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「人生の自由時間」藤本義一 岩波書店 2001年 ③ [読書記録 一般]

今回は、4月2日に続いて藤本義一さんの
「人生の自由時間」3回目の紹介です。


藤本義一さんを、懐かしく思い出します。




出版社の案内には、

「定年後にたっぷり手にしうる自由な時間,それをどう充実させて生きるか.ぜひともな
 すべきこと,心がけたいことは何か.戦争も震災もくぐりぬけ,無数の人間模様を見つ
 めてきた作家が,好評の『人生の賞味期限』に続いて贈る,高齢者への“応援歌”.深
 い洞察と示唆に満ちた,書き下ろし多数を含む20篇のエッセイで構成.」

とあります。



今回紹介文から強く印象に残った言葉は…

・「プライドの第一条件は大きな寛容の精神を持つこと」


・「血の流れの悪化 - ストレスが脳の血流に影響を与える」


・「サイコロ思考法
六面のサイコロ各面に自分のやりたいことを書いて転がし出た日に忠実に従う」
- おもしろそうです、藤本義一さんの方法。


・「ボケ・モウロク  昔は自分に対しての言葉だった = 他人に対しては失礼
→ 『子供かえり』『先祖がえり』の言葉に!」





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☆「人生の自由時間」藤本義一 岩波書店 2001年 ③

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◇軽鬱病予防法

□軽鬱病者増加
    
 40代、50代、60代、30代、70代、20代


 10年前から顕著に
   日本人の1/10が軽鬱説


 ストレス 
   ・工業用語のストレッチャーからの造語 = 摩擦係数

   ・ストレスをたくみに活用する方法を得たなら人間は前進する
→ 空転状態が軽鬱病

   ・まじめな完全主義者、几帳面な人
言われてはいそうですかと言ってできる人はまじめな人ではない

   ・プライドの第一条件は大きな寛容の精神を持つこと
 



□身体の変化から表れる

 不定愁訴
   頭痛 肩こり 耳鳴り 嘔吐 不整脈 不眠等々

  → 原因はすべて脳の視床下部に発生した血行障害

= 血の流れの悪化 - ストレスが脳の血流に影響を与える


 カルテ 3段階
①自己注目 → 自己否定 → 自己没入

   ②自己注目 → 自己没入 → 自己否定
脱皮エネルギーの喪失


 人間の心の中の閾値(いきち)がバランスを崩した証拠
<強い部分 対 弱い部分>


 きっかけは他人のほんの一言から


 安定志向 → サイコロ思考法
六面のサイコロ各面に自分のやりたいことを書いて転がし出た日に忠実に従う



藤本義一の方法 
①嫌いな人間を6人選出

②好きな人間を6人選出

③はじめに嫌いな人のサイコロを振る
     → 出た人に積極的に声を掛ける

     ④好きな人のサイコロを振る
      → 話し合う、電話する、声を掛ける





◇連れあいの死

「迷子の天使たち」戯曲
ボケ・モウロク 
    昔は自分に対しての言葉だった = 他人に対しては失礼

   → 「子供かえり」「先祖がえり」の言葉に!


 60代後半、70代前半の夫の死が引き金になっての発病が多い
= ホルモン  
    エストロゲン(女性ホルモン=記憶)が急激に衰える

↑↓

アンドロゲン(男性ホルモン=怒り、恐怖)
  

 ホルモンのバランスの崩れが原因
= お互いに心(脳)の深い部分で愛し合っていた

45年間以上の夫婦生活が必要






◇給料袋の思い出

 フランス説 
  ・パパは働いてお金を持って帰る人

・ママはお金を受け取って暮らしを支える人



原始社会と同じ


 子供の前で渡す 犬さえエサを暮れる人と長の見分け方を知っている
→ 尊敬に結びつく


 働いて稼ぐのが報酬
  - 家の中の儀式にお金が介在


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