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教育ノートから「教師」33-「プロ教師の生き方」河上亮一 洋泉社 1996年 ① [読書記録 教育]

今回は 6月2日に続き、「教育ノートから 教師」33回目、
河上亮一さんの「プロ教師の生き方」1回目の紹介です。


出版社の案内には、

「ほめる教育より叱る教育を。自由より強制を。『中学教師』と呼ばれる著者が、自分自
 身の学校での取り組みをまとめながら、最近の学校をとりまく状況、いじめなど現在直
 面している困難についての考えを述べる。」

とあります。



義務教育でもこのような状況が見られるようになってきたと感じる教員も多いのではない
かと思います。


今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「<個性 自由 人権 平等>が第一という考え方が教育を困難にした」


・「学校から教育が後退し,わがままで生活能力のない非常にひ弱な生徒たちが大量に出
  現」


・「100%の進学が保障された - 目の色を変えて勉強しようなどと言う雰囲気はほ
とんどない」


・「やりたくないことやらなくていい 個人の自由・人権の主張が授業に」





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☆教育ノートから「教師」33-「プロ教師の生き方」河上亮一 洋泉社 1996年 ①

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◇はじめに

□子供の変質 = 戦後の子育ての行き着く果て




□<個性 自由 人権 平等>が第一という考え方が教育を困難にした

   |

文部省,日教組,マスコミという理念派大連合が成立し,私たち現実派の教師は完全に
孤立してしまった。

 







◇プロ教師のテスト管理術

□学校はテスト社会か

 個人の自由・人権と個性の尊重


 学校から教育が後退し,わがままで生活能力のない非常にひ弱な生徒たちが大量に出現


 批判 
  ・生活面 - 人権は守るべき

  ・学力面 - 人間教育を




□受験地獄は誰がつくりだしたのか

 親と生徒の強い要求の前に学校全体が学力第一の方向に引きづられていった



 テストの成績を上げることが生徒全員の目標に




 元々学校は基礎的学力と集団生活を身につけさせることを目的につくられた。
  ○ 昔は勉強できない子もいるし,好きな子も嫌いな子もいることを世の中みんなが

   知っていた。



 進学率上昇 - 勉強できることが絶対的価値に
○教師も教師の役割を捨てて個の要求を全面的に受け入れてしまった。



 義務教育が高校進学のためにある考え方が一般化し、テスト結果を上げることが最大の価
値になった。
  



□やればできる神話の崩壊

 低偏差値の子が集まる公立高校が崩れた
95%進学率に引きづられて入学しただけ勉強する気も部活動する気もない。




 授業も生活も崩れた

       ↓

 
 100%の進学が保障された
目の色を変えて勉強しようなどと言う雰囲気はほとんどない


 何をやっても食べていける時代




 生徒はとっくの昔に受験戦争から下りてしまった
・忘れ物が多い
・ノートの採り方がいいかげん
・宿題もほとんどやってこない




 勉強する雰囲気作りが難しい

          ↓



<やりたくないことやらなくていい 個人の自由・人権の主張が授業に>



 受験勉強にあえぐ中学生などいない



少数の学力の高い生徒たちの中には必死に勉強する子もいる

  ↓

 私立中学校に多い


 <仮に公立中学に進学したとしても目立たずひっそりやるしかない>


 みんなと違うといじめの対象に

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