を豊富なデータとともに
検証。学力問題の第一人者が説く処方箋。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「教育信託論とは子どもの学習権の信託。①親への教育権の信託(文
化の一環) ②学校への教育信託 ③国会への国政的信託(政治委託)」
・「今の政策の基本的出発点は1984年中曽根内閣からの新自由主義(画
一教育の否定、教育の自由化論)からなる臨教審」
もう一つ、再掲載になりますが、加藤秀俊さんの
「人生のくくり方」⑨を載せます。
☆「学力と階層」苅谷剛彦 朝日新聞社 2014年 ③

◇これが義務教育の実態だ「教育勤務実態」調査報告から
1 現場の声に耳を傾けずに進めた教育改革
「教員勤務実態」調査①
戦後教育政策
「アンビバレント」な性格 ~ 両義的
教育の拡大(先進国) → 人的資本
開発主義,発達主義,成長主義
経済ナショナリズムに支えられた教育制度
1980年代 国際学力調査
日本は平均点高く学力の散らばりも小さな国
学校への市民参加は公共に繋がるか
「文部省学テ裁判」北海道学テ事件
教育信託論 子どもの学習権
① 親への教育権の信託 文化の一環
② 学校への教育信託
③ 国会への国政的信託 政治委託
「教師権力者」論?
あくまで人間教育の人間的主体であってもらいたい
バウチャー制度は学習権を保証できるか
今の政策の基本的出発点は臨教審
1984年中曽根内閣からの新自由主義
画一教育の否定,教育の自由化論
中教審 → 1990年代「ゆとり教育」
「日本的な教育の『標準化の世界』の突き崩し」
バウチャー制度,チャータースクール
受験戦争は限定競争になりすぎている
新教育基本法は教育財政崩壊を防げるか
教育に於ける地方自治の役割
2「大衆教育社会のゆくえ」以降 10年後のリプライ
日大教授・黒崎勲氏の問題提起に答える
批判のポイント
社会的再帰性と実証研究の知
問題構築の過程実証研究の知
☆「人生のくくり方」 加藤秀俊 NHKブックス 1981年 ⑨【再掲載 2017.9】

◇地位と栄誉
□人間は組織的な動物
首長制 ミクロネシア,インディアン
世襲制 原始部族社会 300~500人
帝国 チンギス・ハン 10人で班
10班で100人部隊 → 1000人の軍団(十進法)
□リーダー
日本では実力主義・競争主義
= 「能力さえあれば社会的地位を築ける」
「立身出世」
位階勲等の制
602年~
当てはまらない人 地下の人
三位階
①勅授 天皇から直任 勅 5位以上
②奏授 大臣から任命 奏 6,7位
③判授 太政官より任命 判 8位以下
軍隊
3位以上 月卿
4,5位以上 殿上人 雲客
→ 雲上人(宮廷に入ることを許される)
大蔵省と文部省
= 大宝律令のときにつくられ、今も健在
□宮中位階勲等制度
1875(明治8)年
国家公務員職階制
現在11位階
行政職
合計11級(各級1号棒~32号棒)
指定職 (勅任官相当)
- 地位上昇は通過儀礼
□人間の能力
能力は単一のものではない
- 人間の生活や活動の領域は多様
能力は多面的
◎ 特定された側面だけの優勢は他の領域での優劣とは関係ない
人事考査
職階制
組織の中での人間の実務能力というたった一つの尺度であ
るにすぎない
□栄誉ある賞
ノーベル賞・文化勲章1937・文化功労賞・文学賞・スポーツ賞
□立身出世を口にしなくなった
= 日本社会が大衆社会化した
今回は、1月26日に続いて苅谷剛彦さんの
「学力と階層」の紹介 3回目です。
出版社の案内には、
「学習資本の階層差がますます拡大する日本の教育。出身階層という社
会的条件の違いが子どもたちにもたらす決定的な差について警鐘を鳴
らす。90年代以降、迷走を続けた教育政策を豊富なデータとともに
検証。学力問題の第一人者が説く処方箋。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「教育信託論とは子どもの学習権の信託。①親への教育権の信託(文
化の一環) ②学校への教育信託 ③国会への国政的信託(政治委託)」
・「今の政策の基本的出発点は1984年中曽根内閣からの新自由主義(画
一教育の否定、教育の自由化論)からなる臨教審」
もう一つ、再掲載になりますが、加藤秀俊さんの
「人生のくくり方」⑨を載せます。
☆「学力と階層」苅谷剛彦 朝日新聞社 2014年 ③

◇これが義務教育の実態だ「教育勤務実態」調査報告から
1 現場の声に耳を傾けずに進めた教育改革
「教員勤務実態」調査①
戦後教育政策
「アンビバレント」な性格 ~ 両義的
教育の拡大(先進国) → 人的資本
開発主義,発達主義,成長主義
経済ナショナリズムに支えられた教育制度
1980年代 国際学力調査
日本は平均点高く学力の散らばりも小さな国
学校への市民参加は公共に繋がるか
「文部省学テ裁判」北海道学テ事件
教育信託論 子どもの学習権
① 親への教育権の信託 文化の一環
② 学校への教育信託
③ 国会への国政的信託 政治委託
「教師権力者」論?
あくまで人間教育の人間的主体であってもらいたい
バウチャー制度は学習権を保証できるか
今の政策の基本的出発点は臨教審
1984年中曽根内閣からの新自由主義
画一教育の否定,教育の自由化論
中教審 → 1990年代「ゆとり教育」
「日本的な教育の『標準化の世界』の突き崩し」
バウチャー制度,チャータースクール
受験戦争は限定競争になりすぎている
新教育基本法は教育財政崩壊を防げるか
教育に於ける地方自治の役割
2「大衆教育社会のゆくえ」以降 10年後のリプライ
日大教授・黒崎勲氏の問題提起に答える
批判のポイント
社会的再帰性と実証研究の知
問題構築の過程実証研究の知
☆「人生のくくり方」 加藤秀俊 NHKブックス 1981年 ⑨【再掲載 2017.9】
◇地位と栄誉
□人間は組織的な動物
首長制 ミクロネシア,インディアン
世襲制 原始部族社会 300~500人
帝国 チンギス・ハン 10人で班
10班で100人部隊 → 1000人の軍団(十進法)
□リーダー
日本では実力主義・競争主義
= 「能力さえあれば社会的地位を築ける」
「立身出世」
位階勲等の制
602年~
当てはまらない人 地下の人
三位階
①勅授 天皇から直任 勅 5位以上
②奏授 大臣から任命 奏 6,7位
③判授 太政官より任命 判 8位以下
軍隊
3位以上 月卿
4,5位以上 殿上人 雲客
→ 雲上人(宮廷に入ることを許される)
大蔵省と文部省
= 大宝律令のときにつくられ、今も健在
□宮中位階勲等制度
1875(明治8)年
国家公務員職階制
現在11位階
行政職
合計11級(各級1号棒~32号棒)
指定職 (勅任官相当)
- 地位上昇は通過儀礼
□人間の能力
能力は単一のものではない
- 人間の生活や活動の領域は多様
能力は多面的
◎ 特定された側面だけの優勢は他の領域での優劣とは関係ない
人事考査
職階制
組織の中での人間の実務能力というたった一つの尺度であ
るにすぎない
□栄誉ある賞
ノーベル賞・文化勲章1937・文化功労賞・文学賞・スポーツ賞
□立身出世を口にしなくなった
= 日本社会が大衆社会化した
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