山本夏彦さんはこんなことを⑭-「完本 文語本」文藝春秋② [読書記録 一般]
「本を読むことは死んだ人と話をすること」
今回は、4月3日に続いて、わたしの要約ノートから、
キーワード「山本夏彦さんはこんなことを」14回目の紹介、
山本夏彦さんの「完本 文語本」②です。
出版社の案内には、
「祖国とは国語である。日本人は文語文を捨てて何を失ったか。明治以来流入した欧米の
文物は、混乱と活気と迷惑をもたらした。中江兆民、二葉亭四迷、樋口一葉、萩原朔太
郎、佐藤春夫、中島敦たち諸家の名文を引き、失った父祖の語彙を枚挙し、現代口語文
の欠点を衝く。 」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「脱亜入欧=日本の古典を棄てて西洋の古典に → 日本人は魂抜けた腑抜けになる」
・「兆民が漢文から学んだことは削ること」
・「聖書と賛美歌の翻訳 = 文語文のリズム」
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆山本夏彦さんはこんなことを⑭-「完本 文語本」文藝春秋②
◇兆民先生
田中正造 足尾銅山鉱毒
明治34年 直訴状を幸徳秋水に依頼(中江兆民の高弟)
文章家・筆取り・操觚者
死んだ人の紹介で死んだ人を知った
中江兆民 明治4年 フランスに遊学
西園寺公望と『東洋自由新聞』
→ 国会議員
忽ち辞す = 金がかかりすぎる → 腐敗
明治21年 秋水18歳,兆民42歳で入門
~ 明治34年死ぬまで愛弟子
幸徳秋水『兆民先生言行録』
漢文の簡潔にして気力ある
「勧学院の雀は蒙求を囀った」
脱亜入欧
日本の古典を棄てて西洋の古典に
→ 日本人は魂抜けた腑抜けになる
明治15年
中江兆民 ルソーの『民約訳解』を漢文に訳して出版
|
漢文は欧州におけるラテン語の如く
漢文 文にリズム,文脈に混乱なし
|
西洋人はくどい
支那「文章は経国の大業,不朽の盛事」
天保の老人が死ぬまで残っていた考え方(大正初年まで)
「一年有半」「続一年有半」
漢文の極は『史記』『十八史略』
兆民が漢文から学んだことは削ること
これ以上削ったら分からなくなる寸前で踏みとどまること
『文藝春秋』1996.1~1996.3
◇聖書
聖書と賛美歌の翻訳 = 文語文のリズム
聖書に文語訳はまだ残る
∥
分からない字句があってもリズムさえあればよい
明治年間までは文は音読されることを欲し,大正以後黙読を予想するようになった
◇二葉亭四迷の思い出
二葉亭四迷
坪内逍遙にすすめられて『浮雲』
ツルゲーネフ『あひびき』翻訳
内田魯庵の紹介
生きている人より死んだ人と知り合いになる
本を読むことは死んだ人と話をすること
『諸君』1975.11
今回は、4月3日に続いて、わたしの要約ノートから、
キーワード「山本夏彦さんはこんなことを」14回目の紹介、
山本夏彦さんの「完本 文語本」②です。
出版社の案内には、
「祖国とは国語である。日本人は文語文を捨てて何を失ったか。明治以来流入した欧米の
文物は、混乱と活気と迷惑をもたらした。中江兆民、二葉亭四迷、樋口一葉、萩原朔太
郎、佐藤春夫、中島敦たち諸家の名文を引き、失った父祖の語彙を枚挙し、現代口語文
の欠点を衝く。 」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「脱亜入欧=日本の古典を棄てて西洋の古典に → 日本人は魂抜けた腑抜けになる」
・「兆民が漢文から学んだことは削ること」
・「聖書と賛美歌の翻訳 = 文語文のリズム」
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ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆山本夏彦さんはこんなことを⑭-「完本 文語本」文藝春秋②
◇兆民先生
田中正造 足尾銅山鉱毒
明治34年 直訴状を幸徳秋水に依頼(中江兆民の高弟)
文章家・筆取り・操觚者
死んだ人の紹介で死んだ人を知った
中江兆民 明治4年 フランスに遊学
西園寺公望と『東洋自由新聞』
→ 国会議員
忽ち辞す = 金がかかりすぎる → 腐敗
明治21年 秋水18歳,兆民42歳で入門
~ 明治34年死ぬまで愛弟子
幸徳秋水『兆民先生言行録』
漢文の簡潔にして気力ある
「勧学院の雀は蒙求を囀った」
脱亜入欧
日本の古典を棄てて西洋の古典に
→ 日本人は魂抜けた腑抜けになる
明治15年
中江兆民 ルソーの『民約訳解』を漢文に訳して出版
|
漢文は欧州におけるラテン語の如く
漢文 文にリズム,文脈に混乱なし
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西洋人はくどい
支那「文章は経国の大業,不朽の盛事」
天保の老人が死ぬまで残っていた考え方(大正初年まで)
「一年有半」「続一年有半」
漢文の極は『史記』『十八史略』
兆民が漢文から学んだことは削ること
これ以上削ったら分からなくなる寸前で踏みとどまること
『文藝春秋』1996.1~1996.3
◇聖書
聖書と賛美歌の翻訳 = 文語文のリズム
聖書に文語訳はまだ残る
∥
分からない字句があってもリズムさえあればよい
明治年間までは文は音読されることを欲し,大正以後黙読を予想するようになった
◇二葉亭四迷の思い出
二葉亭四迷
坪内逍遙にすすめられて『浮雲』
ツルゲーネフ『あひびき』翻訳
内田魯庵の紹介
生きている人より死んだ人と知り合いになる
本を読むことは死んだ人と話をすること
『諸君』1975.11