SSブログ

(1)「博物館講座10 生涯学習と博物館活動」大堀 哲 雄山閣出版 1999年 ③ (2)「全人的医療の知恵」永田勝太郎 海竜社 1997年 【再掲載】 [読書記録 教育]

今回は、1月18日に続いて 大堀 哲さんの
「博物館講座10 生涯学習と博物館活動」3回目の紹介です。


出版社の案内には、

「博物館の教育サービス 博物館ボランティア 博物館の出版活動 
 館種別博物館の教育活動の特色」

とあります。


博物館も来客を増加させるために一生懸命です。


もう一つ、再掲載となりますが、永田勝太郎さんの「全人的医療の知恵」を紹介します。
本書を読み、遠藤周作さんを思い出してしまいました。




<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。

浜松ジオラマファクトリー







(1)「博物館講座10 生涯学習と博物館活動」大堀 哲 雄山閣出版 1999年 ③

1.jpg

◇博物館教育活動の体系

□博物館 

 - 専門的調査研究 + 社会教育機関

(成果を社会に還元する使命)

(1)展示と展示関連の教育活動

「常設展示」「特別企画展示」

展示の解説パネル

展示解説書,カタログ,映像・音声を駆使した解説,ガイド

ワークシート学習


(2)展示以外の教育活動 P21~22

   講演会,講座,観察会,採集会,見学会,環境調査,実験教室,工作教室,
   ワークショップ,アウトリーチ活動,研修,研究,シンポジウム,自由研究相談,
   友の会活動,ボランティア活動等々

- 欧米の博物館の充実





◇館内活動

□展示   

「見てもらうこと」を重視して



□展示解説

(1)文字解説

(2)口頭解説 「ヒト」

(3)機器利用の解説

(4)映像による解説

(5)ギャラリートーク



□講演,講座形式

(1)講演  

   一回限り,トピック

(2)講座  

   少人数,特定テーマ,シリーズ系統的

(3)教室  

   身近なテーマ,学習者のニーズも入れて

(4)ワークショップ 

   実技

(5)体験学習プログラム

(6)研修会 

(7)シンポジウム,パネルディスカッション

(8)個別学習などの学習支援活動

(9)出版活動  

   館報,年報も  

   研究紀要

(10)友の会・サークル活動









(2)「全人的医療の知恵」永田勝太郎 海竜社 1997年 【再掲載】

◇QOL(生命の質)を高める全人的医療

□シゲさんの奇跡はなぜ起きたか
  
 病気になって悔しい
   → 素直でしたたかに変身 
 
  
 医療における人間の復活

   = 元気になってしまった

 

□患者は病を持った一人の人間である

 


□血圧はただ下げればよいというものではない 
  
 体質・体力により合う薬は異なる

 

□人間は絶えず身心一如の存在である
  
 = 患者を全人的に理解し全人的に扱う

 

□QOLを低下させる血行障害 
 血行の滞りは死につながる


 血行障害 - 東洋医学「お血(おけつ)」
   血行障害を治す食事の知恵





◇痛みからの解放に挑戦する

□自分の心や体への気付きを的確に持つ

 がんの初期になぜ警告信号の痛みがないのか
 
  → 自己を抑圧するタイプはがんになりやすい

   
 
□痛みは人間としての尊厳性まで失わせる

 痛みを受け止めることにより痛みは和らぐ
    はり,灸,鎮痛剤,神経ブロック,モルヒネ

 

□痛みの訴えはコミュニケーションの手段である

 がん痛は人間としての苦痛である 
  
 末期がんでもQOLを求める方法はある

 

□患者は百の理屈より一つの即効的鎮痛を待っている
 
「背中にお地蔵様がいる」 

   
 痛みの訴えは生き様そのものである

 

□困ったことが起こると痛みの中に逃げ込む人 

「心因性疼痛」 

  - 不安が痛みを呼び,辛くなると痛みの中に逃げ込む

 

□笑いは痛みの治療に効く 
  
 緊張感が腹痛を引き起こす 
   - 笑いはエネルギーをわき上がらせる

 

□痛みは脳で感じる

 究極の痛み - カウザルキア(灼熱痛)






◇人間を歪めるストレスを全人的アプローチで

□突然死の危険が一杯 
  
 冠状動脈性格という名の頑張り屋さん

 

□季節の変わり目の不調は体の警告  
  
 思春期の子どもを悩ます起立性低血圧

 

□全人的アプローチで一週間で立ち直った女子大生 
  
 良い休息は良い仕事につながる





◇こころを癒しからだを癒す東洋医学のパワー

□受験の精神的緊張に耐えられなかった中学生



□絶食療法でアトピー性皮膚炎を治す  
  
 拒食症から立ち直らせたもの

 

□なぜカリフォルニアでは東洋医学が普及しているのか

 

□優しい医療,苦しくない医療,人間的な医療  
 
 未病を治す東洋医学のパワー

 

□心身医学は西洋医学と東洋医学の架け橋





◇死を選択する尊厳ある最期を創造する

□死を選択する権利 
  
 医療は誰のため何のために



□QOLを求める死へのプロセス

 ① 絶えず誰かがそばにいること 
 
  
② ケアの保証を与えること


 
□定年の日から始まった空白の日々

 仕事一途の人生は何を残したのか


 何のために生きているのか,何をして生きていくべきか

 

□痴呆にも死に様を選択する権利がある





◇永田勝太郎

1948年千葉県生 

 慶應大学経済学部中退 → 福島県立医大 → 千葉大医学部で研修

 →1980北九州市立小倉病院

 現在(出版当時),浜松医科大学講師(保健管理センター)心療内科

  
 1986 ヒポクラテス賞受賞(ギリシア)

 1997 シュバイツァ賞受賞(ポーランド)



nice!(151)  コメント(0) 
共通テーマ:学校