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「博物館講座10 生涯学習と博物館活動」大堀 哲 雄山閣出版 1999年 ① [読書記録 教育]

今回は、大堀 哲さんの
「博物館講座10 生涯学習と博物館活動」1回目の紹介です。


出版社の案内には、

「博物館の教育サービス 博物館ボランティア 博物館の出版活動 
 館種別博物館の教育活動の特色」

とあります。


今回紹介分から強く印象に残った言葉は、

・「(教育とは)本来その人の内にある可能性を引き出すこと」


・「(博物館は)学芸員を中心としたモノの調査研究,収集,展示・教育を行う位置づけ」


・「『博物館は教育する機関』=技術・知識の押しつけでなく,創造的学習の場を提供す
 ることが重要であり,知的なレクリエーションと言える」




浜松市博物館は、教育に様々な機会、様々な情報を与えてくれます。
たいへんありがたく感じております。




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☆「博物館講座10 生涯学習と博物館活動」大堀 哲 雄山閣出版 1999年 ①

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◇博物館と教育

□教育とは何か

 ラテン語 エデュカチオ 「ひき出す」

「本来その人の内にある可能性を引き出すこと」



□社会教育機関としての博物館

○社会教育の性格

「学校教育法に基づき学校の教育課程として行われる教育活動を除き,主として青少年及
 び成人に対して行われる組織的な教育活動」(社会教育法第2条)であり,社会の中に
 於いて行われる教育」

○特徴 ①自発性 ②多様性 ③現実性

 ①自発性 
   学習意欲啓発,学習情報の提供が重要

 ②多様性 
   硬直化,マンネリ化を避け,時代や個人のニーズを踏まえた柔軟性に富んだ教育活
  動展開の必要性

 ③現実性 
   レファレンスサービス,学習相談体制の充実を


○社会教育機関としての博物館

 博物館 
 = 社会教育のための,それも資料の収集,保管,調査研究,展示教育という博物館活
  動を行う機関であり,単なる施設,ハコモノではない。

 学芸員を中心としたモノの調査研究,収集,展示・教育を行う位置づけ



□博物館教育の基本

(1)はたらきかける博物館教育

  利用者に対する働きかけこそ博物館教育の中心

 → ①知的好奇心・感性を刺激する

②「もの」に対する興味関心などを高めていく

  ニーズを自然に出せるきっかけづくり


(2)理解を助ける博物館教育

  手助け,アドバイスする = 学習者に対する学習支援

  国際博物館会議(ICOM)1974

「博物館は教育する機関」
技術・知識の押しつけでなく,創造的学習の場を提供することが重要であり,知的
  なレクリエーションと言える

  目的 = 知恵と芸術を認識してその感動を伝えていくこと


(3)観察し比較させる博物館教育

 「展示」 
  実物を見せる,触らせる → 感じさせる,発見させる

  - 見せる,観察させる

  同種のものとの比較


(4)効果的な博物館教育のために

  教師と学芸員のコミュニケーションの「場」の設定

  国立科学博物館 1992年7月「ティーチャーズセンター」


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