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(1)「坂東先生の教育知恵袋」坂東義教 テレビ朝日 1980年 ③(最終) (2)『季刊・藝能東西』より  小沢昭一 口上 1975年 [読書記録 教育]

「女の人にウカンムリで『安』
母さんは家を乗っけて安 = 母さんは本来安らかなもの」



今回は、6月7日に続いて、坂東義教さんの
「坂東先生の教育知恵袋」3回目の紹介、最終です。




もう一つ『季刊・藝能東西』より小沢昭一さんの口上を紹介します。




今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「赤ちゃんにほおずりするなど肌の接触を必ず心がけること」


・「疎外が洋服を着て歩いている子供、増えているんだよ」


・「問題の子供はいない。問題の親がいるだけだ」


・「愛情が憎しみに変わる瞬間が怖い」






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(1)「坂東先生の教育知恵袋」坂東義教 テレビ朝日 1980年 ③(最終)

1.jpg

◇女の暮らし母の暮らしと知恵袋
  
 母
  … 赤ちゃんにほおずりするなど肌の接触を必ず心がけること



 ルールを決め生活改善 
   アフタ・ユー「お先にどうぞ」



 人間一人じゃ生きていかれぬ
   複数の喜びを味わえるからわたしは仕事をする
  


「母親は子供の生きがい」こそ



 疎外が洋服を着て歩いている子供、増えているんだよ
もっとお金がほしいお母さん、しばしば家に帰っても子供に冷たいんだよ
学業不振児は鍵っ子に多いと言われている
鍵っ子対策 = その日一日のことを帰ったらちゃんと聞いてやる



 女の人にウカンムリで「安」
母さんは家を乗っけて安  
    = 母さんは本来安らかなもの



 できるだけ学校に行って先生と交流する
   それがいい教育の基礎



 選ぶのは子供、母さんは選べませんよ
   選ぶのはまず洋服止まり 
   人間選ぶなんて勝手なことをするのは考え物
大体選ぶ人に限って相手のことをまるで認めていない






◇心理をとらえる知恵袋

 ピグマリオン効果
   アメリカで実証された



 人間性欲求の疎外が問題児を生む土壌
「問題の子供はいない。問題の親がいるだけだ」


 予防論  両親にきちっとした躾教育をしてもらうこと


 問題児  
   反社会的行動 = 暴れる、外向的、盗み、家出のタイプ

非社会的行動 = 友達がいない、遊べない内向的タイプ



問題児は偏差児
  欲求不満 「愛情」「承認」「成就」「独立」「所属」


 
その疎外を発見するのが問題児治療の第一歩
  


 子供の心理 
   ① 向上の欲求 

   ② 愛情の欲求 

   ③ 承認の欲求 

   ④ 成就感の欲求



「個人」独立感
  

 話し方の技術 
  「知」で考えず「情」で聞いてあげること
  


 愛情が憎しみに変わる瞬間が怖い








◇モーニングショー「母を語る」テレビ朝日










(2)『季刊・藝能東西』より  小沢昭一 口上 1975年


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 テレビをつけたら私の知らない顔が話をしている。


 新鮮で卓抜した話術 … 客席は大爆笑


…すごい芸人が出て来た!…と思ったら芸人ではなく、北海道教育大の坂東義教教授の講
演中継とわかったが、その、抱腹絶倒のあとで一転ホロリと泣かせるというような話の腕
前は、もう芸以外のなにものでもなく、私も笑い且つ涙し、その日一日、ショックが抜け
なかった。


 それは、かつて古今亭志ん生や神田松鯉に出あった時と全く同質の感銘であった。


 当今、この大学教授以上の話術を、プロ話芸の中から探すのはホネである。


 落語講談という話芸は、恐らく明治以前に完成したであろう型のまま現在に及ぶ。漫談
というジャンルは従来の型を無視して生まれたが、いまや漫談を名のる芸人は少ない。


 しかしラジオテレビ時代に入ってから、いわゆる芸人の類でない能弁達弁の個性(バー
ソナリティ)が 輩出して新しいフリートーク話芸の担い手となりつつある。


 全国的に市民大学などと称する講演会がひどく盛んで、そこでも口八丁の″個性″が大
活躍だが、こういう″個性″が入れ交わり登場して御機嫌をうかがう寄席が出来ないもの
であろうか。


 落語講談も、創成期の担い手たちは、ライト級の知識人であった。

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