(1)「博物館講座10 生涯学習と博物館活動」雄山閣出版 1999年 ⑦ (2)新津の伝説② 「強力勘右衛門」 浜松市神田町 【再掲載】 [読書記録 教育]
今回は、2月10日に続いて 大堀 哲さんの
「博物館講座10 生涯学習と博物館活動」7回目の紹介です。
出版社の案内には、
「博物館の教育サービス 博物館ボランティア 博物館の出版活動
館種別博物館の教育活動の特色」
とあります。
もう一つ、再掲載となりますが、「新津の伝説② 『強力勘右衛門』 浜松市神田町」を
紹介します。
神田町は今は江西地区に入っていますが、かつては新津地区だったといわれています。今
でも、部農会は新津地区に入っています。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
(1)「博物館講座10 生涯学習と博物館活動」雄山閣出版 1999年 ⑦
<教育活動の企画と実施>
◇人による解説
(1)学芸員による解説
研究内容+情報提示
(2)解説員による解説
□心構え(諸岡・1989)
①「ハイ」という素直な心
②「申し訳ございません」という反省の心
③「私がいたします」という奉仕の心
④「ありがとうございます」という感謝の心
⑤「おかげさまで」という謙虚な心
|
一期一会
□観覧者の興味を引きつける9要素(上野・1986)
①あたたかい印象を与える
②話術に長け,難しい学術的内容でも相手に親しみ易い言葉で分かりやすく楽しく話す
③自分の解説内容に自信を持って話す
④質問に答えられないことは,答えられるよう直ちに学習する習慣をつける
⑤観覧者に対応するときは常に新鮮な感じを与える
⑥知識は文字や本からだけでなく,できるだけ体験によって得るよう努める
⑦学習者と自分を接近させる
⑧頻度の高い質問には,解答例を作って,十分に答える
⑨研究部(学芸員)との連携を密にして,協力し合う体制を備える
<解説員の研修>
1.接客研修 もてなしの気持ちで本当の笑顔
2.解説研修
①博物館とは
②当該博物館の概要
③博物館の各業務(資料収集,保存,教育,管理など)
④解説業務の位置づけ
⑤専門分野の資料について(展示資料のバックグラウンド)
⑥展示について
⑦保安関連,緊急事故対策
|
大切なのは向上心
3.ボランティアによる解説
アメリカ - 週に一回4時間を6か月継続することを最低線(責任感)
4.解説の実践
場所 :ツァーガイドとスポットガイド
時間 :定時,不定期,任意
人数 :多人数,少人数
レベル :一般,専門
対象意識:有意義群,無意識群
(2)新津の伝説② 「強力勘右衛門」 浜松市神田町 【再掲載】
浜松市の南部にある浜松市神田町は、昔は明神野(みょうじの)という村の名前だった。
その頃この村に、一人の浪人が往んで居た。
この人は本名を、岡田勘右衛門と言ったが、またの名を、「強力勘右衛門」ともいわれ
ていて、それは非常な力持ちだったからである。
勘右衛門はある時、これも力自慢の家来を一人連れて、京都へと旅して行った。
するとその日京都では、蓮華王院の本堂の、三十三間堂を建てるために、棟木をあげて
いるところだった。ところがその棟木の重いこと、何十人という人が集って持ち上げても、
なかなかに動くものではなかった。
勘右衛門はそれを見ると、つかつかと歩みよって、
「拙者等が、お手伝い申さん」
と、人々が驚く間に、家来の男に目くばせして、二人して、棟木を軽々と持ち上げ、屋根
の上まで上げてしまった。
見ていた人達はびっくりして、
「あれはきっと、人間ではないだろう。何か仏様のご化身だろう」
という程だった。
強力勘右衛門はこの他、各地でその強力を発揮して、いよいよ人々を驚かせたとにいう
ことである。それ程、勘右衛門は力持ちだったのである。
今も神田町の岡田家には、勘右衛門が昔、力だめしに使ったという、大きな石が残って
いる。
「博物館講座10 生涯学習と博物館活動」7回目の紹介です。
出版社の案内には、
「博物館の教育サービス 博物館ボランティア 博物館の出版活動
館種別博物館の教育活動の特色」
とあります。
もう一つ、再掲載となりますが、「新津の伝説② 『強力勘右衛門』 浜松市神田町」を
紹介します。
神田町は今は江西地区に入っていますが、かつては新津地区だったといわれています。今
でも、部農会は新津地区に入っています。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
(1)「博物館講座10 生涯学習と博物館活動」雄山閣出版 1999年 ⑦
<教育活動の企画と実施>
◇人による解説
(1)学芸員による解説
研究内容+情報提示
(2)解説員による解説
□心構え(諸岡・1989)
①「ハイ」という素直な心
②「申し訳ございません」という反省の心
③「私がいたします」という奉仕の心
④「ありがとうございます」という感謝の心
⑤「おかげさまで」という謙虚な心
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一期一会
□観覧者の興味を引きつける9要素(上野・1986)
①あたたかい印象を与える
②話術に長け,難しい学術的内容でも相手に親しみ易い言葉で分かりやすく楽しく話す
③自分の解説内容に自信を持って話す
④質問に答えられないことは,答えられるよう直ちに学習する習慣をつける
⑤観覧者に対応するときは常に新鮮な感じを与える
⑥知識は文字や本からだけでなく,できるだけ体験によって得るよう努める
⑦学習者と自分を接近させる
⑧頻度の高い質問には,解答例を作って,十分に答える
⑨研究部(学芸員)との連携を密にして,協力し合う体制を備える
<解説員の研修>
1.接客研修 もてなしの気持ちで本当の笑顔
2.解説研修
①博物館とは
②当該博物館の概要
③博物館の各業務(資料収集,保存,教育,管理など)
④解説業務の位置づけ
⑤専門分野の資料について(展示資料のバックグラウンド)
⑥展示について
⑦保安関連,緊急事故対策
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大切なのは向上心
3.ボランティアによる解説
アメリカ - 週に一回4時間を6か月継続することを最低線(責任感)
4.解説の実践
場所 :ツァーガイドとスポットガイド
時間 :定時,不定期,任意
人数 :多人数,少人数
レベル :一般,専門
対象意識:有意義群,無意識群
(2)新津の伝説② 「強力勘右衛門」 浜松市神田町 【再掲載】
浜松市の南部にある浜松市神田町は、昔は明神野(みょうじの)という村の名前だった。
その頃この村に、一人の浪人が往んで居た。
この人は本名を、岡田勘右衛門と言ったが、またの名を、「強力勘右衛門」ともいわれ
ていて、それは非常な力持ちだったからである。
勘右衛門はある時、これも力自慢の家来を一人連れて、京都へと旅して行った。
するとその日京都では、蓮華王院の本堂の、三十三間堂を建てるために、棟木をあげて
いるところだった。ところがその棟木の重いこと、何十人という人が集って持ち上げても、
なかなかに動くものではなかった。
勘右衛門はそれを見ると、つかつかと歩みよって、
「拙者等が、お手伝い申さん」
と、人々が驚く間に、家来の男に目くばせして、二人して、棟木を軽々と持ち上げ、屋根
の上まで上げてしまった。
見ていた人達はびっくりして、
「あれはきっと、人間ではないだろう。何か仏様のご化身だろう」
という程だった。
強力勘右衛門はこの他、各地でその強力を発揮して、いよいよ人々を驚かせたとにいう
ことである。それ程、勘右衛門は力持ちだったのである。
今も神田町の岡田家には、勘右衛門が昔、力だめしに使ったという、大きな石が残って
いる。