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「総合的な学習とこれからの学校・授業作り」 北俊夫 光文書院 2000年 ⑨ [読書記録 教育]

今回は2月6日に続いて北俊夫さんの
「総合的な学習とこれからの学校・授業作り」9回目の紹介です。


およそ20年前に出版された本、平成10年版の学習指導要領が最新だった頃です。


「総合的な学習」の効果、善し悪しが話題になることもなく、道徳科、外国語。
検証が大切だと思うのですが、次々と目新しいものに取り組むことに力が注がれています。



今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「一つのことを学んで十のことを知る」
- 便利になりすぎた世の中、十のことを十の手間を掛ける大切さこそ学ばせたいことだ
 との考え方もあります。


・「魚よりも釣り竿を」
- 食べられる魚かどうかをまず知ることが大切だと思います。


・「学び方カードが威力を発揮する」
- 学び方カードを作ったことで安心してしまうこともあります。



 



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☆「総合的な学習とこれからの学校・授業作り」 北俊夫 光文書院 2000年 ⑨


◇授業作りのキーワード20②


(3)授業で教師は何をすべきか
 
 - 教師の役割を再点検する
用語ではなく教師の指導観


新しいビルの建設には,新しい設計図が必要である
これまでは教え上手の教師で良かった
むしろ「させ上手な教師」が求められている




(4)授業の設計図を作り直す
 
 - 新しい授業は新しい学習指導案で

「そろえることと違えること」個性的な指導案を




(5)共学の心と態度

 - もう一つの共生

共生は共に学び(共学),共に活動する(共動)
  



(6)ホテルのマスターキー

 「一つのことを学んで十のことを知る」

マスターキーの知識の獲得は,子供の主体的な営みによって実現する
  



(7)一匹の魚よりも魚の取り方を

 - 生涯学習につながる「学び方,調べ方」を

  「魚よりも釣り竿を」 → さらに必要なことは?

  「おにぎりよりも柿の種を」 「捕った魚をどうするか」

(知識と実生活の結合,学習成果の社会還元)
  



(8)「学び方カード」のすすめ

 - 学習の手がかりになる「もう一つの教材」

「学び方カード」が威力を発揮する
  



(9)学習のアイドリング

 - 問題解決への見通しを持たせる手だて

準備や心構え
・追究したくなるような場面設定の工夫

・問題解決への切実性と見通しを持つようにしたい
  



(10)フリータイム型の海外旅行

 「複線型」の学習
3ポイント 
   ① 子供自らの問題意識を明確にするとともに学習計画を具体的に作成

   ② 基礎的な学習の仕方を身につけている
資料活用の仕方 実験観察の方法 図書館・機器の利用法

   ③ 自己評価ができる


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