山本夏彦さんはこんなことを21-「百年分を一時間で」山本夏彦 文春新書 2000年 ② [読書記録 一般]
「民主主義は嫉妬の解放をもたらす
自分たちが人気者にして,それが増長すると一挙にたたき落として民衆は快を貪る」
今回は、5月 9日に続いて、わたしの要約ノートから、
キーワード「山本夏彦さんはこんなことを」21回目の紹介、
紹介する本は変わりまして、山本夏彦さんの「百年分を一時間で」②です。
出版社の案内には、
「コラムは三十枚の内容を十枚に、十枚を三枚に、削りに削るから、用は足りるが語気が
荒くなる、恐ろしい人だと思われるのは残念だと前回「誰か『戦前』を知らないか」で
は爆笑裡に戦前を彷彿とさせようと試みた。本書はその続きである。私有財産は盗みで
ある、奪って公平に分配するのは正義であると、この百年私たちを支配した社会主義の
消長を語って1時間ですませている。 」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「三業=料理屋・待合い・割烹(見番=総元締め)」
-わたしには「待合い」がぴんときません。
・「宇野騒動 - 芸者の口から漏れる = 待合い政治の終わり」
- 今やSNSで…
・「講談
『日本人は木戸銭を払って寄せに笑いを買いに行った』」
・「勝新太郎・藤山寛美は芸人のカガミ
芸人は気質の2倍払ったのでは払ったことにならない
5倍10倍払ってさすがスター = 明日来るお金を使う」
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆山本夏彦さんはこんなことを21-「百年分を一時間で」山本夏彦 文春新書 2000年 ②
◇花柳界
□三業地
三業 = 料理屋・待合い・割烹(見番=総元締め)
女中には大きな力がある
箱屋 三味線を箱に入れ担いで芸者のお供をする若い衆
待合い - 客を泊めるところ
女中が間をとる
女衒(ぜげん)
妾と二号 二号はインスタント
平の座敷と陰の座敷
・平…着飾って酒の相手
・陰…四畳半にはいること
花柳界
三大花街 ①柳橋,②新橋,③赤坂
他に 芳町,神楽坂,湯島,大塚,向島(アルバイト混ぜ)
芸者と娼伎
「新聞は高位高官の収賄を悪し様に書くけれど、我々もそこに座れば必ず同じ事をする。
新聞はそれを暴き、束の間ではあるけれど読者を正義感にしてタダで喜ばす。これを迎
合と僕(山本)は呼ぶ。」
妾 - 権妻(ごんさい) = 明治のはじめまで法律で保護されていた
大正初期までその習慣が残った
名は実の賓
床しい名前を付けると実物も床しくなるかもしれない
□わたしは今日から十六夜です
救世軍
廃娼運動 → 玉の井へ
花魁
~ 名を源氏物語から取ったから源氏名
- 芸者の名は芸名(一段落ちる)
□待合い政治は無くならない
待合い → 料亭(対進駐軍)
待合いは今でも 「吉原大工」迷路状の普請
宇野騒動 - 芸者の口から漏れる = 待合い政治の終わり
◇芸人
□役者
「錦着て蒲団の上の乞食かな」
芸者と役者は兄弟のような仲 = 一方で卑しめ一方で憧れる
素人が芸人の女房になるようになり花柳界は滅びた
だからごたごたが絶えない
□民主主義は嫉妬の解放をもたらす
自分たちが人気者にして,それが増長すると一挙にたたき落として民衆は快を貪る
□差を付けなければ生きられない
浪花節「君には忠、親には孝」
□幸福
= 人と比べたらいくらかましだと思うこと
□武士の嗜み
能・狂言・舞・茶の湯
□講談
釈場、軍談、白浪もの(泥棒話)、毒婦もの
「日本人は木戸銭を払って寄せに笑いを買いに行った」
□テレビは人を弄ぶ
勝新太郎・藤山寛美は芸人のカガミ
芸人は気質の2倍払ったのでは払ったことにならない
5倍10倍払ってさすがスター = 明日来るお金を使う
テレビはただだから毎日醜聞を提供しなければならない
→ 作ってでも提供しなければならない
□「湯芸稼人」
鑑札要 = 等級により税金 それ以外は無税
□アトリエ建築家は営業部をもて
芸人の鑑札
1~8等 「遊行稼人」
能・狂言が1等 歌舞伎は3~6等 歴史の古い順
