SSブログ

教育ノートから「教師」31-「戦後の日本の子ども観を見直す」 明石要一 明治図書 1995年 ③ [読書記録 教育]

今回は 5月25日に続き、「教育ノートから 教師」31回目、
明石要一さんの「戦後の日本の子ども観を見直す」3回目の紹介です。


出版社の案内には、

「宿題がないと不安がる『宿題依存症』など、日本の近代社会では見ることのできなかっ
 たタイプの子どもがふえている。戦後50年の子どもの生活を社会構造の変化と絡めて
 明らかにし、理解を超えるといわれている現代の子ども観を見直す。」

とあります。


時代を映す教育者の名前が紹介されています。



今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「阿部進の『現代っ子』」
-「カバゴン」阿部さんを懐かしく思い出します。
 覚えているのはわたしたちの世代くらいまででしょうか。


・「デモ・シカ先生」
- 聞かなくなりました。
 「先生にでもなるか」「先生にしかなれない」
  デモ・シカでは…
 

・「群れ遊び衰退の兆し」
- 街角、公園で群れ遊びを見る機会がなくなってきました。





<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。

浜松ジオラマファクトリー










☆教育ノートから「教師」31-「戦後の日本の子ども観を見直す」 明石要一 明治図書 1995年 ③



◇戦後第Ⅱ期(1960~1975)  月単位サイクル
 
□阿部進の「現代っ子」

① 世の中を変えていく可能性を持つ 

  親の言いなりにならない


② 今の社会の約束事を身につけている 

決して優等生ではない


③ 自分の生き方は自分で決める 

自分に自信を持ち我が道を歩もうとする


④ 要求を突きつける子供


⑤ 変わり身の速さを身につける

私の利益 ぼくの利益
 



□小川太郎の子供観

 1952「日本の子供」金子書房  

 1960「新版日本の子供」


 時代の中の子供 
  ① 基本的生活 

② 労働

 ③ 遊び

 ④ 学習




□授業派教師 

 1956(昭和31)デモ・シカ先生(永井道雄)


○斉藤喜博 

  1960(昭和35)「学校づくりの記」「授業入門」



授業の工夫の中で

       教材解釈と授業展開に工夫



○板倉聖宜

 1965(昭和35)「仮説実験授業入門」

 テキスト
  <問題-予想-討論-実験>



自分から参画
 



□都会派教師 

 阿部進




□全生研教師

 「仲間づくり,集団づくり,学級づくり」具体化

○大西忠治

 1963(昭和38)「核のある学級」

  農村派+授業派
集団づくりを通して社会変革を目指した

国語の科学的読み方提案
 



□「月」を単位とした子供の生活サイクル

 都市化


 週刊漫画とテレビがメディアの中心
月極小遣い

   全国的規模の流行現象 
       ダッコちゃんブーム(1960)
怪獣人形・リカちゃんブーム(1966 1967)
スーパーカー・インベーダーブーム(1977)
ファミコン(1985)


 群れ遊び衰退の兆し 
  「テレビっ子」「疑似体験」



nice!(159)  コメント(4) 
共通テーマ:学校