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教育ノートから「教師」⑰-「教師の生き方・考え方」國分康孝 金子書房 1995年(5) [読書記録 教育]

「ワンネス(二人が一つの世界を分かち合う)とアイネス(人にはそれぞれの世界がある)
 この二つの体験が人をやる気にさせる。」




今回は 3月26日に続いて 読書メモの要約『教育ノート』より、
キーワード「教師」でまとめたものの紹介 17回目。
カウンセリングで知られる國分康孝さんの「教師の生き方・考え方」5回目の紹介です。



出版社の案内には、

「教師としての自信を失ってしまいそうな時は、考え方を変えるか、行動そのものを変え
 ることが解消につながる。生徒に語れる自分の人生の哲学を築くために、カウンセリン
 グの視点から教師の仕事を解説し提言する。」

とあります。



今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「生徒にやる気を起こさせるには将来の人生計画をさせる
キャリア・ガイダンス キャリア・カウンセリング」


・「人生がおもしろい = 他者との心のふれあいがある
  仲間同士のリレーション」


・「情けは人のためならず」
「自分の周りの人に自分のできることをする」
「まずアクション それにつれて感情も出てくる」



昨日は暖かく、我が家の桜も満開となりました。
浪人の時通っていた予備校から合格祝いにいただいた苗が大きく育ちました。
桜の頃になると「あの頃」を思い出します。
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☆教育ノートから「教師」 ⑰-「教師の生き方・考え方」國分康孝 金子書房 1995年(5)

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◇やる気を起こす

□やる気の根源は興味と必要性



□方法1<将来志向>

 先が見えているときは,今どうすればよいか判断が付きやすい



生徒にやる気を起こさせるには将来の人生計画をさせる
キャリア・ガイダンス キャリア・カウンセリング

(例)様々な職域から人を招いて体験を語ってもらう

アルバイト・ボランティア活動で実社会に触れさせる

相互に自己開示 



 ポイント
   ① 自分の興味を発見させる

② 必要性を自覚させる

③ 現実条件を検討してどういう方法なら興味と能力の両方を発揮できるかを計画
する。

④ キーパーソン(模倣の対象)に出会う機会をつくる。




□方法2<人間関係の中での自分>

 人生がおもしろい = 他者との心のふれあいがある
 
      |

仲間同士のリレーション



◎個の自覚が高まる

「自分がしっかりしないと自分の人生は動かない」という真剣な気持ちにさせてくれる



◎外界に対して好意的になる
対人関係が少ない生活では,人間集団はなじみにくい。定年になって元気がなくなる
 高齢者と原理は同じ。





◎どうすれば生徒同士のリレーションが深まるか工夫すればよい
 スポーツ サークル 構成的グループエンカウンター

  ワンネス(二人が一つの世界を分かち合う)とアイネス(人にはそれぞれの世界がある)
 この二つの体験が人をやる気にさせる。



□方法3<人の役に立つ>

 他の人間に対して役に立つ

→ 人にノートを貸す 病欠の友人に電話 人の勉強を手伝う

老人をいたわる 掃除をする クラス委員を務める



自分の居場所を自分で作る



「情けは人のためならず」

   自分の周りの人に自分のできることをする

まずアクション それにつれて感情も出てくる



 役割分担はグループを活性化し,ドロップアウトを予防し各自の居心地を良くする。



□方法4<フラストレーション>

  フラストレーションに耐えるから,このフラストレーションを乗り越えるためにどう
 すればよいかという意欲が湧く。



  フラストレーションのない生徒(例 過剰保護)は,不快感が少ないから、燃える材
 料がない。

ハングリー精神がない



  現実原則(例 比較される・ルールがある・我慢はつきもの)を提示する気力が教師
 にないと生徒の意欲は高まりにくい。


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