芸人は鑑札の等級によって年に3~5円税金を取られた
それ以外は無税
自分たちが人気者にして,それが増長すると一挙にたたき落として民衆は快を貪る」
今回は、5月 9日に続いて、わたしの要約ノートから、
キーワード「山本夏彦さんはこんなことを」21回目の紹介、
紹介する本は変わりまして、山本夏彦さんの「百年分を一時間で」②です。
出版社の案内には、
「コラムは三十枚の内容を十枚に、十枚を三枚に、削りに削るから、用は足りるが語気が
荒くなる、恐ろしい人だと思われるのは残念だと前回「誰か『戦前』を知らないか」で
は爆笑裡に戦前を彷彿とさせようと試みた。本書はその続きである。私有財産は盗みで
ある、奪って公平に分配するのは正義であると、この百年私たちを支配した社会主義の
消長を語って1時間ですませている。 」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「三業=料理屋・待合い・割烹(見番=総元締め)」
-わたしには「待合い」がぴんときません。
・「宇野騒動 - 芸者の口から漏れる = 待合い政治の終わり」
- 今やSNSで…
・「講談
『日本人は木戸銭を払って寄せに笑いを買いに行った』」
・「勝新太郎・藤山寛美は芸人のカガミ
芸人は気質の2倍払ったのでは払ったことにならない
5倍10倍払ってさすがスター = 明日来るお金を使う」
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆山本夏彦さんはこんなことを21-「百年分を一時間で」山本夏彦 文春新書 2000年 ②
◇花柳界
□三業地
三業 = 料理屋・待合い・割烹(見番=総元締め)
女中には大きな力がある
箱屋 三味線を箱に入れ担いで芸者のお供をする若い衆
待合い - 客を泊めるところ
女中が間をとる
女衒(ぜげん)
妾と二号 二号はインスタント
平の座敷と陰の座敷
・平…着飾って酒の相手
・陰…四畳半にはいること
花柳界
三大花街 ①柳橋,②新橋,③赤坂
他に 芳町,神楽坂,湯島,大塚,向島(アルバイト混ぜ)
芸者と娼伎
「新聞は高位高官の収賄を悪し様に書くけれど、我々もそこに座れば必ず同じ事をする。
新聞はそれを暴き、束の間ではあるけれど読者を正義感にしてタダで喜ばす。これを迎
合と僕(山本)は呼ぶ。」
妾 - 権妻(ごんさい) = 明治のはじめまで法律で保護されていた
大正初期までその習慣が残った
名は実の賓
床しい名前を付けると実物も床しくなるかもしれない
□わたしは今日から十六夜です
救世軍
廃娼運動 → 玉の井へ
花魁
~ 名を源氏物語から取ったから源氏名
- 芸者の名は芸名(一段落ちる)
□待合い政治は無くならない
待合い → 料亭(対進駐軍)
待合いは今でも 「吉原大工」迷路状の普請
宇野騒動 - 芸者の口から漏れる = 待合い政治の終わり
◇芸人
□役者
「錦着て蒲団の上の乞食かな」
芸者と役者は兄弟のような仲 = 一方で卑しめ一方で憧れる
素人が芸人の女房になるようになり花柳界は滅びた
だからごたごたが絶えない
□民主主義は嫉妬の解放をもたらす
自分たちが人気者にして,それが増長すると一挙にたたき落として民衆は快を貪る
□差を付けなければ生きられない
浪花節「君には忠、親には孝」
□幸福
= 人と比べたらいくらかましだと思うこと
□武士の嗜み
能・狂言・舞・茶の湯
□講談
釈場、軍談、白浪もの(泥棒話)、毒婦もの
「日本人は木戸銭を払って寄せに笑いを買いに行った」
□テレビは人を弄ぶ
勝新太郎・藤山寛美は芸人のカガミ
芸人は気質の2倍払ったのでは払ったことにならない
5倍10倍払ってさすがスター = 明日来るお金を使う
テレビはただだから毎日醜聞を提供しなければならない
→ 作ってでも提供しなければならない
□「湯芸稼人」
鑑札要 = 等級により税金 それ以外は無税
□アトリエ建築家は営業部をもて
芸人の鑑札
1~8等 「遊行稼人」
能・狂言が1等 歌舞伎は3~6等 歴史の古い順
芸人は鑑札の等級によって年に3~5円税金を取られた
それ以外は無税