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教育ノートから「教師」⑯-「教師の生き方・考え方」國分康孝 金子書房 1995年(4) [読書記録 教育]

今回は 3月23日に続いて 読書メモの要約『教育ノート』より、
キーワード「教師」でまとめたものの紹介 16回目。
カウンセリングで知られる國分康孝さんの「教師の生き方・考え方」4回目の紹介です。



出版社の案内には、

「教師としての自信を失ってしまいそうな時は、考え方を変えるか、行動そのものを変え
 ることが解消につながる。生徒に語れる自分の人生の哲学を築くために、カウンセリン
 グの視点から教師の仕事を解説し提言する。」

とあります。



今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「必要ならば教師はあるがままの自分を提示する勇気を持つ」


・「プロフェッショナル
 = その都度頭をフルに回転させて自己決断(行動選択)していく」


・「禁止・命令(現実原則)の提示をためらわない」


・「教師や親が自分の人生哲学を語ることが大切」





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☆教育ノートから「教師」⑯-「教師の生き方・考え方」國分康孝 金子書房 1995年(4)

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◇自己開示的援助

□自己開示は援助法の一つ



必要ならば教師はあるがままの自分を提示する勇気を持つ
教師が自己開示しなければ生徒は人生とはどんなものか分からないまま,自己中心
性から脱却できない 



□自分の提示 
 
 ①思考の自己開示 
    自分の人生観 価値観 ビリーフの開示


 ②感情の自己開示 
    うれしい 悲しい 残念だ 等の開示


 ③行動の自己開示



 ◎教育上の意味 
  ①生徒の生き方や問題への取り組みのヒントに

②生徒も自己開示的になる
ヒューマンネットワーク
仲間同士の心のふれあいの促進

③親近感を増す
教師ものびのびと


□自己開示が有用な場合

 ① わがままで世間知らずの場合

 ② 良心的すぎて一つの考えに(ねばならぬ)に固執している

 ③ 先の見えない人

 ④ お人好しすぎて人が自分をどう見ているかに気が付かない人

 ⑤ ある危機的状況におかれて判断が鈍っているとき

 





◇担任不信

□隠された役割



□頼りない教師

 - 担任不信 - 頭の使い方が足りないから



□プロフェッショナル

 = その都度頭をフルに回転させて自己決断(行動選択)していく

           ∥

「生徒の求めるものに応じる」ために工夫を凝らす

(1)現実原則の学習

  戦後教育は児童中心という美名のもとに現実原則(禁止命令)に対決させことをため
 らった。



しつけ = 「~させている」

  現実原則になじめない = 非常識 我慢が足りない 他人のせいにする



  対策 
   禁止・命令(現実原則)の提示をためらわない



  ◎子どもにフラストレーションを与え,それに耐えてもらう。
◎子どもはフラストレーション体験を強いる超自我対象(教師)には,信頼感を持つ。



(2)グループへの同一化   

 「これは自分のグループである」というグループとの一体感



登校拒否の原因
  グループの中で人間関係を持つ能力が低下してきている


 □問題
   ① 心理的離乳がされにくい。 - 幼児性が抜けない。


   ② 仲間からの耳学問がないので,現実問題の処理も不手際が多い。
   ③ 所属集団がないということは人生の居場所がない。生き甲斐がない。

   ④ 人が自分をどう見ているのか気が付かない。自己概念やアイデンティティが定
    まりにくい。

   ⑤ 言動を模倣する機会が少ない。認知世界が拡大せず,生活空間が狭くなる。
                  
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(3)人生哲学の学習 

  人生哲学を定めにくい苦悩 モラトリアム

教師や親が自分の人生哲学を語ることが大切



他者の考えにふれて自分の考えがはっきりする

  ◎人生哲学を育てるには
ホームの手伝い 工場のアルバイト キャンプ・合宿
講演会 研修会 



(4)自己主張能力の学習

  自分の面倒ぐらいは自力で見よ

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