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「人生の自由時間」藤本義一 岩波書店 2001年 ④(最終) [読書記録 一般]

正岡子規『病床六尺』
「…余は今まで禅宗の所謂悟りという事を誤解していた。悟りと言う事は如何なる場合に
 も平気で死ぬる事かと思っていたのは間違いで悟りという事は如何なる場合にも平気で
 生きている事であった」






今回は、4月4日に続いて藤本義一さんの
「人生の自由時間」4回目の紹介 最終です。


「自由時間」「自由」の豊かさと難しさを思います。



出版社の案内には、

「定年後にたっぷり手にしうる自由な時間,それをどう充実させて生きるか.ぜひともな
 すべきこと,心がけたいことは何か.戦争も震災もくぐりぬけ,無数の人間模様を見つ
 めてきた作家が,好評の『人生の賞味期限』に続いて贈る,高齢者への“応援歌”.深
 い洞察と示唆に満ちた,書き下ろし多数を含む20篇のエッセイで構成.」

とあります。



今回紹介文から強く印象に残った言葉は…

・「① 親は一日に三度笑って見せよ
② 親思う心に勝る親心」


・「わたつみ = 『海つ霊』 = 海の神様」


・「アメリカの傲慢 = アメリカは侵略されたことがないから」


・「生活が安定しても精神が枯れ果てていくのが人間にとって一番無惨」




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☆「人生の自由時間」藤本義一 岩波書店 2001年 ④(最終)

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◇子供に語り継ぐべきこと

□16~17世紀 
   ① 親は一日に三度笑って見せよ

② 親思う心に勝る親心



□吉田松陰の辞世の短歌より

「親思う心にまさる親心…」


「人生五十年間」
   ~ 親は子供に余情を残してあの世に旅立つ


「学問のすすめ」
  生涯教育 - 自分が受けてだけに終わるのではなく送り手になる







◇今語りべく戦争

□「きけわだつみの声」 
   わたつみ = 「海つ霊」 = 海の神様

  「海からの声にもう一度耳を傾けよう」

「海からの声をもう一度」



□アメリカの傲慢 = アメリカは侵略されたことがないから






◇柵(しがらみ)論の必要

□シガラミ 柵 
  WEIR = 水の中に立てた垣

まといつくものを止めて川の水を流す



□人間の求める自由はムボウとムホウ(無謀と無法)からは生まれない






◇超俗の人(1)

□生活が安定しても精神が枯れ果てていくのが人間にとって一番無惨

~ 物質面と精神面のかねあい



□超俗の人

 数学者・岡潔 
   プラスの日とマイナスの日 

  「学ぶ者は総じて雨の日のヒマワリのようなものだ」


 画家・山下清
   「人間の死は風か波」


 ◎超俗の人になるためには諦めてはいけない

 ◎自分に与えられた時間を意識して生きている



□人生の自由時間

 三拍子
  … 摂取、睡眠、排泄の三拍子
        
    三拍子が順調であるあるからこそ生きている喜びを自分のものにできる


 ふける 
   ①老ける Glow 0ld

   ②耽る Indulge = 貪る 赦免

   ③更ける Grow Late


 老人手帳
   ~ 喜びより哀れさを覚える

    ↓

   耽ることにした = 人生に最も大切なのは味わい






◇カタツムリとナメクジ

□カタツムリ派とナメクジ派

 ナメクジ宣言した途端に不満は徐々に減少していきそれに伴って不安も薄れて行く






◇遺言の効用

 4月15日遺言の日
   ~ 遺言ラッシュ






◇死を考えてみる

 死を考えることは生を考えることである







◇あとがき 「自生」を考える

 ミヒャエル・エンデ 『モモ』
   ~ 定年後


 正岡子規『病床六尺』
「…余は今まで禅宗の所謂悟りという事を誤解していた。悟りと言う事は如何なる場合
  にも平気で死ぬる事かと思っていたのは間違いで悟りという事は如何なる場合にも平
  気で生きている事であった」

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   人生の目的
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