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(1)キーワード「国語」⑤ (2)「学校文化 その源流と課題」荒巻正六 福武書店 1990年 ①【再掲載】 [読書記録 教育]

今回は、4月26日に続いて、読書ノートより
キーワード「国語」の紹介 5回目です。 

国語科指導も随分変わったことが分かります。



もう一つ、再掲載となりますが、荒巻正六さんの
「学校文化 その源流と課題」①を紹介します。
6年前の記事ですが、以前の学校が分かります。









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(1)キーワード「国語」⑤

◇読書指導
  
 低学年
   読み聞かせ(月1回)


 中学年 
   図書カード(チェック)


 高学年 
   図書カード(チェック)

   内容を聞き 広げる






◇国語の最初
  
「音読練習」と「視写」

①音読練習  1ページ文 連れ読み(一回目読点 二回目句点)

声がひとつにそろうまでやり直し

個人練習(二回)机間巡視


②視写    名・字も体を表す-集中させる






◇子供に書かせる板書
  
 ① 生の資料がそのままほしい場合


② 子供にさせて子供の力を付ける場合


③ 一度にたくさんの資料がほしい場合





◇漢字
  
 指示① 鼻で書きましょう 


 指示② 先生の声に合わせ,指で書きましょう
  

 指示③ 難しい漢字はどれですか どれかな どこが間違えやすいかな
  

 指示④ どんなところが間違えやすいか言いましょう
  

 指示⑤ 間違いを板書
  

 指示⑥ 練習しよう























(2)「学校文化 その源流と課題」荒巻正六 福武書店 ① 1990年【再掲載】

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◇入学・入塾・入門風景

□入学式

 → 初心をいかに組み立てていくかについて十分示唆




□日田・咸宜園(広瀬淡窓) 入塾式  

古参塾生に住所・氏名・年齢・紹介者紹介し引き合わせる

淡窓が「休道の詩」を読み上げる(精神)


全員が読み上げる
道(い)うを休(や)めよ 他郷苦辛多し
同胞友有り 自ら相親しむ
紫扉暁に出づれば 霜雪の如し
君は川流を汲め 我は薪を拾わん





□吉田松陰 獄中で囚人に講義

「自分が獄中で諸君に学を講ずる理由について述べよう。今日囚となって再び天日を拝す
 る望みもないのに,勉学などして何の効果があるのかというのかもしれないが,それは
 利の説だ。人と生まれて人の道を知らず,子と生まれて子の道を知らないでは,これほ
 ど恥ずべきことはないではないか。もしこれを恥ずかしいと思うならば,書を読み道を
 学ぶより他はない」





□荒巻正六

※ 学制期の入学式は寺子屋の入門風景を引き継いでいた


しかし,現代,生徒中心とか楽しい学習ばかりを負いすぎて,結局魂の入らない結果を
招いている場合もあるのではないだろうか。



いつの時代でも,学習者自身は自分たちの魂をゆさぶってくれる教師の迫力を待っ
ている

 





◇遠足事始

□福本竹峯 

 薄暑来る 一年生は 椅子に馴れ





□遠足の走り = 花見

 ~ 農村漁村,山遊び,磯遊び(遊山)

3~4月 3月3日



 明治27年頃 「遠足」フランス兵式体操と結びついた遠出の野外行事
(趣旨は精神訓練)

  「行事・遠足・遠足運動」





□花見的遠足の性格を変えたのはヨーロッパの教育思想の影響

→ ルソーの流れを汲む  パセドウ・ザルツマンが遠足奨励

「遠足や見学によって郷土の自然や生活産業を学ぼう」

明治16年 若林虎三郎「地理小学」





□遠足に魅力がなくなる

理由 = 教育的意義強調と事故防止,その他の規制が多すぎる





□篠原助市『教育辞典』

「遠足の準備を十分にし,次に快活なる気分を持って一貫し,生徒の自由を過度に拘束
 せざること最も重要なり」









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